天外者(てんがらもん)のレビュー・感想・評価
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予習ゼロ、歴史物好きではないが、最後まで飽きない
幕末から明治にかけての話ということだけ知って見たが、2時間魅了された。
この映画が、何を我々に訴えたかったのか。という点がはっきりとしなかったことがやや残念ではあるが、今まであまりスポットライトが当たってこなかった五代友厚という男を知れたことは大きかった。
言うまでもなく、三浦春馬さんの演技は素晴らしかった。彼の演技力のお陰で2時間飽きなかったと言っても過言ではない。
また、三浦翔平さんもなかなかいい味を出していたように見えた。恋愛ものよりこう言う作品の方が向いているのかな。
上映終了後、拍手が起こった映画は初めてでした。
時代劇は好きなジャンルではないから、最初は最後まで飽きずに観られる...
時代劇は好きなジャンルではないから、最初は最後まで飽きずに観られるか不安だったが、そんな心配は無用だった。
激動の時代を生き抜く様を、熱い思いで演じる役者の皆さんのそれぞれの思いがヒシヒシと伝わってくる。
特に主演の春馬君の力強い眼で演じる五代友厚は、日本の未来をつくろうとするその強い信念に喉の奥が熱くなり、気がついたら涙を流しながら夢中になってた。
春馬君は本当に素晴らしい本物の表現者だと確信。今回は1人で観ましたが、観終わった後の満足度がとても高い映画なので、次は好きな人と一緒に映画館のスクリーンで観たいと思う。
日本を大切に思わせられた
五代の功績、三浦春馬さんの魂のこもった熱演、その他の俳優の皆さんの真摯な姿に何度も目頭が熱くなった。そして映画の物語で終わる話ではなく、今の世の中を見つめなおさなければと、この先のこの世の生き方を考えさせられている。
#110 映画的にはイマイチだけど
映画の中で生き生きとしている三浦春馬クンを観てると、人の心の中で生きていれば死んでないって改めて思った。
それは別として、この映画は三浦春馬が急逝してなくても年内に公開されたのかは疑問。
映画として何を訴えたかったのか。
五代氏の生涯を描くのなら恋愛とか他の有名人は省いて、彼の才能と信念に焦点を当てるとか出来なかったのか疑問が残る。
と言いつつ、何気に目立ってスクリーンに登場する吉村大阪知事には感激。
この方、コロナで一躍脚光を浴び有名になったけど、そうじゃなかったらスクリーンに映ってても私は気付かなかったろうお方。
しかも蓮佛美沙子さんの隣にいても、ただのエキストラに見えないイケメンぶりに改めてビックリ。
三浦春馬クンの遺作、あと何本残っているのかなあ。
私的に彼の出演作で1番好きなのは『奈緒子』です。
感動的で心が洗われる鬼滅の刃的作品
細かいレビューは他の人に任せて思ったことを。ー29歳男性ー
個人的には本作が鬼滅の刃の映画版と少し被って見えました。
・主人公のキャラクター性が、強くて優しくて純真で一途という理想化された男性像
・主人公の清らかな人柄を活かした心が洗われる展開
・テンポの良さや映像美
・悲しい話が多いのに観終わった後に一種の心地よさがある
基本的には大衆映画で万人向けなので家族でも楽しめる映画です。
女性の一生や親子関係も描いているので、20代以上の女性には特に刺さると思います。
演出や脚本の質が高く、キャスティングも良かったので、ぜひ皆さんに見てもらいたいです。
※ー0.5点は予算の制約がなければもっと作品に深みが出せたと思ったからです。
映像が美しく、登場人物も繊細に描かれています
歴史の題材ですが、背景に詳しくない人でもとてもわかりやすい映画です。
歴史的な著名人、役人、商人、普通の町の人々…と登場人物もたくさん出てきますが、限られた時間のなかでもそれぞれの描写が丁寧に繊細にされており、人物の心の動きに感銘を受けます。
登場人物に合わせた背景の映像も美しく、青春群像劇としても素晴らしい映画です。
主演の三浦春馬さんが、青臭い若者から、「日本を変える」と確固たる意志を持ったリーダー・「五代友厚」へと成長していく様子を魂を込めて演じられていて、素晴らしいです。脇を固める俳優陣の方々の演技も皆、生き生きとしていて、惹きつけられます。
