「シネマ映画.COMプレミアムスクリーンにて先行鑑賞。 舞台はチリ。...」83歳のやさしいスパイ J24さんの映画レビュー(感想・評価)
シネマ映画.COMプレミアムスクリーンにて先行鑑賞。 舞台はチリ。...
シネマ映画.COMプレミアムスクリーンにて先行鑑賞。
舞台はチリ。80〜90歳の探偵の募集記事から83歳のセルヒオ氏が採用となり彼に密着するドキュメンタリー映画である。
探偵内容は老後施設に入居し依頼者の親族から入居者内で盗みがあったり、暴力が受けてないか調べて欲しいとの事。
それらをセルヒオ氏が入居者と探偵の二つの顔を持ちながら内偵調査していくわけだ。
探偵事務所からスマホやカメラが特殊内部加工されたペンやメガネを受け渡され、その使い方や隠語の使い方の説明などを受けるセルヒオ氏。80歳になっても尚新しいことを学びそしてそれらに四苦八苦する姿はチャーミングでもあった。
入居しそこに待っていたのはセルヒオ氏を温かく受け入れてくれる仲間たちであった。当初は内偵調査に重きを置いていた為少し距離があったが次第に打ち解けていく中で一気に施設内の人気者となるセルヒオ氏。
調査依頼の盗みや暴力などの問題は無く、施設にあった問題は老人達の心の寂しさなどであった。
その問題こそが一番重要であり入居者の親族側に訴えている作品の様に感じた。
80歳を超えたスパイという事で非常に興味深く鑑賞する形となったが、まぁドキュメンタリー作品という事もあって鑑賞前に期待していた程のものではなかったかなというのが率直な感想であった。
というのもあんなにカメラが回ってれば内務探偵を行う緊張感だったりスパイ感は殆ど皆無。
しかし入居者であるお爺ちゃんお婆ちゃんたちの優しい姿には心温まりいつかくる両親の老後を大切にしたくなる気持ちを感じさせてくれる作品ではあった。そこはこの作品の好きなところである。
ただそれ以上のものは個人的には感じる事ができなかった。
今回この様なシネマ映画.COMの先行上映の企画は初めての参加となったがとても楽しく鑑賞する事ができ感謝の気持ちだ。
またこの様な企画があればぜひ参加したいものだ。