シカゴ7裁判のレビュー・感想・評価
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最後の最後で泣かせてくれる
エディ・レッドメン見るために行きました。いつ見てもかっこいい♡
ほぼ裁判所のシーンで占めています。そしてリズミカルに繰り広げられる裁判シーン、ちょいちょい笑えるシーンも盛り込みながら飽きさせない。
ラストシーンが一番見所。ほろっと泣かせてくれる。
Netflixで観れますがやっぱり劇場で見てほしい。
すぐれた演出力
人は群衆のとき、やはり烏合ではないか──と思う。
烏合となれば、先導者の思想が反映されない。
個人的には、そこに浅はかさを感じる。
国は非倫理な戦争をやっていたし、若者が平和を愛する気持ちはわかる──けれど、国を相手にして、混乱なく集会ができる、と信じているのは、けっこう浅はかだ。
それは現況、わたしたちの社会では、反体制をかかげる人がりこうに見えない。からでもある。
しかしその当時は社会がカオスだった。
公民権運動があり、都市で暴動があり、ケネディ大統領も弟の上院議員も暗殺された。議会では左派と保守がかんぜんに決裂していた。
その特殊な時代性や、特殊な背景をかんがみるなら、たんじゅんに彼らの行為や理想を、わたしたちの考え方とは比較できない。
参看できない別世界の話だ。
幾人かのインフルエンサーがこの映画を賛美しているのを見た。
それが、たんじゅんに映画を楽しんだ──ということであれば、うさんくささはないのだが、いまの政治と比較した批判をともなっており、とほうもなくうさんくさかった。
現代人が、迫害もされず、毎晩ビールでも飲んで、叫び声も爆弾も降ってこないところで、子羊のように安らかに眠るのであれば、カオスな時代との比較はナンセンスだ。
裁判はさいしょから出来レースだった。
そもそも強行した集会も、化けた私服たちに、みごとなほどあっさりとハメられる。
判事からしてかんぜんな体制主義であり、全体としてJoseph Gordon-Levittが演じた検事以外は、はなから、活動家たちをハメて追い落とすことしか考えていなかった。
ところがコートが長引くほどに民衆が7人の味方につく。
言ってみれば、それを予見しなかった体制側も、けっこう浅はかだった。
エディレッドメインがうまい。いうなれば学生運動指導者なのだが、38歳にして、その理屈っぽくてナイーヴな感じを出していた。
Sir Mark Rylanceもうまい。スター性のまったく見えない疲弊した民間の弁護人の感じが、体制側の対極になっていて、好配役だと思った。
Sacha Baron CohenとJeremy Strongのコンビ活動家も、がんらいのキャラクターを生かして好演だった。が、個人的には好ましい人物像ではなかった。
なんていうか、かれらが引き連れてきたのは、所謂ヒッピーではなかろうか。
おそらくその傘下には、クスリをやってラブアンドピースを叫んでいる不埒な連中も大勢いたと思う。そういう、終始ふざけた態度でいながら、現実世界で、発頭人なポジショニングができてしまう人間が、個人的には好きではない。
そんな人間にたいするトムヘイデン(エディレッドメイン)の不信頼が、映画にはよくあらわれていた。
が、それを言うなら、志願して、あるいは徴兵され、ベトナムで戦い、身体や心に傷を負ったものの、生き延びて帰還したひとたちは、シカゴ7や快楽的なヒッピー文化をどうとらえた、だろう?