混迷の日本において、正に、今、見るべき映画です。
素晴らしい映画でした
春馬君の五代友厚は憑依した様に感じる位素晴らしい映画でした。殺陣のキレや年齢ごとに顔つきも変わり英語も完璧。最後の演説シーンはなんど観ても涙が溢れ出してきました。まだまだ何度でも観に行くつもりです。
春馬の熱量はすごいが、映画はスカ
冒頭、三浦春馬演ずる五代は、何かに追われて町中を走っている。
走っている彼と同じ様に、映画は、五代の人生プロットを走っていただけの、はっきり言って安直なスカである。
五代の人生なりを知らないと、訳が分からない映画である。一番言いたい事は何なのか⁈が、きちんと伝えてられていない。
映画としては、イマイチであるが、亡くなった三浦春馬の熱演は買う。力が入りすぎていたぐらいの熱量だった。
とてもカッコイイ五代、カッコイイ春馬。
カッコ良すぎる。そして、亡くなってしまっただけに、役と本人と、台詞がダブってしまって、皆、割り引いて鑑賞している気もする。
大阪商工会議所を作る時の オレについてきてくれの大演説で、映画をまとめようとしていたのは分かるが、それ以前の五代の歩みをじっくり描いていない為、せっかくの場面なのに伝わって来なかった。
他の役者では、三浦翔平は思ったより良かった。
そして最後、五代の葬儀の時、大勢が五代を忍んでの提灯行列を見た時の、蓮佛美沙子の歪んだ泣き顔は、とても良かった。ただ、喪服なのに、襟足を抜き過ぎだったなぁ。そして、母親役の筒井真理子、「よこがお」でとても印象的、凛とした母は、五代同様カッコ良かった。
生きる為に、何を売る⁈」と問われた劇中、同じ様に彼、三浦春馬に問いたい。生きて行くために、売るものが無かったのか⁈
売るものがなくたって、ただ居てくれただけでよかったのに‥三浦春馬はホントは、カッコイイ役だけじゃなく出来た筈なのに、そこしか見られない役どころであった。そこが本当に残念。
漢・三浦春馬
彼の喝が世を動かし、彼の笑顔が皆を幸せにし、これの涙がこちらを感極ませる、本当に素晴らしい俳優です。
時代設定の幕末時代は自分が歴史というジャンルの中で1番好きな時代で、この手や映画はよほど下手なものを作らない限り基本高評価です。
今作も、五代友厚という1人の人間の一生を描く映画として良い作品に仕上がっていました。常に辛い時代を生きてきた五代がひたすらに自分の使命を全うしている姿がかっこよかったです。人を思う気持ち、経済を進めていく力、夢を叶える姿、葛藤している気持ち、どれをとっても素晴らしい人間だったんだなと思います。
ただ、時代背景とそぐわないBGMや、簡略化されている場面が多く全部全部に共感できたわけではありませんでした。
坂本龍馬・弥太郎・伊藤博文、そして五代友厚が駆け抜けた群像劇。それだけで満足できます。ちょっと惜しいかなーって感じです。
情熱の目力に圧倒。
改めて三浦春馬さんのご冥福をお祈りします。
本当に本当に残念です。本作鑑賞し改めて思います。
五代さんの存在はNHK朝ドラでディーンさんが演じられて知りました。
そのくらいの知識しかないレベルなんです。ですからどんな映画になるか楽しみでした。
三浦春馬さんのクライマックスの演説シーン、素晴らしかったな。
あの目。命懸けって伝わってきましたよ。
ぐぐぐーーーーってきました、気持ちが。
以下、どーしても気に入らない点です。
本作品、脚本も演出も「冗長感」たっぷりなんですよね。それは
・五代さんの生涯を満遍なく見せようとしている
・感動につなげるシーン(五代さんが苦労している、頑張っているシーン)多すぎ
・不要と思えるロマンスエピソード
漫然とエピソードがだらららーと流れている感じ。
だから、物語としてのまとまりと盛り上がりに欠けます。
こんなにドラマティックな人生を49年という短い期間で走った五代さんの
描き方として、どーなんだろ?物語からのカタルシスを感じられなかったです。
もっとテーマにそってブラッシュアップできたのでは?
「国民から一番嫌われている男が日本を救った」
「金も名誉も地位もいらない、俺は国民全員が夢を見れる国にしたい」
この2点に絞り込んでここを際立たせることできたんじゃないかな?
