劇場公開日 2021年5月27日

クルエラのレビュー・感想・評価

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4.5【”ファッションセンス抜群のビューティー・デビル降誕!”Wエマのスタイリッシュ&パンクなキレッキレの演技合戦に魅入られた作品。印象的な衣装、そして1970年代のロックも今作に華を添えています。】

2021年5月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

幸せ

◆2021年5月30日 追記
 ・最初に鑑賞したのは、物理的な問題で、”吹き替え版”であった。
 私は、洋画は”字幕版”で、実際の俳優さんの台詞を聞きながら観たい男なので、昨晩再度鑑賞。
 ー 字幕は、実際の台詞を翻訳者が分かりやすく日本語に変換したものであり、字幕を観つつ、俳優さんが口にする脚本に書かれていると思われる台詞との違いを聞き分けながら鑑賞するのも、乙である・・。ー

 冒頭にこの文章を書いた理由は、評点を4.0から4.5に変えたためです・・。
 それと、当初に記載したレビューにも誤謬があったので、一部書き直しました。

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<2021年5月27日 投稿レビュー>

◆ファッションショーかと見紛うようなクルエラ&エステラを演じたエマ・ストーンと、1970年代のファッション界に君臨する冷酷過ぎる"天上天下唯我独尊バロネス"を演じたエマ・トンプソンが身に着ける衣装。
 そして、バロネスが暮らす”HELLMAN・HALL”内の豪華な意匠。
 更に、”Wエマ”の見惚れてしまう演技合戦まで大画面で観れて、実に僥倖であった。

■感想
・幼き時に起きた”事故”により、孤児になってしまったエステラは、”自らを責めながら”同じく親のいないジャスパーとホーレスと暮らし始め・・、10年が過ぎる。
 ー 物語は、エステラのモノローグで、テンポ良く進む。ー

・バロネスの冷酷な独裁者振りを、見事に演じるエマ・トンプソン。そして、数々の意匠。
 ー エマ・トンプソンの冷酷極まりない女を演じる姿。彼女の誰にも心を開かない悪女振りも、今作の魅力の一つである。 ”私に乾杯・・” ー

・幼きエステラに”クルエラ”になってはいけないよ・・”と頻繁に言い聞かせる”母親”の理由。
けれどその”母親”は・・。

・バロネスにファッションセンスを見出されるエステラ。
そして、彼女の元で働き始める・・、夢であったファッションデザイナーになるために・・。だが・・
 ー 脚本の良さが冴えわたる。前半で描かれる数々のシーンが後半、見事に回収されていく。ー

・表面上はバロネスの忠実な腹心を演じているが、真実を知っている唯一の人物で、密かな行動を取る男ジョンをマーク・ストロングが慇懃に演じる。
 ー 彼の存在も良いのだなあ・・。
   今作に、何となく「キングスマン」の風合を感じたのは、彼の存在感だからだろうか?
   ”真の忠僕”とは、彼のような男を言うのだろう・・。ー

・真実を知り、バロネス主催の”BLACK&WHITE”で、エステラが白のドレスから鮮やかな赤のドレスへ、炎と共に変容するシーン。
 ー 明らかに、エステラがクルエラに変容し、バロネスに復讐宣告するシーンである。ー

・クルエラの過激なバロネス潰しに、協力はするも戸惑うジャスパーとホーレスの姿。だが・・。
 ー 二人に謝罪し、”家族だから・・”と告げるクルエラの姿。ジャスパーとホーレスは、良い奴である。ー

・哀しき自らの運命を、エステラは如何に克服したのか?如何に、復讐を果たしたのか?
そして、全てを知る”真の忠僕”ジョンが過去と現在で行った事も、心に沁みる。

<バロネスに見事に復讐を果たし、彼女が君臨していた洋館の入口に掲げられていた
 ”HELLMAN・HALL”の”MANの部分をぶち壊し”HELL・HALL”に”改修”し、自らの屋敷内を睥睨するクルエラの誇らしげな姿。
 ”目には目を、歯には歯を・・”
 壮絶な復讐劇ながらも、鑑賞後に爽やかな気持ちになるのは、何故だろう・・。
 1970年代の数々のロック
 ー クイーン、ザ・クラッシュ、ドアーズ・・・ー
 の挿入のタイミングも実に効果的で、今作品をより華やかにしている。
 脚本も素晴しく、意匠、衣装(パンクな部分も含めて)のゴージャス感も、タマラナイ作品。
 続編希望である。>

<2021年5月27日 吹替え版で鑑賞>

<2021年5月30日 字幕版で再鑑賞>

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NOBU

4.5ダークヒロインが再誕生

2021年5月27日
Androidアプリから投稿

緊急事態宣言中の劇場公開。
業界内もいろいろあるようで、公開されてる劇場も限定的ですが、できるだけ映画館には足を運びますので関係者の皆様はもうひと踏ん張りを。

とにかく、登場するファッション、メイク、美術、色彩、それを彩る数々の名曲(その曲もまた様々なアレンジがなされている)たち…、その全てがスタイリッシュで最高。

もちろんエマ・ストーン最高。
登場した瞬間から画面の雰囲気がギュッと引き締まる。
他のキャラクターたちもみんな魅力的。

念の為「101匹わんちゃん」を予習で観賞しておいたのは正解。関連付いた小ネタもたくさん。
(このクルエラがあのクルエラと同じとは到底思えないんだけど。)

ストーリーはまあ、ひとまず置いておこう…かな。
そもそもこういうヴィランって、根拠不明だからこそ不気味だと思うので、「ジョーカー」やら「ヴェノム」やら、スピンオフで生い立ちなんかを掘り下げるのって、個人的にはあんまり要らないなと思ってるんだけど、この作品はワクワクゾクゾクのバイブスを楽しめたので十分満足できた。

今回は吹き替えで観賞したが、字幕版で是非また観たい。

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キレンジャー