クルエラのレビュー・感想・評価
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ディズニー「シンデレラストーリーは飽きた」
2021/06/19再鑑賞
ワンデーフリーパスポート2本目は「クルエラ」です。
今月ジェントルメンの次に楽しみにしていた作品。
ディズニーはあまり好きでは無いのですが、ヴィラン誕生秘話とか言われたら高まります。予告の出来が良すぎて、中身あまり無いパターンか?とも思ったけど意外や意外、超評価いいじゃん。ウッキウキで鑑賞。
あ、もちろんですけど、私は字幕版です。
いやいやいや、めちゃくちゃおもしれえぇぇぇぇ!!
ディズニーさんよ、あんたこんな映画作れるのかい。
驚いたよ。アナ雪とか2分の1の魔法とか最近は駄作ばっかりだったのによ、ここまで面白いとは...。
ファッションデザイナーを夢見るエステラ(エマ・ストーン)。彼女は幼き頃に母親を無くしてしまい、たまたま出会った同じ経験をした2人とともに一緒に暮らしていた。
順を追って話しますとね、初っ端から鳥肌もんなんですよ。「シンデレラ城」、つまりオープニングです。
いつもは美しく煌びやかで誰もが憧れるお城。
けど今回は違う。
空は一面真っ黒で雷も鳴り響き、お城は輝きを失いお城までも悪役と化している。見慣れない光景にすぐに引き込まれ、全身が震えながら物語がスタート。ああ、最高じゃないですか。たまんねぇよ、ディズニー。
エマ・ストーンの怪演。
実はお初にお目にかかりますなんですけど、ド肝抜かれましたよ。美しさ、恐ろしさ、利口さを持ち、夢を抱き復讐に燃えるクルエラというキャラクターを声や表情で凄まじく演じていた。エステラからクルエラ〈悪い子〉に変化していく様もよく出来ており、誕生秘話という宣伝がピッタリだなと感じた。セリフの一つ一つ抜け目がなく、余裕と才能が伝わり一瞬でこのクルエラに魅了されてしまい、好きになる。予告でもある狂気を感じる笑い声には大興奮。正直、エマ・ストーンの破壊力のある演技を見るだけでもこの映画は価値がある。
美しく音楽と素晴らしい映像。
ディズニーなので分かっていたことだが、やはりこうして言いたくなるほど最高。スピード感のある映像にハマりながら少し怖い音楽が更にこの映画を虜にさせる。
何故私たちはディズニーがこんなにも好きになるのだろうか。答えは音楽と映像だろう。こんなにもカッコイイ!と美しい!が堪能出来る映画はない。
そして無駄のない脚本。
139分と長めなので中だるみが心配だったが、そんなことは気にする必要が無い。一瞬で時が過ぎる。テンポの良さもそうだが、とにかく無駄が省かれているのでどのシーンも愛くるしいし、めちゃくちゃ面白い。終わった後にすぐまた観たい、まだ観たいと思わせるほど観客を沼にハマらせてしまうのだ。私は終わってしまうのが悲しくなってしまうほどこの映画が好きになっていた笑
大袈裟かもしれないが、ワンデーフリーパスポートで一日中この映画観ても多分飽きない。ある意味劇薬エンターテインメント。体がこれを求めていた!と言わんばかりの面白さだった。
あーあ、まじ最高だった。
絶対にもう1回みます。今度は吹き替え版で。
エマ・ストーンは声もいいですけど表情も凄まじい。吹き替え版だとその表情をまじまじと見ることが出来るので、次はそこに注目して見よっかな。
一旦今年2位。多分もう1回見たら1位になりますけどね笑
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ワンデーフリーパスポート4本目は本作です。
やっぱり帰ってきました。もう大好きで仕方ない。
ようやく見ることが出来ました。嬉しい
2回目でもやはり面白い凄まじい映画。
吹き替え版で見ようか迷いましたが、やはり字幕で。というか字幕でしか無かったのだが、エマ・ストーンの声がすごく好きなので、吹き替えがあったとしても字幕で見ていたことでしょう。
この映画何でこんなにテンポいいの??
