Everybody's Talking about Jamie ジェイミーのレビュー・感想・評価
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全てにおいて評価の高いミュージカル映画。
ミュージカル映画を探していたところおすすめに出てきたので鑑賞しました。
この作品は様々なテーマが込められていますが、やはり一番大きいのはLGBTQでしょう。
特にロコシャネル登場のシーンでQueenのフレディ・マーキュリーがエイズで亡くなるニュースが言及され、ダイアナ妃がエイズ患者を慰問する映像も出ました。ロコシャネルがドラァグクイーンだった80年代の同性愛者への差別やデモシーンがロコの歌とともに流れてよりテーマに追及してあるさ作品に仕上がっていました。
実話をもとにした作品とのことで調べましたが、映画通り苦労されたそうです。今は昔よりは偏見も少なくなってきましたが、偏見というのは根強くこんなレビューしている自分もどこか違和感を覚えているところもあります。この作品はそんな醜い心を叩き直してくれる映画です。
そしてなにより映像のクオリティの高さに驚きました。歌のシーンに入ったらその場で踊るだけでなく、曲の雰囲気に合わせて背景が変わったり、ミュージックビデオのような白黒の世界に行ったりと演劇とは違う映画の良さを前面に出していて、映画としてのクオリティも高いと思います。
曲も素敵でストーリーのテンポもいいので内容を理解しやすく映画の世界にのめりこめました。"自分らしく"だけでなく"自分自身になること"の大切さ、そして何より自分の一番の理解者「母親」の偉大さを感じ取れる作品でした。やはり母は偉大です。
見た人は最後笑顔で終われます。人として学べることもある作品です。ぜひ皆さんも鑑賞してみてください。
イギリス発LGBTQミュージカル
2017年にイギリスでミュージカル化された実話ドキュメンタリーの、同じ監督による映画化作品。舞台よりもポップ寄りで映像のメリットを活かした演出、構成になっていて、楽しめた。
「普通って何?あなたが自分でいられるなら何を着てもいいわ。」
夢を諦めそうになっている息子に母親がかける言葉が心に残る。
自分が望む自分でいていいのだという肯定の言葉は、人からの中傷や拒絶をはねつけられるほどまだ強くはない子に、どれだけ力を与えるだろう。
イギリスでのLGBTQのムーブメントを紹介する映像を折り込んだり、歌もあったりして、ドラッグクイーンにもステージエンターテイナー以上の意味合いが込められていて、今っぽいと思った。
ドラァグクイーンは戦士で革命!
"disgusting" あの日からずっと木霊する醜いという自己否定の声。主演マックス・ハーウッド × リチャード・E・グラントよかった!! 王道展開ではあるものの、やっぱり実話ベースならではの力強さと時折否が応でも立ってしまう鳥肌級の楽曲たち。カラフルで抗えない。明日を待たないで、今日から幸せに。母親ステキすぎる。イジメっ子の描写はいかにもありがちすぎたけど、主人公の父親が最後まで変わらないのが本当という感じがして良かった。
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