そこにいた男のレビュー・感想・評価
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そもそも、この男のどこに魅力があるのか?!
こんな芝居がかった芝居しか撮れないのか?!
そもそも、この男のどこに魅力があるのか?!
阿部定の時代から、変わらぬ三角関係の話。三角関係に哲学は要らない。さかのぼれば、歌舞伎の『四谷怪談』から時間は止まっている。
賢明な女性諸君よ。時間は無駄に使うな。世の中にはもっと楽しい事もあるし、辛いこともある。過去を語るにはまだまだ早い。
もっと、狡猾で、悪い男は沢山いる。だいたいそういう奴は『男はつらいよ』なんて一人『越に入る』。騙されるな!
この演出家の血統を調べて、理解出来た。僕が若い頃見ていた『ピンク映画』に、こう言ったストーリーが多かった。つまり、この演出家はその流れを汲んでいると理解出来た。
また、日本と韓国にこう言った映画が多いのも合わせて理解出来た。
日本の映画には
争い、犯罪、パニック、不幸、障がい、パンデミック、そんな話が多い。そして、真実を把握せずに、表面だけ描いて、涙だけを誘う。若しくは、そうならなくて良かった効果のみ。
人の不幸を味わいたくば、見る側は堅固な感性と正確な知識。作る側は被害者(虐げられた者)に対する共感と、事実や事実を参考にするならば、正確な真実のリサーチをするべきだと思う。
見る側も作る側も、それらが欠けている。そして、それが商業主義映画になっている。だから、見ても心に何も残らない。せいぜい
『あ~良かった。私の彼は違う』そう、女性は思って、その時の彼氏に酔いしれてしまう。しかし、男は裏で何を考えているか、分からぬものだ。元エロいジジイがそういうのだから、間違いない。
女心(と書いてメンヘラ)を知る作品
これは男性が観るか女性が観るかで評価が分かれる作品だと思った。
この作品は女心に溢れているからです。
判決シーンは紗希の幸せだけが描かれています。
彼のしたことは上着をかけたことだけです。もしかするとあの後ドリンクの1本くらい渡すのかもしれません。自分の飲みかけを分けるだけかもしれません。でももう好きというフィルターがかかっているとたったそれだけのことが好きの増加装置にしかなりません。止まらなかったのでしょう。そんな幸せを永遠にしたい、それが独占欲の始まりです。
最期に何も言えずに亡くなれば永遠に奪うことができたのに、伴侶の名前を呼ばれたことで永遠に彼を手に入れられなくなってしまった。ように見えます。
夫は失ったけれど多額のお金と子供を得た彼女は、「お礼」と言っていますがどうでしょう。生きていくためにはお金が必要です。素行の悪い男です、制裁も与えたかったはずです。本心もあるでしょう。でも刑務所って、出産を終えて間もなく赤子を抱いて行くような場所でしょうか?絶対に違います。「お前が得られなかったものをわたしは抱いているぞ」。勝利宣言に熨斗つけて「お前の禁錮でわたしは幸せ」と劣等感を煽り、残された幸せを見せつけに行ってますよね。付き合わされた子供がかわいそう。
そこで最期の言葉が伝えられる。
これは紗希のマウントです。「わたしは彼の最期を知っている、お前より彼を知っている」。彼の名前すら知らなかった女は、彼の最期を知っている。最期のときを過ごした。一生これを抱いて生きていく。「お前が得られなかったものをわたしは抱いているぞ」。
女はこわい··········
※事件の元ネタは知らない人間が観た感想です
サクッとしすぎ。
スタートの過激なシーンでドキドキするが、サクッとしすぎてて、オチもないし、なんだか。。プライムビデオのオススメで出てくるってどんなチョイスよw
ちょいちょいエロシーンありだけど、モザイクかかってました。普通はかかってないのかな?
オチがストレートすぎて、犯人はそのまま
主人公?の女だし。これで、実は奥さんと
2人で殺害とかのほうが、お〜ってなったかも。
何故30分ちょっとの尺にしたのかが謎で短い尺が惜しい作品です。
「岬の兄妹」が近年の邦画作品ではかなり気になる作品で、その片山慎三監督の新作とあれば、やはり気になって観賞しました。
で、感想はと言うと…う~ん…
短編作品だからでしょうか、内容に特に捻りもなく、普通に終わっている。
簡単に言うと惜しい。これが1時間近くの尺があれば、もっと盛り込めてたし、もっと膨らませられたと思うだけに惜しい。
何故、33分と言う尺にしたかが知りたい。
なので、アップリンク渋谷で観賞したのですが、1,300円のチケット料金が少し高く感じました。
ストーリーはいきなり血まみれの男が全裸でエレベーター前で倒れていて、そこに座り込みながら電話をする紗希。
ショートストーリーとして、オープニングからのカマしはオッケー。
取り調べ室で経緯を淡々と語るのも悪くない。
だが、設定に特に捻りも感じられず、イケメンだか売れない俳優の性悪の男、翔に引っ掛けられた映画製作の現場ADの紗希の転がる様に刺される迄を描いているが、ホントにストレートに進んでいく。
33分と言う尺なら盛り込めないのも分かるが、もっと紗希の心情を丹念に描いた方が良いと思います。
男女の仲なんて、当の本人達しか分からないし、刺した本人のそこに至るまでの経緯はそれこそ本人しか分からない。
だからこそ、持っと紗希の心情を描いて欲しかったし、そこにもっと紗希の変化を促す様ないろんな事を盛り込んで欲しかったかな。
また、作品の解説に「事件にいたる全貌が明らかになる過程で、女たちの切なく狂おしい純愛の形を描き出していく。」と書かれてますが、そこまでではなく、また紗希以外の翔の嫁の心情は殆ど描かれていない。
身体にいたずらで落書きを書くのは面白いとしても、翔の嫁の気持ちは最後に取って付けた様にも感じますし、紗希の刺す衝動も少しチープに感じる。
もっと翔の嫁を描いていたら変わっていたかな。
全裸でありながら、モザイクを使わず、見えそうで見えないギリギリの描写なんか面白いし(男性なのが残念ですがw)、ラストのラジオから流れるFMのトラフィック・インフォメーションで終わるのとか粋な拘りとか良い感じ。
随所に片山監督の拘りがあるのになぁ。
あと、取り調べをする女性がケバい!w
場末のスナックのオバちゃんみたいで、なんであんなオバちゃん刑事を入れたのかが謎。
変な違和感が出るし、相棒の松浦祐也さんがなんか浮く感じになってしまって、意図が分からんです。
岬の兄妹では、世の中の歪みを描いた片山監督ですが、片山監督の良さは社会の歪みの中でもがき苦しみながら、前に向く気持ちを赤裸々に描く所かと思います。
この作品が30分ぐらいの尺で収めたのが悔やまれる。
勿体無いし、惜しいなぁと思える作品です。
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