いずれにしても、バラバラの目的意識の7人が、時の政府をはげしく揺さぶった──ことを映画はくまなく描ききっている。みごとだった。
反戦運動、表現は様々
観るべき映画だった。
シカゴセブンを知らないで観たが、主義主張をどう表現するか、横暴な事実にどう立ち向かうのか、とても考えさせられる作品だった。
反戦運動の手段がまったく違う同士がシカゴセブンとして裁判にかけられるのだが、本音が交差しながら周りを巻き込み裁判が進行していく。
そもそも起訴内容に無理があるから、挙げ足取りの様な内容だが、逆手にとる様なアビーホフマンの法廷でのパフォーマンスが面白い。
何度も出てくるデモのシーンも凄い。
思い出しながら語るのだが、勢いのある曲をバックに、畳み掛ける様な語りと映像のカットバックが見事で手に汗握った。
そして最後の最後まで活動家らしい、粋なやり方で締めくくられる裁判の模様に涙が止まらない。
彼らが一番まともだって判るいいシーンだ。
無知な自分には難しい
事前に解説をチョロッと聞いてから観たけど、
それでも当時のアメリカの時代背景をあまり知らない
無知な僕には難しく置いてかれてしまう所が多々あった。
最初の小気味良い音楽に合わせて、各々がシカゴに集結
しようとしてる園児とか凄いカッコ良くて、
これは分かりやすいかもしれないと思ったら、
裁判からはとても難しくなった。
何があったか、後に分かって行く手法や、
各々の立場や主張は、勉強してからじゃないと
完璧には理解出来ない気がしました。
ただ、そんなアホな僕にも1968年を描きながら、
大統領選が近づく今のアメリカを映し出してる事は
分かりました。
猿ぐつわをされて息が出来ない黒人、
自分の反対意見は全て突っぱねる裁判長。
そして、「世界が見てる」
50年以上経っても何も変わってないような気がしました。
「世界がみている!!」 作品に!
1960年代末、ベトナム戦争反対のデモが激化し、首謀者とされた7人の男達‐シカゴ7‐と、一人の黒人男性、そして弁護士が悪徳判事のもと行われる、所謂「政治裁判」で闘う物語。
元々観る予定ではなかったが、評価が高いようなので鑑賞。
平和的なデモを敢行するハズだった主人公達。しかし、多くの血を流す凄惨なデモとなってしまったことによりその責任を問われたシカゴ7。しかし、本当にデモを激化させたのは…!?
本作はキャラクター達がとにかく魅力的。
特にアビー。見た目や言動はおちゃらけており、真面目なトムとは180度違う印象。
だが、確かな信念と、イメージに反して(?)実は知性的な一面も。
微妙に異なる目的・手法のトムとはどうも馬が合わないが…。
2人のシーンは超必見!!
次点でクンスラー。国選弁護人の彼が証人にしかける巧妙な尋問はお見事。
とは言え、それも皆判事に…。
ストーリーも良く、横暴な判事がまるで独裁者かのようにふるまう裁判の闇や、圧倒的権力の前に己の正義で闘う者たちの姿、そして目的の異なる者同士の間で生まれる衝突と絆に、大いに感動させられた。BGMもグッドですね♪
約50年も前の出来事が描かれているのに、まるで今日の世界を見ているような錯覚に陥ったのは私だけではないハズ。
強いて言えば、テンポもよく登場人物が多いので名前と顔を一致させるのがちょっと大変なのと、ちょっとずつ…っていうよりはいきなり一気に流れが変わったので少しとまどってしまった。まぁ、ここは史実に即したからだろうけど。
それと、彼の失態に関してうまく解釈を変えるシーン。
何を間違ったのか、私自身は初めからそう解釈していたので、なんかちょっと逆に混乱してしまった。
大事なシーンだったと思うのですが(笑)
とにかく、今回も思いがけず他の人達のレビューがきっかけで良作に出逢えたのでとても良かった。おかげで毎日映画館通いです(嬉しい悲鳴)w
レビュー
『ソーシャルネットワーク』などのアーロンソーキン監督作。
ここまで法廷もので絶え間なく惹きつけ続けるのは凄い‼️脚本のなせる技です✨
こうゆう史実に基づく作品では、事実確認も含めて、参考情報を漁っちゃいますね😇
この上なく痛快
軽い気持ちで見だしたら、面白いし、引き込まれるし、痛快な気分になるラストまであっと言う間だった。1968年の裁判だから、ウッドストックの1年前だね。自分にとってアメリカ現代史はロック史で把握してるから、なんとなく当時の雰囲気はわかる。それに当時の映像がときどきカットインされるから、現実にあった出来事だということが思い知らされる。
この作品は、予備知識なしで見たけれども、主要登場人物の性格や思想が自然とわかるようになっているのがすごいね。さすが、アーロン・ソーキン監督。主要人物のキャラクターはこんな感じ。
■アビー・ホフマン
頭の回転が早くて、冷静沈着。権力を笑いでもって地に落とすことが最上の喜び。
■トム・ヘイデン
秀才のお坊ちゃま育ち。真面目すぎて型を破ることができない。
■ボビー・シール
信念の闘士。
■ジェリー・ルービン
権力を屁とも思っていないが、女に弱い。
■リチャード・H・シュルツ(検事)
公正さ、客観力を持っているが、自分の職務に忠実。
■ウィリアム・クンスラー(弁護士)
真の正義が行動基準の人権派弁護士。お金は2の次。
■ジュリアス・ホフマン(判事)
悪代官そのもの。上にへつらい。下に厳しい。
裁判が進むにつれて、ジュリアス・ホフマン判事への怒りがマグマがどんどん溜まってくる。そして、あのラストだから、涙とともに溜飲という溜飲が下がってこの上なく痛快。(逆流性食道炎持ちだから、ほんとは下がらないけど😹)
FBIの覆面捜査官のすました笑顔が、とても印象的。
酒場で声をかけてくる美女に気をつけろ!
