劇場公開日 2022年3月11日

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林檎とポラロイドのレビュー・感想・評価

全78件中、21~40件目を表示

4.5林檎のちょっと酸っぱい感覚が伝わるその確かな存在感

2022年12月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

人は、これ以上ないと思える悲しみに襲われた時、すべてを忘れてしいたいと、思うのかもしれない。その心を、少し屈折した形で表現すると、こんな映画になるのでしょうか。
非現実的な世界観に、安部公房の小説やカフカの『変身』を思い浮かべていました。彼が陥れられた現実は、不条理そのものなのでしょう。そういえば、固有の人名は誰一人として出てこなかったように思います。

ただ、重い雰囲気はなく、ちょっとシュールなユーモアは、楽しめる人には楽しめるのでしょう。それに、もの静かで端正なたたずまいの空気感、美しく統一感のある色調の映像。何とも魅力的です。

切れそうになる現実との接点を、林檎がかろうじてつないでくれる。時間をかけて、アンナを喪失した現実を受け入れる。そして、深い悲しみや諦念とともに、傷んだ林檎をひとりほおばる。

無音のエンドロールの時間も心にしみてくるようで、監督の繊細な心遣いが感じられました。

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マツドン

2.5記憶喪失が蔓延する世界で…

2022年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

記憶喪失が蔓延する世界、リンゴが好きなこと以外の記憶をなくした男が[記憶回復プログラム]で次々と与えられるミッションを行っていくのだが……という記憶喪失もの。
しかし、観終わってもスッキリはしない…(^^;

確かに、ホラー映画を観るミッションで知り合った同じ境遇の女性との恋愛ものにも見えるが、その愛をはっきり女性に伝わったか…というと微妙。

奇妙な映画を観ながら、「これは何か凄い結末が待っているのか?」などと期待しすぎたかも知れない。

一回ぐらい観ても良いかも知れないが、オススメできる映画には見えなかった。

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たいちぃ

3.5【”消えゆく記憶の中で如何に人間としての尊厳を守れるのか”。クリストス・ニク監督がオリジナル脚本で撮影したデビュー作。独創的な世界観の元、展開されるストーリー描写は秀逸である。】

2022年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■バスの中で目覚めた男は、記憶を失っていた。
 覚えているのはリンゴが好きなことだけ。
 男は治療のため、回復プログラム“新しい自分”に参加することに。
 毎日リンゴを食べ、さまざまなミッション
  ・自転車に乗る
  ・仮装パーティで友達を作る
  ・ホラー映画を観る
  ・バーで酒を飲み女を誘う

  彼は、人間の尊厳を失う事無くこなし、新たな経験をポラロイドに記録していく…。

◆感想

・フライヤーによると今作品のクリストフ・ニク監督は、リチャード・リンクレーターの「6歳のボクが、大人になるまで。」や鬼才ヨルゴス・ランティモス監督の「女王陛下のお気に入り」の助監督を務めた方だという。
作品を観ると、リチャード・リンクレーターの人間性肯定の姿勢が、しっかりと貫かれ、ヨルゴス・ランティモスの独自な世界観の如き、架空の世界が見事に描き出されている。

・男は、ホラー映画を観た際に知り合った女性と、バーに飲みに行くが、SEXはしない。(したことにするが、ポラロイドカメラには収めない。)
彼は、回復プログラムを指示する人たちに、従うが人間性を越えた行為には自制心を持って、及ばない。

<今作は、哀愁とユーモアを漂わせつつ”どうすれば記憶を失っても人間としての尊厳を守れるか”という切実な問いかけを鑑賞側に投げつけてくる。
 クリストフ・ニク監督の次作は、この作品に惚れ込んだケイト・ブランシェットがプロデュースし、キャリー・マリガンが主演でハリウッドで製作が決定したそうである。
 実に楽しみである。>

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NOBU

5.0喪失と再生の物語

2022年10月16日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

萌える

映像が美しく、無駄なものが省かれた服装や室内の装備などがとても素敵。
光の加減や生活音の心地よさに浸ってゆく。
奇病のため記憶を失い、それにより居場所を失った人々に施される奇妙な行動療法の滑稽さに時々笑ったり、目頭が熱くなったり静かに感情が揺らいでいた。

冒頭からそうではないかという予感がしていて、多分それは当たっている。
ラストシーンまでの流れがとても自然なことと、主人公の中年男性の無表情がミスリードを上手く誘っていて、お見事。

ヒントは至るところに散りばめられているけど、仕掛けに目隠しされてわかりにくいかも。
観たあとにそれらを思い返してみると、とても切なくて辛くて、でも優しい気持ちになる。
機会があったら映画館でも観たい。

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すらん。

3.5不意に思い出す

2022年10月11日
Androidアプリから投稿

不思議で淡々と進むお話 絵面が暗くてわかりにくい
しかも記憶新たに構築ミッションもなんじゃそりゃやってられっか!な事ばかり、何かの役に立つ?
主人公は記憶喪失の流行病じゃなくて、一時的なショックだったんですかね 数字とお爺さんの最期を看取ったのがキー 多分元料理人かな

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ゆう

5.0忘れてしまう、忘れたい、忘れたくない

2022年7月2日
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stylo

4.5愛しいヒゲモジャと林檎

2022年6月9日
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鑑賞方法:映画館

表情の少ないヒゲモジャが可愛く見えてくる不思議!