133分もあるんですよね?一瞬なんだけど。
本当に驚く。1度たりとも飽きないし、一コマ足りとも無駄がない。無駄だろと思ったら伏線となる。凄すぎるマジで。どうやったらこんな脚本思いつくんだ...。
音楽もまた他の映画とは桁違い。
ディズニーの音楽センスはいつも炸裂しているのだが、本作はファッション業界の話ということもあって、映像や音楽など全てがオシャレ。
次回作の制作が早くも決まったらしいです。
今度は悪役っぷりが増すことを期待したいと思います。ということで、本作は上半期1位は間違いないでしょう。
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余談 2021年12月11日
「ラストナイト・イン・ソーホー」を鑑賞して。
★5.0にならなかった理由みたいなのを長々と書いていましたが、全て削除して改めてレビューを投稿させていただきます。
読んでみたけど、素直になれよ!って自分にツッコミを入れてしまいました笑 ★5.0なんて滅多につけない私ですから、かなり身構えてしまうわけです。なので、適当に模索して後付けで書いちゃったんでしょうね。
今年1番印象に残った映画は間違いなく本作。
1シーン1シーン全てが衝撃的で、面白い。
忘れることの無い作品であり、忘れてはならない作品。私の映画人生を語る上でも欠かすことの出来ない映画だとまで思う。それくらい、好きだし最高傑作。
個人的2021年ベスト映画ランキングは、
一位にクルエラ、2位にラストナイト・イン・ソーホーて確定だと思います。10何位かにはジェントルメンも入るでしょうから、ロンドンを舞台にした映画が今年は無双しましたね。いつか絶対旅行しよっと
吹替版はオススメ 良い出来
久しぶりに予算のかかった正統なハリウッド映画を見た気持ちです。ディズニー映画らしく最初から最後まで楽しめました。
かなり大人向けの人間ドラマメインのストーリーで70年代ロンドンのファッション業界を舞台にエステラとグルエラの二人が暴れまわります。
ディズニーアニメのキャラクターの実写化の不安もエマ・ストーン主演だけで十分魅力的ですが脇役たちも浮いた感じがないのも良かったです。
悪役の女帝エマ・トンプソンも貫禄がありました。登場人物の一人一人に個性がありストーリー展開もかなり早いので上映時間の2時間は全く長く感じませんでした。
警戒宣言中で上映館数が今は少ないですが6月からでもぜひご覧ください。良い意味で続編も期待。
ディズニー系の実写ではここ最近一番の出来ではないかと思います。
かなり良い出来です!!もう一度観ます!
エマ・ストーンの新たな代表作が完成
二大エマ対決!ディズニー版「ゴジラ対コング」だな。
①話の組立は「マレフィセント」とよく似ている。今まで悪役だったキャラクターをヒロインにするにはより悪辣な敵役をぶつけること。ディズニーの新しい戦略かな。②こういう映画は敵役・悪役が大物ほど面白い。今回はイギリスの名女優エマ・トンプソンをぶつけてきた。最初エステラの憧れだったトップファッションデザイナーが、その極悪非道な素顔をだんだん表すところが流石に巧い。③エマ・ストーンはごく若いころから演技巧者ではあったが『ラ・ラ・ランド』では正直アカデミー賞を取るほどの演技だったかなと思っていたけれど(言っときますけど、私、彼女の『アロハ』以外全作品を観ているほどのファンです)本作ではバロネスが産みの母だと知り(育ての)母(の替わり)と心で思っている噴水に胸の内を語るシーンではアカデミー賞級の演技を見せた。④彼女の最大の武器は嫌みにならないコメディセンスとどんな役をやっても品が失わないこと。これが彼女を同世代の女優たちの中で頭ひとつ抜きんじさせている要因だと思う。スター女優として欠かせないものである。それはこの映画でも十分に発揮されているし映画の魅力にも貢献している。エマ・トンプソンを相手にしても貫禄負けしないスケールも身につけてきた。⑤低能なアメリカ白人を演じさせたら右に出るもののないポール・ウォルター・ハウザーがここではコメディーリリーフを達者に演じて器用な面を見せてくれる。彼の英語がイギリス英語のなかではどう聞こえるか少し心配だったけど。⑥マーク・ストロングも珍しく小さな役か、と思っていたらやっぱりの展開。⑦監督はあの人を喰った「アイ、トーニャ」の監督。なるほど。⑧ただ、どこがヴィランの誕生秘話なの?と思っちゃいましたけど。
面白かった!!
マーク・ストロングが格好いい!
