「10人の新キャラを好きになれた!」エターナルズ きーとろさんの映画レビュー(感想・評価)
10人の新キャラを好きになれた!
見た目からファンタジー感強めな本作。しかも全員新キャラでかつ10人も描くなんて、正直大丈夫かなと心配していました。結果、私はとても楽しめました。
観賞後、好き…!ありがとう!と語彙力低下しながら大満足でエターナルズのボールペン買って帰りました。
いやーやっぱり掴みがいいですね。ドラマ部分に力を入れている印象で、作品全体のアクション量は少なめでしたが、最初にアクション入れてみんなで共闘してたらそりゃあテンション上がります。特にアンジェリーナジョリー扮するセナ。美しくて格好良くて、身のこなしと表情に魅入ってしまいました。さすがのアクションスター。その後精神面が不安定になっちゃうのも個人的にはツボでした。強い人が弱ってるのって良くないですか?
映像も凄い。広大な美しい風景がたくさん出てくるのですが、CGではなく、ほとんどロケしているらしいです。光と影の表現が美しかった。登場人物を影にしてシルエットを浮かび上がらせる演出が何度かあったのですが、どれも格好良く、印象的でした。
びっくりしたのは広島。人の愚かさ、過ちとして描かれていて、心苦しくなりながらも私は良いシーンだったと思います。
キャラクターが新規で10人も出てくるなんて不安でしかなかったですが、上手く描いていたと思います。みんな能力も性格も個性的でしたし、それぞれの関係性が素晴らしい。特にセナとギルガメッシュ。もうね、好き。
イカリスとセルシとスプライトも切なくてよかったですね。あと地味にキンゴがイカリスを信頼してるところとかも好きでしたね。マッカリも動きと表情がとってもキュートでちゃっかり盗んじゃうとこもお茶目でかわいい。
あとキンゴのマネージャーさんも人間代表のいい人で良かったですね。癒し枠。
今作はシリアス寄りになるのかなと感じていましたが、ちゃんとMCUらしいコミカルな会話もあって良かったです。特にギルガメッシュがスプライトの幻で赤ちゃんにされるところはニヤニヤしちゃいました。あとはファストスが設計した蒸気機関は早すぎる、みたいな会話シーンもお気に入り。設計してるシーンはトニーを思い出して勝手にグッときちゃいました。格好いいですよね、設計シーン。
目からビームはやっぱりギャグっぽくなっちゃいますね。作中ではイカリスが最強みたいにみんなから言われていましたが、あまり強そうに見えない…。
そしてその最強といわれるイカリスを、頭脳派だと思ってたファストスが地面に縫いとめる場面、格好良すぎませんでした?大好きなシーンです。
わかりづらかったところは、最後ティアマトが力を貸してくれたところ。セレスティアルも個々で意思を持っているってことですかね。あとはセルシが急にディヴィアンツを木にできた理由とか。セナのマード・ウィリーは治ったのか、とか。今後の展開で説明してくれるのかなあ。
それと今回亡くなったエターナルズは復活できないんですかね…作られた存在で記憶もストックがあるならできそうな気がしちゃいますが。
私は人間じゃない存在が心を持つ系の話が大好きなので、今作でも人間じゃない、作られた存在でありながら、とても人間らしい感情を持った彼らに感動しました。でもイカリスはあれだけ人間好きなセルシと一緒にいたのにアリシェムの意思には背けんかったのかな、っていうのが気になりましたね。セルシと一緒にいたら真実を話しちゃうから離れたとか、葛藤もあったのは伝わりましたけど。とは言え、結局はセレスティアルを生まないと宇宙、人類も滅びるわけですよね…どうしたらいいのか…この辺りの問題に対するイカリスの行動は『インフィニティ・ウォー』のサノスの信念に通ずるものを感じました。
エンドクレジットで今後に対するワクワク感が燃え上がりましたね。エロス…気になる!エロスとドワーフみたいな子は登場時のbgm的にもガーディアンズオブギャラクシーのメンバーと合いそうな雰囲気を感じました。というかサノスの弟?ですか?どういう立ち位置になるのか今後が楽しみすぎます!
ウィットマンも新しいヒーローみたいですね。ただの当て馬かと…笑