愛しの故郷(ふるさと)

劇場公開日:

愛しの故郷(ふるさと)

解説

「HERO」「初恋のきた道」などで中国を代表する映画監督のチャン・イーモウが製作総指揮を務めたオムニバス。中華人民共和国建国70年を記念して2019年にチャン・カイコー総監督で製作された「愛しの母国」の姉妹編ともいえる作品。名優グォ・ヨウを主役に北京という名のお調子者を描くエピソードを筆頭に、中国の東、西、南、北、中部の5つの地域を舞台に描いた5つの物語で構成。それぞれのエピソードを通して、人々の故郷に対する思いを笑いや涙を交えて描く。

2020年製作/152分/G/中国
原題または英題:我和我的家郷 My People, My Homeland
配給:wow cool entertainment
劇場公開日:2020年11月6日

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(C)BEIJING JINGXI CULTURE&TOURISM CO.,LTD /CHINA FILM CO.,LTD

映画レビュー

5.0コメディタッチの愛と涙の素晴らしい映像・音楽。感激。

2021年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

約30分の5つの映画をまとめた中国映画。ここまで映画の完成度が高いとは驚きであった。
故郷がテーマであるが、どれもよく練られた内容・映像美・音楽で、観客を飽きさせない。
映像は空撮あり、SFXあり、長い回しあり、ミュージカル風あり、とても多くの人たちがそれぞれの構図の中でとてもよく配置されている。テンポやストーリー展開も心地よく、とても素晴らしかった。
最近よく宣伝されている邦画を見ることも多いが、今回の映画のような演出はそれとは比べようもないくらい楽しめた。妻と中国人女性の友人と行ったが、全員感動した。
もちろん政治性、社会性などはなく、我がふるさとを思う人たちの思いをいろんなストーリーで描いた純粋に楽しめる映画となっている。UFOの出現とまち起こし、アルツハイマー病の教師と思い出深い学校への疑似タイムスリップ、故郷に錦を飾る事業家、画家と妻のフェイクドタバタ劇、病気と医療保険の替え玉など。
残念なのはほとんど宣伝されず、私が見た映画館でも1週間限定で10:10からの1回のみ。多くの人に見てほしいが、すでに見られる土日は終わってしまった。

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M.Joe

3.0平和しかない中国の地方PRオムニバスです。

2020年12月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

小気味良い短編が5本。
今日のアップリンクは、たまたま日本にいらっしゃる中国出身の方が多くいらっしゃってたみたい。
場内は爆笑が連発してました。終演後は拍手でした。

5本とも中国の地方を舞台にした笑いとベタなプチ感動という流れのお話です。

笑いに部分については僕はクスッ程度でした。
すれ違い話や、ベタなボケ。
二人羽織風シーンも、みたことあるなー的。
ただ中国出身の方々大爆笑でしたから、きっと字幕では伝わらない
本国の方しかわからないところがたっくさんあったんだろうなぁと、羨ましかった。
1本目の名前のくだり。「北京出身なら〜だろう」のとこ全然笑えなかったけど
場内はワッハッハだったもんなぁ。

「初恋の来た道」が好きな僕にとっては嫌いな類の映画ではないですが、ちょっと5本は
きつかったかな、同じようなテイストは(笑)お話は面白いんですが。

ゲラゲラ、ふむふむ、クスクスしっとり、なるほどねー、じんわり涙、ほっこり。
悪くないです。
5本ともうまく地方(故郷)とストーリーをリンクさせています。
あざといほどに。(なんだろ?国策かな?って思えちゃうくらい)

僕は5本目がお気に入りでした。おもしろかったです。電波状況が悪くなるところ
いいですね。

「愛しの母国」を未鑑賞なので見てみたいと思います。

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バリカタ

3.0中国による中国人のための映画

2020年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

10月の「2020東京・中国映画週間」では満席となった映画なので、どんな映画か知りたくて観に行った。

この作品に対して、“国策映画”という評価はあたらないと思う。少なくとも、政治的な作品群ではない。
なぜなら、国内あるいは国外に向けた、プロパガンダの要素は乏しいからだ。
基本的には、貧しかった過去を思い出しつつ、現在の国力の隆盛を、中国人自ら誇って悦に入る作品群だ。
美しいところだけをピックアップした、“中国人による、中国人を喜ばせる愛国映画”なのである。不潔な、あるいは、醜悪な部分は描かれない。
だから、こんな“愛国映画”は“地産地消”すれば良いのであって、日本のような外国で上映する価値はないと言っていいだろう(在留中国人向けを別にすれば)。

中身はコメディー、あるいは、コメディータッチの5つの作品群である。そして、いずれも“感動的ラスト”が演出される。
ただ、第5話を除けば、コメディーとしてはイマイチである。
(1)健康保険に係わる“なりすまし”
映画「薬の神じゃない!」の超小粒バージョン。
(2)山深い村に現れたUFOと発明家
楽しい作品ではあるが、貴州の昔の少数民族の地域に、漢民族が植民して開発し、それを“便利になった”と無邪気に自慢している傲慢さが、自分には感じられた。
(3)認知症になった元教師に、教え子たちが贈る授業
巨大な人造湖の近くの農村風景の、ノスタルジア的描写である。
(4)昔は黄砂の舞っていた村を、緑化したリンゴ栽培家
緑化政策の自慢であるが、称賛されるのは当局ではなく篤志家である。
(5)妻に偽って、過疎化した村に貢献する画家
発信地が分からないスマホの特性を利用して、ニセの風景を映し出してロシア留学を装う。設定に無理があるが、王道のコメディーだ。

自分が一番興味を惹かれたのは、“ベタ”なコメディー要素だった。
この“ベタ”さは、インド映画のやり方に、実によく似ていた。おそらく、意識して貪欲に取り入れていると言っていいのではないだろうか?
何事もコピーして、次第に自家薬籠中のものとしていく中国のたくましさが、自分には感じられた。

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Imperator

4.0プロパガンダ高濃度

2020年11月12日
PCから投稿

だが、ここまで突き抜けてると、逆に楽しめます。先のコメントにもあるが中国称賛がすごいが、他国と比較したり、非難したりが無かったのが良かったのかも。タイミングが悪くて観れなかったが”愛しの母国”も観ておきたかった。
映画館には中国人の観客が多く観に来ていて、彼らがとても楽しんでおり、それも映画の一部のようであり良かったです。

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Oyster Boy

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