女たちのレビュー・感想・評価
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男たちが撮った女たち。
私も男なので、女たちの世界はわかりませんが、なんか
違うんじゃないかなという気がしました。
自殺した父親、娘(主人公)に当たり散らす母親、その母親の介護、
婚約者の裏切り(結婚詐欺)、友人の自殺、仕事のミス、
リストラ…と、これでもかの不幸の繰り返し。
で、不幸を乗り越えて、ラストはみんなで笑顔って、
ありえないでしょう。なんか昭和っぽいし。
女たち像は人それぞれ
シアターギルド代官山で鑑賞。女優陣のお芝居は見ごたえがあった。特に高畑淳子さん、高カロリー。篠原ゆき子さんもしゃべり方が素っぽいところは好き。好きな男性の前で変に甘ったるいしゃべり方になるのとかありそうだなと思う。ただ、キレる演技が他の作品と同じで、そのキレ方が私は苦手なので、ああまたこれが来たか、と思ってしまった。ラストはよかった。 倉科カナさんはこれまで見た中で一番美しかったかも。耳の後ろのほくろが印象に残る。なんでだろう、ショートになって見えやすくなったのと、横からのアングルが多かったからかな。 ストーリーは結構イライラさせられる。途中までとラストでコントラストつけたい意図はわかるけど、途中までとにかく女性同士がいがみ合ったり、互いを大事に出来なかったりしすぎてて、見ていてしんどい。かいがいしく訪問介護をする外国人ヘルパーさん(サヘル・ローズさん最高)が最も美しく日本語を話していたし、最も道徳的だった、その構図もリアルはリアルかもしれないけどやるせない。 主人公の父、恋人(?)、ある登場人物に性暴力を振るったのであろう劇中には登場しない男性。要はみんな男に人生をぐっちゃぐちゃにされてる。それで、さらに女同士でも傷つけ合う話って。なんか率直に、あんまりじゃないか、と思っちゃう。男性プロデューサーに男性監督で『女たち』を撮ったんだなあ。私が知ってる女たちは、こんなにこうじゃないです、という反発みたいなものがしこりになって残った。
新型コロナと絡めるのは現代劇のトレンドか
2021年映画館鑑賞54作品目 6月21日(月)フォーラム仙台 予告編だけでは情報が少なく白ずくめは宗教団体かと思ったが養蜂業者だった 婚約者には裏切られ幼馴染の香織には先立たれ母には毎日のように詰られる主人公美咲 篠原ゆき子がとにかく素晴らしい 怒りと悲しみの表現は尾野真千子以上 障害者になった母親役の高畑淳子の熱演も良かった サムライを歌う沢田研二の物真似の途中で脳梗塞なったのだろうか右手が不自然 倉科カナが意外にも良かった 彼女の芝居を観るのはほぼ初めてかもしれない かわいいタイプの女子は見くびってしまう悪い癖 結局なぜ死を選んだのか?なぜフィアンセをあんなに恐れたのか?疑問はわからずじまい 篠原ゆき子が鼻を出してマスクをしていたのが印象的 これなら苦しくない 僕も映画館の従業員の前では鼻まで隠すが暗くなったスクリーンの前では鼻は出している
???
えーっと、何が伝えたかった?! 脚本とか、いろいろハショりすぎでしょー。 キャラクターのバックボーンも、まったく見えてこない。 倉科カナさんの美しさは伝わりましたよ。 で、彼女なんであんな感じ? なんで、男性に恐怖を感じてんの? 過去に何があったの? 美咲に、嫌がらせの手紙やファックス送ったのは誰なの??? もう、「???」ばーっかり。 ユルすぎでしょー、いろいろ。 なんか、解る人には解れば良いスタンスが強過ぎでないかなぁ…。
また、きたか‥。
またまた、コロナに便乗した、不幸寄せ集めの映画が出来てしまった。 不幸になった過程は一切描かず、不幸になった結果を延々と描く。 なぜ、そうなったかはわからない。とにかく、不幸が連鎖していく。 笑いも感動もない。主題もわからない。不幸は描きっぱなしで放置され、結果は何も出てこない。 そして、最後は意味のわからない感謝と笑顔で終わる。 今だからこそ、愛と夢と希望とロマンのある映画をつくろう! 小池百合子な映画は、もうたくさんだ!不幸にも描き方があるんだ! 奥山さん、もう引退したら?