ハゲても格好いい人はズルいです(笑)
単独作品で見ればなかなかの出来だと思います。
映像も音楽もキャストもバランスよくまとめられていました。
しかしながら101のクルエラとしてはキャラがブレてるようにも感じました。
別物としてオリジナルでやったほうが良かったかも。
パンクを着たヴィラン
ディズニーのヴィランとして悪名高いクルエラ
美に固執し、ファッションへの探求のために犬の毛皮でコートを作ろうとするアニメ版のクルエラは登場しません。
マレフィセントでガッカリしていたので、今回のクルエラも期待はしていませんでした。
映画としては十分スクリーンで見て後悔しない作品に仕上がっていると思います。
ディズニーだから家族や対象年齢が低く設定された、カッコいいよ系ヴィラン誕生物語。
舞台設定は70年代とはっきりしていて、当時のウエストマークしたファッションやその服を着こなすエマストーンとエマ・トンプソン。
登場する衣装がとても魅力的です。
残念なのは衣装の魅せ方。
カメラワークなの?演出なの?
作中でバロネスのファッションショーをことごとく潰しにかかるクルエラが登場しますが、肝心のドレスが目立ちません。
なんだろう?本当はもっと息を呑むくらいの感嘆が漏れておかしくない場面なのに、グッとこない。
衣装を映そうと引きで撮っているからなのか。
私ならこれからぶっ壊すショーに挑むクルエラのニヤッと笑う表情を挟むな〜とか、ローアングルからのカットなら幕が閉じるようにドレスの裾でバロネスの車が覆われたらいいのに。など、素人目線で演出にイチャモンをつけてしまいたくなりました。
それから、絶対に比べられてしまう
プラダを着た悪魔と言うあまりにも完成されたファッション映画
権力のある上司の下で粉骨する若手社員なんて、既視感がありすぎて新鮮味は皆無でした。
主人公エステラの出生秘話もありきたり。
途中で察してしまいます。
だって、あれだけの富豪が貧乏人の落としたネックレスを大切に首から下げたりしませんよね。
そもそもあのネックレスが見つかった時に、普通は自分の娘が生きていることに勘づくはずなのに、10年近くも野放し。
執事のマーク・ストロングが現当主のバロネスからエステラに鞍替えする理由も分かりません。
高飛車で日頃からパワハラしてくるバロネスより、美しく才能のあるエステラが当主になった方が良いと判断したのでしょうか。
ヴィランには暗い背景や複雑な生い立ちが必要だ〜と沢山盛り込んだ結果、原作にある邪悪さの抜けたファッショナブル系ヴィランが爆誕しました。
エマ・ストーンも綺麗でスタイル抜群ではありますが、演技に華がありません。
噴水でエステラとしての自分と訣別し、クルエラとして生きることを語るシーンが本作の山場のはずですが、どうもしっくりこない。
母親の存在をいつまで引きずって生きてるんだろう?
いつまも死んだ人の思いに引きずられて、自分でやりたいことを決断しているようには見えなかったのが残念です。
脚本やキャラクターの背景が薄いので、クルエラの意志の強さが際立たなかったんだと思います。
近年では自立した、意思表示や自己主張のできる女性が魅力的に映画の中に登場する時代なのに、格好ばかり粋がっている中学生のような精神年齢のクルエラ。
ディズニー映画なので、ダークな面は控えめに描かれたのかと思いますが、ヴィランとしての魅力や価値は観るものが震え上がるほどの狂気だと思うんですよね。
取り憑かれた様に一心不乱にファッションだけを求めていない。復讐の道具として自分の才能を発揮してしまったことがクルエラに魅力を感じなかった最大の理由かもしれません。
天才はいつも孤高です。
万人の理解や賞賛がなくとも、自分の美学を追求する狂気があるからこそ、おぞましい悪役の魅力が際立つ。
人が踏み外しては行けないボーダーラインを軽々しく自分の意思で飛び越えて魅せるヴィランだからこそ、カリスマ性が生まれるのではないでしょうか?