覆面捜査官たちの描写が素晴らしいです。
みんな本職かと思うほどのキャスティングたち。
邦画でこんなデモシーンを撮れたのって、『飛んで埼玉』ぐらいじゃないかな?
あとデモ隊で声出したアイツって潜入捜査側の協力者なんだろうな、と思っております。
ベトナム戦争
泥沼化するベトナム戦争に於いて、兵士を強制的に募り無駄に若者を死に追いやり、その一方で村民虐殺、女子供老人を問わずの無差別射撃、枯れ葉剤散布など極めて非道な行いに対し、アメリカ市⺠や活動家たちがベトナム戦争に反対する抗議デモのために集結。
デモの⾸謀者とされた7 ⼈の男〈シカゴ・セブン〉は、暴動を煽った罪で起訴されるが、その裁判は裁判長が最初から有罪を確定するように仕向けた屈辱的なものだった。
この実話に基づく作品は、キャスティングも豪華だが、映像のところどころで実際のモノクロ映像が流れ、また黒人差別の惨たらしさを描き出し、緊迫したストーリー展開となっている。
特記:米戦死者数 58,220人。
:南ベトナム民間人死者数 1,580,100人。
:北ベトナム民間人死者数 3,000,000人。
枯れ葉剤の後遺症や、大地に埋まった大量のクラスター爆弾の不発弾など、
今もなお、住民に被害を与え続けている。
Netflixにて
1968年ベトナム戦争を反対で暴動を引き起こしたとして、8名の若者達が起訴された。後で7名になるが、
裁判官は、政府寄りで有罪をするつもりの裁判だ。
ラストのこの裁判の間に亡くなった兵士の名前を読み上げるシーンは、感動的だ。
アーロン・ソーキン キレッキレ
まず、オープニングシークエンスのキレッキレ具合でノックアウト。
アーロン・ソーキン監督は「ソーシャル・ネットワーク」の脚本家で、あの作品ではオタク調の早口で膨大なセリフでたたみかけるシーンが印象的だったが、本作ではシカゴ7達それぞれがバトンタッチ風に(放送禁止用語全開で)膨大なセリフを繋いでいくオープニングシーンになっていた。なんてアガるオープニングなんだろう。
オープニング後は豪華俳優陣による法廷劇で、本当に法廷しか映らない!笑
ですが、2時間があっという間に感じるほど引き込まれる内容。最高でした。
今の米国の絶望と希望を語るためのmetaphor
米国は摩訶不思議な国だ。いまBLMがクローズアップされているが、たびたび大統領選挙の争点にあがるほど一向に人種問題は進展しない。銃による暗殺で停滞する状況を「改善」しようとする暴力性が強い社会だ。かと思えば、一方でマイノリティや虐げられる人々を命がけで守ろうとするNPOやメディアのなかに間違いなく民主主義の正義は存在する。矛盾撞着した社会構造を持つ国家だ。
また、政権交代にあわせて政治体制は大きく変化するため、昨日までの重要推進政策が今日には問題ある再検討課題にひっくり返る。争点のオバマケアもそのひとつ。
本作の主役である被告7人(もとは8人)も政治の変化に翻弄されていく。原告の検察官も裁判官もある意味で政治の「被害者」だ。まるで今の最高裁判事任官問題と同じ話。
作品の時代の69年の米国と今の米国の姿はさまざまな点で重なってみえる。いやA.Sorkin監督は間違いなくその点を意識して制作しているはず。
69年当時のアメリカは、人種問題とベトナム戦争によって分断された社会であり、今の米国は新自由主義の「経済戦争」下で所得格差で社会は分断され、それとともに人種問題が再燃している。就任下の社会の分断を煽ることで自らの存在価値を維持してきた、ふたりの大統領の存在も象徴的だ。
戦争下での言論の自由はどこまで許されるか。同調圧力と政府におもねる日本のマスメディアのことを考えると他人事には思えない。むしろ69年や今の米国の方が格段に健全な状態だといえる。
本作は秀悦な法廷ドラマとしても十二分に楽しめる。被告7人の思惑や裁判の目指すゴールが異なり出だしから衝突する。
