「お手本のような脚本ですが、予習はしておいたほうがいいと思います。」シカゴ7裁判 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
お手本のような脚本ですが、予習はしておいたほうがいいと思います。
クリックして本文を読む
圧倒的に不利で、不当な裁判。
弁護団の中の人間関係でも様々な軋轢、そして紆余曲折がありながらも、最後は正義が勝つ。
この裁判のアメリカにおける司法史的な意味や後世の社会学的な分析での位置付けは分かりませんが、映画的には〝勝利〟と言える結末です。
そのラストシーン。
・〝俺の法廷〟での裁きを前に、その昂揚感と陶酔感を抑えるかのように上から目線で量刑の話をする悪徳判事。
・素直に平伏したかのように、復唱するエディ・レッドメイン。
・一気に訪れる大逆転の深い感動。
7人のその後が語られるエンドロールで更に余韻が深まります。
キャスティングと合わせて、出来過ぎなくらいの脚本
だと思いました。
ただ、ある程度、登場人物たちの関係性や事件の概要、あの時代のアメリカの空気感みたいなものは事前にネットで確認しておいた方がいいと思います。不勉強なくせに予習無しで観てしまった私は、始めの15分くらいは字幕を追いかけながら人物像を把握する脳内作業でだいぶ疲労を感じました。
コメントする