プラダを着た悪魔っぽいもの
女性観、職業観、30年進歩無し。
クルエラ誕生のヒューマン・ドラマ
ディズニー映画の中には悪役をテーマにした作品も珍しくないが、魔法もファンタジーも無く、一人の人間を半生を追った作品は珍しい。子供にとっては、退屈と思われ、むしろ大人のためのダーク・ヒューマン・ドラマ仕立てとなっている。また、最後は、クルエラ出生の秘密を巡っての、ミステリーの様相を呈するのも、なかなか憎い展開だ。
これまで『101』で悪役としてしか見てこなかったクルエラ。この映画で、そのイメージは大きく変わったとも言える。貧しい生活の中で、母親の死から始まり、盗人ギャングの仲間として、幼少期を過ごした少女エステラ(クルエラ)。
ようやく掴んだ洋服デザイナーの夢も、下働きからのいばらの道。その中で、天才的な閃きと才能が、冷酷だが憧れのトップデザイナー・バロネスの目に留まり、エステラの運命が大きく変わっていく。バロネスの下で、トップデザイナーを目指していたエステラが、どうして狂気のクルエラへと変貌を遂げていったのか…その謎が、母の死と繋がって解き明かされていく。
また、『101』でクルエラのドジな相棒となるジャスパーとホーレスとの幼き頃からの腐れ縁…、クルエラ・デビルのあの車…、『101』のロジャーとポンゴ、そしてアニータとパーディタ…、等を繋げるあたりは、なかなかお洒落に、ストーリーとしてまとめてある。
クルエラ役のエマ・ストーンは、次第に敵の懐に入って、バロネスを破滅に導いていく悪女へと変貌するその様相は、『ラ・ラ・ランド』とは全く違った、幅広い演技のできる女優へと成長しており、これからの期待も大きい。
その姿、正にクルエラ。
101匹わんちゃんのアニメ版、実写版は共に何度も観てきました。また、エマ・ストーンさんが好きなこと、『アイ、トーニャ』の監督の映画であること、最初の予告が『ジョーカー』風だったことなど様々な興味から観ました。
感想
文句の付け所がない素晴らしい傑作映画でした。『プラダを着た悪魔』風のファションモデル業界の裏側を描きつつ復讐という形で業界を駆け上がる工程の見事さ、70年代のパンクムーブメントのbgmでの気分の上昇、101匹わんちゃん好きなら反応せざるを得ない子ネタの数々など全てが一級品でした。
内容について
クルエラはアニメ版では同情の余地なしの有名なヴィランとなっていますが、今作ではもちろん悲惨な過去を描いてくれました。エステラ幼少時代の母との関係に微笑み、ジャスパーたちとの友情に楽しくなり、中盤からの犯罪展開に熱くなる楽しい内容になっていました。基本展開がクルエラのモノローグになっていることや女性の葛藤を描く場面はアイトーニャの影響があるのかなと思いました。バロネスという癖の強いキャラが今作を魅力的にしてくれていて、実は⁈な展開にも素直に驚かされました。
クルエラといえば白と黒ですが、今作ではあらゆる場面がこの2色で彩られていました。美術面の美しさも圧巻でした。特に作中で作られる衣装の数々はファッションショーに参加しているような気持ちになりました。途中出てくるテロップの出し方もオシャレで嬉しくなりました。
個人的には映画オリジナルキャラクターのアーティは好みのキャラクターでした。
ジャスパーたち下っ端組とエステラとの家族愛のような関係には正直驚きました。この2人はアニメ版よりもイケメンになっていて意外だなと思いました。特にジャスパーの気遣いの良さには感動しました。犬たちも大活躍でその点でも満足です。アニータたちも出てきてそれにも驚かされました。
言及はしませんがクライマックスからラストの展開はずっとテンションが上がっていました。
演技について
クルエラ役はアニメ版、101シリーズ、ワンスアポンアタイムなど様々な方が担当されて来ましたが今作もしっかりクルエラでした。
とにかく美しく、カッコいい。流石はエマ・ストーンさんです。エステラの地味な姿とクルエラを同時に使い分ける描写の自然さには脱帽です。バロネス役のエマトンプソンさんもいかにもな傲慢キャラの性格を見事に演じらていて流石だと思いました。
総評
ディズニー作品らしくない⁈パンククライムアクション×ファション業界成り上がり作品。101匹わんちゃんの要素もありとても満足した。クルエラがカッコすぎです。また101匹わんちゃんが見たくなりました。
最後に今回吹き替えで観ましたが、意外に柴咲コウさんの声が合ってると思いました。吹き替えも楽しめると思います。
これぞ悪役!上半期の傑作!