保守的で権威的な判事は、弁護人や被告に敵対的でさまざまな妨害や圧力をかけてくる。
政府も水面下で被告に不利な状況をつくり揺さぶりをかける。被告7人にとって、まさに八方塞がりの状況。
しかし、米国の正義を守るのは、最後は一人ひとりの一市民であり、主義・政党を超えた「アメリカの良心」なのだと思う。今の米国も必ず困難を乗り越えられるPower(回復能力)を持っている。そんなメッセージを強く感じる作品。
こういう作品を観ると、映画で政治や社会のタブーを恐れない米国の姿勢は、日本の映画界もぜひ学んでほしいといつも思わされる。
The whole wold is watching!
【守るべきもの】
ベトナム戦争のアメリカの死者は約5万8千人。
新型コロナの死者数が、この数を超えたと比較して話題になるほど、アメリカにとっては、これからも続く負の遺産だ。
ベトナム戦争は、インドシナ戦争を引き継いで、第二次インドシナ戦争と呼ぶ人もいるが、差し詰め前者が植民地主義の戦争とすれば、ベトナム戦争はイデオロギーの戦争だった。
自由主義と社会主義の戦い。
現在、トランプが大統領選を繰り広げる中で、バイデンを社会主義者と呼んで差別しようとするのは、アメリカ社会の特に白人層に社会主義を毛嫌いする風潮が残っているからに他ならない。
この裁判で、シカゴセブン+1が戦っているのは、検察ではなく、どちらかと言うと裁判官と権力だ。
アメリカでは、最高裁判所の判事を大統領が指名するなど、その政治信条が色濃く出る司法システムになっている。
つまり、それは判決にも結果として出てくるし、陪審員裁判でも、陪審員の白山と黒人の割合によって、被告の判決が大きく変わることは珍しくない。
こうしたものは映画としても描かれている。
ただ、確かに、こうした裁判のプロセスや裁判官には怒りを感じるのだが、この作品では、被告側の心情や態度の移り変わりを描こうとしているところも実は興味深い。
それぞれ異なる政治信条、財政事情、インテリジェンスか無学か。当初は、まとまりが全くなく、相互が理解しようとする気配がないところから始まり、非難を繰り返したり、時には激昂したりしながらも、デモの本来の共通のモチベーションが何だったのかを見出していく。
もし、この作品にメッセージがあるとしたら、それぞれ異なる信条があったとしても、何か見出せる普遍的な価値が必ずあるのではないかということだ。
アメリカで今も行われている、#BlackLivesMatter のムーヴメントにしても、暴徒化し略奪に走る者もいる。
だが、冷静な行動と秩序ある大きな大きな塊となった要求こそが世の中を動かすのだということではないのか。
あの、戦死者の名前を読み上げる場面には、そんなメッセージがあるのではないのかと思う。
これは、ベトナム戦争の合計死者、行方不明者のおおよそのデータだ。
南ベトナム側
死者、約30万人
行方不明者、約150万人
民間死者、約160万人
北ベトナム側
死者、約120万人
行方不明者、約60万人
民間死者、約300万人
この数字の示すところは膨大な死者、行方不明者の数だけではなく、南北のブレイクダウンの差も実は興味深い。
何を感じるかはそれぞれ違うと思う。
ただ、説明は割愛するが、僕は、ベトナム人にとってこれは、イデオロギーの戦いではなく、アイデンティティの戦いであったのではないかと思うのだ。
この後、中国がベトナムに戦争をしかけるが、ベトナムは中国にも勝っている。
最後に、政治が司法に介入しようとする姿は、最近の日本にもあった。
そして、それは世論によって退けられた。
しかし、またゾロ、政権はトライしてくる。
僕達の現在の社会システムで守るべきは一体何なのかも考えさせられる作品だったと思う。
世界が見ている!