林檎めっちゃ食べたくなるし、
プールのシーンも好き。

レトロなインテリア、車、小物たちも好き。
SONYのラジカセ?みたいのありました。

記憶テストの時の医師たちもかわいい。

この不思議な世界観、好みでした。

今の気分にもちょうどよかった。

ちゃんと最後までよかった。

これがデビュー作とは。
ケイト・ブランシェットが惚れ込んだと言うことですが、今後の作品も楽しみです。

これ見てから、林檎を買いがちです。

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osinco

3.5ホントは、どうだったのか?

2022年5月16日
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彼はプログラムを利用したのか?

それとも、しだいに思い出したのか?

観るものの想像力をかきたてる作品。

一夜限りのアヴァンチュールを彼は受け入れたのか?そうであってほしくないような、そうだったら辛い過去から距離を置けるのか?

謎だらけだけど、心の機微が描かれているようにも思える。

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ミツバチば~や

2.5どういう内容なのかが気になって観たのですが…。私の理解が及ばない作品でした。観る人を選ぶ作品なのかもしれません。

2022年5月4日
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もりのいぶき

2.5哲学的。ただ、それだけ。

2022年5月3日
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bloodtrail

2.0面白くなかった

2022年5月2日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

記憶を失った男は、治療のための回復プログラムに参加した。毎日送られてくるカセットテープの内容に従い、様々なミッションをこなしていった。そんな中、同じく回復プログラムに参加してる女と出会い、親しくなった。新しい思い出を作るためのミッションによって、過去が徐々にわかってくるという話。
なんだかよくわからないストーリーで面白くなかった。

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りあの

3.0ポラロイドというと

2022年4月20日
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Scott

3.5かなり早めに勘づいてしまう

2022年4月17日
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鑑賞方法:映画館

記憶喪失者が多発する世界。
その中で主人公も記憶喪失になり、更生プログラムに参加する。
時に誤魔化しつつもプログラムをちゃんとこなす主人公が微笑ましいが、このプログラムが中々容赦ない。
問題になるよ普通笑。

コスプレパーティーでの知り合いいますか?のシーンは笑った。

ただ、記憶喪失うんぬんとにかく主人公の挙動がおかしい。
それも含めて、観ていてかなり早めにあることに気付いてしまう。
その実は…の部分が明らかになるのが面白さの一つかなと思った。だから、もう少し分かりづらくして、後で分かるようにしても良かった気がする。

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いたかわ

5.0林檎は意外と長持ちする

2022年4月16日
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コビトカバ

2.5リンゴの食べ方の違いとトイレですることの難しさ

2022年4月9日
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鑑賞方法:映画館

いきなり記憶喪失になる人が増えている世の中。彼らへの支援が確立されているのは面白い。眼の前の人が記憶喪失だなとわかると皆が救急車を呼ぶ世界。なんかやさしい。
そんな記憶喪失になったうち、身元不明のままの人が受けるプログラム。新しい自分を作り上げていこうとするものなのだが、これが少し不思議なもの。カセットテープでミッションが送られてくるところからして不思議。それにクラブのトイレで誰かとセックスしてこいってミッションは相当ハードルが高い。こんなミッションこなせないなと思いながら観てしまった。
映画「ブレードランナー」でレプリカントと人間の違いは記憶だから、思い出に関する質問をしていくうちに人間ではないと判定できるテストがあった。それくらい人間にとって記憶は大事なもの。それがなくなってしまうのは全く違う人間になるってことだ。
でも、違う人間でいた方が幸せだったってこともある。とても皮肉的で悲しい結末だった。
たんたんと進む展開に結構退屈してしまったのも正直な感想なのだが、観終わった印象はそこまで悪くない。それにしてもリンゴの食べ方にも文化の違いって出るんだなと違うところで感心してしまった。

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kenshuchu

3.5ポラロイドを捨て林檎を噛じる

2022年4月4日
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21037.過去の記憶と共に生きることを選択

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movie

3.5自分を作っている、「記憶」

2022年4月2日
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mami

3.0暗い気分に浸りたい人向け

2022年3月31日
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吉泉知彦

3.5意外に謎を解くスタイルか

2022年3月30日
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鑑賞方法:映画館

自然に疑問が湧いて解答が提示される。
まず、謎の音。
近所の犬。
何故、林檎?
何故、ポラロイド?
何故、自転車?
映画の紹介にある記憶喪失が蔓延する社会とあるが、作中ではそこまでではなく、どうやら感染もないらしいことがすぐにわかる(感染がないので周りの人がとても親切)。
ポラロイドは仲間を見分ける識別信号として役に立つ(携帯電話のカメラでは役に立たない)。
歌が下手とかダンスが上手いとかは意味がなかったかもしれない。
歌が下手なことより歌詞を覚えていることが大事なんだが、やはり下手な歌は上手い歌より気になってしまう。

物語中盤で薄々気が付くようになっているが、最後に謎がとけて半分はスッキリする。

特殊な社会問題とそこで起きるドラマという構造はつい最近みたポゼッサーよりこちらのほうが随分とスッキリ昇華されている。

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アモルフィ

2.0なんかな

2022年3月27日
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鑑賞方法:映画館

54本目。
そう言う事とは思うけど、なんか面倒臭いし、観る人を選ぶじゃとは思う。

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ひで