正規料金で見ても安いと感じられる出来の良い作品
配信を優先するディズニー社の方針に反発した東宝等国内大手映画会社はディズニー純正作品の上映をボイコットしています。また、個人的に会社から県境越えの移動を厳しく止められています。
ということで、いつもは、隣県含め料金割引のある映画館で見ることが多いのですが、今作品は日頃はあまり行くことがない地元映画館で正規料金で見てきました。
結論から言えば、正規料金で見ても安いと感じられる出来の良い作品でした。
しっかりした脚本、素敵な衣装に音楽、主演2人(エマ・ストーン、エマ・トンプソン)のぶっ飛んだ演技も文句なしです。お金かけている作品はいいですね。
悪役を主人公にした作品で「ジョーカー」があるますが、他の方も触れてますがこちらは「ジョーカー」ほど社会の不条理等は描いていません。作品に深みが無いといえばそれまでですが、ディズニー純正作品ですしね。そちらの要素を求めるならディズニーのなかでもサーチライトのほうでしょう(今年のオスカー取ったノマドランドもなんとディズニー作品)
個人的なマイナス評価は、エマ・ストーン2役で声が同じならバレるだろうと思ったのと、パラシュート開くには高度足りないだろうと思ったため。ちょっと工夫すればよいのに惜しいと思いました。
ディズニー純正作品は、イオンシネマ、ユナイテッドシネマ等では上映されています。
ディズニー社と東宝等国内大手映画会社の我慢比べの行方はどちらの勝利で終わるのでしょうか。
個人的には、本作みたいな良作の公開が続くのであれば観客からの支持も得られそうだし、そもそも会社の規模の点からもディズニー有利と思いますが、さてどうなることやら・・
素敵なレディ映画
脚本も音楽も編集も役者も最高!
ブリティッシュ・パンクロックが鳴り響き、子役が愛らしくてかわいく、テンポのいいカットと台詞で長さを感じさせず。
さらにエマ・ストーンの演技が冴え渡り、シーンごとに明暗それぞれの感情が伝わってくる。
本作と既作『101』『101匹わんちゃん』には直接のつながりはありません。
DCの『ジョーカー』が現在のどの『バットマン』にもつながらず、同じディズニーの『マレフィセント』が『眠れる森の美女』にもつながらないように。
心の中の闇を解放し、復讐の果てにヴィランになりはしても……
少しキレやすいだけ(?)で、家族を大事にする優しさと人生を謳歌する楽しさに、完全犯罪可能な頭脳、デザイナーとしての卓越したセンスを持つ、素敵な女性として描かれています。
そう。
この映画のクルエラは、絶対に犬を殺しません。
犬を愛して大事にする、情の厚い女の人なのです。
あと、何気にマーク・ストロングがカッコよくて痺れます。
超おすすめ!
デカくて、音響のいいスクリーンで是非観て!
イオン系ならULTIRAがいいと思います!
ファミリーだ
ヴィラン悪役誕生映画としては、ハーレクイン超え、ジョーカー未満。チト長いのが玉にキズ。
ディズニー+吹き替えということで、カップルの熱気ムンムン、劇場は9割以上の満席状態。こうなると2時間半固定されるわけだからコロナもへったくれもない。皆んな、勇気あるのか?それともバカなのか??
映画は腐っても、さすがディズニーで、細かい描写がよくできていて、ローリングストーンズ2曲含めロックだかパンクだかの1970年代ロンドンの雰囲気が、音楽、映像ともになかなか良い。精緻と言える。
ただ、主人公エステラから、クルエラへの分岐点がいまいちハッキリしない点と、冒頭育ての母親【ネタバレ!!】が事実上殺されて死んだのに、その場にとどまらないのと、茫然、号泣しないのは不自然すぎ。そもそも、後のファッション界のカリスマ、バロネスへの報復の強い感情へと結びつかない。ここはこの映画の唯一最大の欠落点。母親事故死して、すぐにトンズラして噴水でアッケラカンとしてるって・・大人でもありえないのに子供じゃんか??
バロネスの傲慢不遜さvs クルエラ(一部エステラ)の狂気の対比は物語として面白い。あとブティック店主の中性のアーティがおしゃれでいい味出している。
ただ、最後の細い棒をバロネスに突き刺したのと、差しむかれた3匹の犬(犬種わからないごめんなさい。)を手なずけたのは何故だろう?描写が早すぎてわからなかった。
悪役誕生譚としては、DCのハーレクインよりはきめが細かいが、「ジョーカー」までは感情移入出来ない。私が男という性別であることはあまり関係ないと思われる。
ただ音楽、映像とも良くできているのは相違ない。しかしそれでも尺が20〜30分長いと感じた。
あとエンドロールですぐ席立ってはいけない。映画は明るくなるまで落ち着いて見届けるものだ。おしっこ漏れそうなら仕方ないが。
エンターテイメント!
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