「ドキュメンタリーというのが驚き」83歳のやさしいスパイ こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
ドキュメンタリーというのが驚き
コメディなのかと思って観ていると、
老人ホームの中の人々の内情が分かってきて
だんだんと切なく、もの悲しくなってきてしまう。
はたして孤独なまま長生きするというのは幸福と言っていいんだろうか?
ホームの介護士も仲間も優しい。
右から左へ受け流す能力が高い。
年の孝なのかもしれない。
実の家族だったら「何言ってるんだ、またわかんないことばかり繰り返して」と
ぼやいてしまいそうなのだが
ここの人々は、ああ、この人にはそうなのでしょう、
彼女にはそれが見えているんだよね、そうだねえ、と
否定しない。
諦めなのかもしれない。
みな自然で飾らず、これがドキュメンタリーと聞いてかなり驚いた。
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