蜜蜂のように懸命に生きる女たち
美咲、かおりをはじめとする女たち。 皆それぞれ何かしら癒えない、言えない傷を抱えて生きている。 コロナによるマスク生活での閉ざされた環境で、理不尽な人や出来事に爆発させたい気持ちを押し殺しながらも懸命に生きている人たちへーー。 「蜜蜂は害虫ではない」殺虫剤で殺そうとした男の子を思わず突き放した美咲は、蜜蜂をかおりや自分自身と重ねていたからではないだろうか。 毒親の介護、独身と偽り不倫していたクソ男、学童の職員や児童の親… 私が美咲の立場ならこんなに我慢できないわ。 もっと上手く立ち回る、言い返すぐらいできるだろう?と色々突っ込みどころはあるけれど、美咲のような人間も世の中にはいっぱいいるわけで、そんな人にとっては共感し、何か琴線に触れるものがあるかもしれない。 それにしても、篠原ゆき子、高畑淳子の演技力には圧巻である。既婚者宅での修羅場の彼女の演技、あの動揺した表情が忘れられない。
今世紀ワースト映画&クソの言葉も勿体ない。
すべてのシーンがうわべだけ固めた映画。映画をいや映像全てを舐めている。 演出、カメラワーク、画の作り方、シナリオ全てがアマチュア以下。学生以下。 養蜂家の手伝いの主人公が仕事してない。何二人でラベル貼りとか、一人で良いだろ。仕事やるシーンじゃないのか?養蜂の制服真っ白だろ、タオルも小道具が用意したもの渡しただけか?シラける。こだわれよ。彼氏の家知らないっておかしいだろ。あんな田舎町で。田舎なんて噂直ぐに広がるだろ。お母さんの世話のシーンも何だ?食事のシーンとかよだれかけきれいのまま、トイレや排泄も。部屋のディテールも最も散らかってたりするだろ。 妹があとを継ぎましたみたいになってるけど今まで何処かで養蜂やってたの?そんなに素人設定だけど簡単に出来るの? 倉科カナの人物も全く分からない?ただの過食症のメンヘラにしか見えない。人物を深く掘り下げてないから。ラストの雨のシーン酷すぎる、雨当たってないだろ。金が無いなら無いなりに工夫して撮れよ。ラストのお母さんがありがとうってシーンもなんだ???どうして言う気持ちになったかが大事だろ。 出演者は作品を選ぶべき。 駄作駄作駄作。この映画に携わった人達が映画を駄目にする。 倉科カナはいい役者だが作品に恵まれない。「みんさん、さようなら」ぐらいじゃないのか、観れる作品は。 篠原ゆき子は「ミセスノイジィ」でいい役者だと思ったが決まった演技しか出来ないとは残念。多分仕事は先細り間違い無し。 チームオクヤマもう終わってるよ。
うーん
96本目。 グリーンランドまで時間があるから、それ迄の繋ぎとして観賞。 タイトルが、女たち、なのに観てるのはオッサン4人。 まあそれはいいとして、演技に対しての演出はいいと思うんだけど、最後にいく迄のストレスがハッピーを上回ってしまう。
心に残る佳作
何年か前に、最も美しい日本語は何かというアンケートがあった記憶がある。詳細は忘れたが、アンケートの結果は「ありがとう」が断然一位だった。謝謝、メルシー、グラッチェ、ダンケ、グラシアス、スパシーバ、カムサハムニダなど、外国語で最初に覚えるのが「ありがとう」だ。多分コミュニケーションに一番必要な言葉が「ありがとう」だからだろう。理に適っていると思う。This is a pen を最初に覚えさせられるのは英語くらいなものだ。日本の英語教育はアホである。 さて「ありがとう」が最も美しい日本語だと言いながら、物心ついた子供に親が強制するのは「ありがとう」よりも「ごめんなさい」である。親は先ず子供に悪いことの事例を教える。悪いことをしたら「ごめんなさい」と言えと命令する。悪いという言葉の概念を説明することはない。多分出来ないのだと思う。親が悪いことだと思ったら、それは悪いことなのだ。悪いことは物を壊すこと、他人に危害を加えること、それに親の言うことをきかないことだ。