THE WORLD IS WATCHING!!
《政治裁判》アーロン・ソーキンがまたも素晴らしい実話モノで、法廷モノを作ってくれた!世界が見てる!流石アーロン・ソーキン、自身の強みを最大限活かしている。豪華役者陣も本当に良い。
7人に自由を!8人いる?タイトルが出るまでの冒頭7分ですっかり引き込まれる。シーンのつなぎ方が天才か。物語の運び方、出来事の見せ方が本当に上手い。平和的抗議デモのはずがいつしか暴動に --- 裁判にかけられた各団体の代表者達。担当するのは堅物で偏った判事。途中助っ人キャラとして出てくるクソ格好良いマイケル・キートン。抜群の安定感でイメージ通りな役柄なエディ・レッドメインはいつまで学生役ができるのか。徐々に彼が主人公である理由が見えてくる、キャラクターや葛藤が浮かび上がってくる。暴動を起こしたのは?胸糞からの胸熱…え、え?からのそういうことだったのか!パワフルでエモーショナルに掴まれる。
アーロン・ソーキン × 法廷モノ =『ア・フュー・グッドメン』はじめ、オスカー受賞『ソーシャルネットワーク』や『モリーズ・ゲーム』(本作同様監督も)などキャラの立った軽妙かつ秀逸なセリフ回しに構成力で言わずと知れた名脚本家アーロン・ソーキンが、言葉の解釈や曖昧さで終盤の山場を持ってくるのが何とも感じ入った。そして一気にトム・ヘイデンに肩入れ・共感してしまう。それさえ説明しなければいけないとはな。暴力描写はじめここでは"60年代"が繰り広げられる。そして今語り直される価値がある。世界が見てる!!!!!!!
One egg is enough. We were chosen!! Our blood. 警官の横暴を皆見ろ、所有代名詞を使わずに曖昧に「彼は最高にイカしたアメリカ愛国者だ」
2020年ベストムービー!⭐️✨
Netflix作品。劇場での限定公開を観た。
とても見応えのある裁判ドラマでした。
当時アメリカで、この様な出来事が実際にあったということは、もちろん知りませんでしたが、当時の時代の雰囲気も伝わって来て、最後まで目の離せない作品でした。
ベトナム以降のアメリカを知っているからこそ、この作品の面白さがあるのではと思いました。
*60年代のアメリカについて多少なりとも知っている方が楽しめるかも知れませんね。ベトナム戦争とか、ヒッピー、公民権運動、ケネディ、ブラック・パンサー、アレン・ギンズバーグ、etc.
怒涛の130分
「シカゴ7裁判」ベトナム戦争時の反戦デモでの警察との衝突で、共和党ニクソン政権成立後にいきなり起訴された活動家たちとあらゆる手段を使って、彼らを有罪にしようとする権力側との闘いを描いた作品、うん、傑作です。
裁判での白熱する駆け引き、一枚岩ではない活動家たちのディスカッションがスピーディーに描かれ、その合間に暴動のフラッシュバックシーンが不穏にそしてスリリングに挿入される。全てが完璧。怒涛の130分。#シカゴ7裁判
セリフやキャラクターが面白い。
渋谷アップリンクで見てきました。
1960年代ベトナム戦争に反対するデモの各リーダー7人を暴動の扇動をしたという理由で強引に起訴した国家権力との裁判劇です。
セリフ量が膨大で激しい裁判劇のやり取りが続きますが、登場人物のキャラクターが面白く娯楽作品にしてるのが脚本家の力でしょう。
題材的に地味で重いですが出演者もかなり豪華です。Netflixオリジナル映画だから実現した作品かと。
脚本監督のアーロン・ソーキンの脚本が魅力的です。裁判劇が好きな方にはお勧めします。
全108件中、81~100件目を表示