「権力に逆らう危険分子たちを有罪にする裁判」シカゴ7裁判 エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
権力に逆らう危険分子たちを有罪にする裁判
激動の1968年。マーティン・ルーサー・キングが4月に、ロバート・F・ケネディが6月に暗殺された。大統領選挙を控えた8月、民主党の全国大会が開かれたシカゴに全国から反ベトナム戦争派が集結し、集会やデモを繰り広げた。デモ隊と警官が衝突し負傷者を出す事件に。
今作はデモを扇動したとして起訴された各グループのリーダー7名、そしてデモとは無関係だったブラックパンサー党リーダーのボビー・シールを含む計8名を裁く法廷を描いた。
これは共和党のニクソン政権成立後の69年の出来事。彼等を有罪にするための裁判だった。保守的な裁判長は彼等に自由な発言を許さなかった。彼等に有利な証言を切り捨てた。
重苦しく悶々とする展開が続いた。
う〜〜ん、これは傑作だった。アメリカ民主主義の中に存在する権力の横暴、差別主義を浮き彫りにする傑作でありました。映画人としての気概とプライドをしっかりと受け止めました。
The Chicago Seven (originally Chicago Eight):
・Students for a Democratic Society (SDS): Tom Hayden, Rennie Davis
・Youth International Party (YIP): Abbie Hoffman, Jerry Rubin
・The Mobilization Committee to End the War in Vietnam (MOBE): David Dellinger
・John Froines, Lee Weiner
・Black Panther Party (BPP): Bobby Seale