反した行動はすべて悪いことであり「ごめんなさい」と謝らなければならないことである。 外国の子供はどうか知らないが、日本の子供は「ありがとう」よりも「ごめんなさい」で育てられている気がする。親や他人に迷惑を掛けるな、決められたことはやれ、という2点で子供を縛り付けて、失敗すると「ごめんなさい」を言わされる。「ごめんなさい」が高じると、自分がこの世界にいてはいけないのではないかと、自分自身を追い詰めることになる。そして最後は「生まれてきてごめんなさい」となるのだ。自殺する子供の多くがこういう精神性にまで追い込まれていると思う。 本作品で倉科カナが演じた香織がまさに「ごめんなさい」の精神性のまま大人になってしまったような女性で、おそらく男性から暴力を受け続けたトラウマの持ち主でもある。その心は壊れ物で、少しの衝撃で粉々に砕け散ってしまう。 一方、香織の親友である雨宮美咲は「ごめんなさい」よりも「ありがとう」で育った感がある。亡くなったお父さんは娘を大切にしたのだと思う。「ありがとう」の子供には「ごめんなさい」の子供の弱さがわからない。美咲は親友といいつつも、香織の弱さがわかっていなかった。 本作品はコロナ禍の状況を庶民の視線で描いている。田舎暮らしでも都会と同様に、コロナ禍のしわ寄せは常に弱い人に向けられる。仕事がなくなり収入が絶たれて、このまま行くと首を括る選択しかない。2021年6月現在の状況はまさにそういう状況だ。将来には不安しかない。このあたりは非常に共感できる。 美咲は追い込まれる。しかし追い込まれても見栄を張る。美咲を演じた篠原ゆき子は女の虚勢を演じるのがとても上手い。自分を求める男もいるし、自分を必要とする母親もいる。自分に罵詈雑言を浴びせ続けるクズだが、それでも母親だ。自分がいなければ生きていけない。自分は「ありがとう」を言われるべき人間だ。 しかし香織は違う。他人のせいにすることが出来ない。何もかも自分のせいだ。雨が降るのも自分のせい。こんなときは親友の美咲と過ごす優しい時間がほしい。しかし美咲は忙しいらしい。そうだ、妹に電話しよう、でもなんだか妹も忙しいみたい、電話してごめんね、何も出来なくてごめんね、それでもお姉ちゃんは頑張って生きてきたんだよ。 降りしきる雨の中、倉科カナの渾身の演技だ。この場面が本作品の白眉である。薄いガラス細工のような香織の心が激しい雨に打たれて壊れていく、、、壊れていく。夢とか希望とかあるのと美咲に聞いたが、本当は自分の心に聞いていた。自分に夢や希望はあるのか。考えても思い浮かばない。日々の暮らしはあるけど、だんだん苦しくなってきている。何のために生きているのか。これ以上、苦しみながら生きていく意味があるのか。ああ、生きていてごめんなさい。 鑑賞後に思い浮かぶのは倉科カナの香織のシーンばかりだ。それほど強烈なシーンだった。このシーンを撮りたかったから本作品を作ったのではないかと思われるほどだ。せめて誰かが香織に「ありがとう」と言ってあげられればよかったと、気持ちは作品の中に入ってしまっている。 心に残る佳作である。
全ての役者に満点!
率直に内容はきっとつまらないと思う方の方が多いかもしれません。個人的には大好きですが、、、! しかし篠原さんをはじめ皆さんの演技が本当に素晴らしいです。篠原さんに限っては演技じゃないでしょ?と思わせる程の天才的な表現力で終始魅了されました。その辺の知名度だけ高い女優さんとは比べ物にならないです。倉科さんもこんなに表現力ある方だった?と思わせるナチュラルな動き。名前は存じませんが倉科さんの妹役を演じた方もまた上手い!そして大御所高畑さんも本当に感動しました。難しい役で大変な努力をなされたでしょう、観てる側にしっかり伝わりました。 その他の脇役の方も皆さんとにかく上手でした。 万人受けしない作品だろうけど観てほしいですね!
【想像力】
【想像力】 この作品は何も語らない。 肝心なことを何も語らないのだ。 美咲のことも、香織のことも、香織の妹のことも、美津子のことも、マリアムのことも…背景は何も。 だから、受け入れ難いという人もいるかもしれない。 でも、思う。 じゃあ、僕は、本当に周りの人のことを全て知っているだろうか。 理解しているのだろうか。 苦悩や、人生の岐路や、決断や、いろんな事を。 親友のことは。 家族のことは。 昔、愛していた人のことは。 敢えて知ろうとしなかったこともあると思う。 知ったら息苦しくなると避けていたかもしれない。 でも、想像力を働かせて、何とかやって来たように思う。 この作品は、様々なことを知るべき言っているわけではないと思う。 想像力が必要なのだ。
自己肯定と承認欲求と依存心
思うような仕事に就けず、実家に戻り半身不随の母親の介助をしながら学童保育の臨時職員として働き暮らす女性の話。 楽しみと言えば幼馴染みで気心知れた養蜂家の友人との時間と、母親の介助にやって来るホームヘルパーの彼氏との時間だけという陰な女性が周囲の変化に拗らせて行くストーリー。 男のことや母親とのことは気付ける機会や、抜け出す機会はあったのかも知れないが、友人に関しては…もう負の連鎖で良いとこなし、これはへこむって。 主人公とは思想がまるで違うので、恐らく自分だったらこうはならないだろうけど、これにハマる人、共感出来る部分が多い人は気をつけて下さいね…背景がなんでもかんでも描かれていないのが、かえって限定的だったり安っぽかったりという風にならず、わかる…となりそうな人が広くいそうですしね。 そうなってからの脱却も現実では人それぞれ、ケースバイケースではあるけれど、優しく温かく希望のみえる感じはなかなか良かった。 そういえば、劇中のTVに映る顔に見覚えが…!!! もう復帰されていたのか、これで復帰なのかは存じ上げませんが、活躍を期待します。
【辛い日々が続くからこそ、働きバチのように懸命に働きつつ(含む、辛い我慢・・)、周囲の人には悪意ではなく、善意を示し、接しようと思った作品。高畑淳子さんの前半の鬼気迫る演技は凄かった・・。
ー 美咲(篠原ゆき子:前作の「ミセス・ノイズィ」と併せて、”理不尽な不幸に戸惑う女優”と、脳内認定する)の前半の姿は見ていてキツイ。
婚約者だと”勝手に思い込んでいた愚かしき男性ヘルパーには、裏切られ、同居している半身不随の母親(高畑淳子:ホント、怖かったし、凄かった・・。)には苛めに近い仕打ちを受けているし・・。唯一の小学校時代からの友人香織(倉科カナ)だけが、心を許せる存在だったのに・・。ー
■感想
・奥山和由さんは、長年邦画を牽引してきた方であるが、今作の脚本の出来はどうであろうか?
・高畑淳子さんの前半の半身不随の身体からの、娘に対する嫌がらせの演技は、観ていて嫌気が差す程凄かった。(般若のような、顔に見えた・・)
が、最後半、美咲に対して詫びる・・。やや唐突感を覚える・・。
・愚かしき男性ヘルパーの代わりに来た、心優しき女性ヘルパー(サヘル・ローズ)の存在に癒される・・。
・美咲に次々と襲い掛かる不幸、嫌がらせ・・。観ていてキツイ。
・香織の行いの理由は察しがつくが・・。
ー 彼女が遺した蜂蜜が、心が離れていた人たちを優しく結びつける・・。ー
<脚本の出来には、イロイロ申し上げたいが、
女優陣の”この状況下で製作された事を考えても”頑張りには敬意を表します。
そして、養蜂家の香織が遺した蜂の様に、懸命に働きつつも(含む、辛い我慢)、周囲にはこのような時だからこそ、悪意ではなく、善意を示さなければ・・、と思った作品です。。>
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