あくまでWiKiですが、五代さんの功績すごいものがあります。(質、量ともに)
官にも属されていたのでそこでのご苦労もあったと思います。
五代さんの純粋な「夢」を達成するためにどれほどの尽力をしてきたか?を
もっともっともーーーーーーーーーーーーっと掘り下げて描くべきだったと
腹の底から思ってます。
もし、そうなっていたら商工会議所のシーンも、ラストシーンももっと
見る側に訴えるものがあったのでは?と思います。
あぁ、三浦春馬さん。
次作を見ることができない悔しさと悲しみでいっぱいです。
合掌
今、観るべき映画
三浦春馬さんの代表作となる映画、とても感動しました。何度も涙が溢れて来ました。
日本人の心に響くような綺麗な映画でした。
久しぶりに本当の日本映画を観たような気さえしました。
春馬さんの殺陣の綺麗さ、そして幾度とあった泣き顔の美しさ、穏やかな笑顔、全て素晴らしかったです。
心が暖かくなるような映画をありがとうございました。
魂を感じる映画
映画の最初から勢いがあり天外者と画面いっぱいに文字が出るまでのところ、私はここがとても好きです。オープニングから心をつかまれます。この映画は俳優も皆素晴らしく何度観ても心に響くものがあります。男の人でも何度も涙が出たと言われていました。五代友厚このような人がいたことを若い人々にももっと知ってほしいとおもいます。特に三浦春馬さんの演技は強く優しく真っ直ぐで観ていても五代友厚と重なるほどでした。三浦翔平さんの坂本龍馬も生き生きとしてとても素晴らしかった。久しぶりに映画らしい映画を観たようにおもいます。
表現者・三浦春馬
高齢の母が、せかほし見ていて、心を痛めていたので、一緒に観に行きました。朝ドラで、なんとなく五代様のことは知っていたので、さらに、青春期の生き生きとした仲間とのシーンや、殺陣のシーン、演説のシーンには一緒に涙しました。
圧巻の演技でした。
五代様と三浦さんの生き様が重なりセリフも胸に響きました。
母は見応えがあったと満足。
今度は、私一人でじっくり観たいです。
なんの人なのだろう?
三浦春馬くんの熱演は好感度が高かったが…
この映画最大の問題は、「で、この主人公の五代友厚ってなにした人なの?」ってのが全く分からない。
偉人伝って本来、「何をやった人なのか?」じゃないですか。
なのに、それがわからない。
描いているのは坂本竜馬、岩崎弥太郎(三菱創始者)、伊藤博文、グラバーとの交流。
惚れた2人の女とのなれそめ。
故郷薩摩藩の昔ながらの価値観な侍や、勤皇攘夷派の侍から命を狙われていたこと。
イギリスに留学したこと。
「大阪商法(商工)会議所」設立にあたり、初代会頭立候補の為に演説したこと。
はいはい、それは分かったよ。
で?
何を成し遂げたの?
邦画によくある「情動」「理想」「恋愛」部分しか描いてないもんで、結果が全然見えてこなかった。
ワイドショーと同じ手法で作られているんですね。
新首相でも、賞を取った科学者でも、優勝したスポーツ選手でも、経歴紹介で重要なのは、「これまでどんな事案に関わったか」「どんな実績か」のはず。
なのに、「どんな食べ物が好みか」とか「地元での人柄の評判」とかしか伝えないアレですね。
映画監督や俳優の訃報で、代表作に触れず、恋愛や醜聞だけ報じ、最後に「人気がありました」とナレーションをとってつけたような、そんな違和感にも似て。
情に訴えかける方が日本人には受けやすいのと、設立当時の諸施設をCGなどで作る予算がなかったという判断と推測されますが、「大阪経済の基盤を作った」ってナレーションひとつで終わらせてよかったのか、疑問が残りました。
(まぁ、「松島新地」を作ったとは言いにくいのでしょうけれども<他にいっぱいあるって)
亡くなった春馬くんの芝居が良かっただけに、個人的にはがっかりでした。
惜しい作品として3.5とする
時間の流れが分かりにくい作品である。主人公五代友厚の見た目が歳を取らないから、シーンの変わり目にどれくらいの時が流れたのか、見当がつきにくい。せめて西暦とその年の友厚の年齢のテロップでもあればよかったと思う。
加えて、五代友厚が実際に何をしたのか、肝心の実績についての具体的なシーンがないから、五代友厚に関してよほど詳しい人でなければ感動もしないだろう。当方も恥ずかしながら五代友厚のことをよく知らない状態で鑑賞したので、何がなんだかよくわからなかった。起承転結の起と結だけを見せられた感じである。
当方の勝手な推測ではあるが、こんな外箱だけみたいな映画になってしまったのは、主演の三浦春馬の自殺が大きな理由に違いない。しかし公開された映画は製作者や出演者と切り離されて、独立したひとつの作品として評価されなければならない。主演俳優の自殺は話題ではあるが、作品の価値とは無関係だ。
とは言え、いいシーンはいくつかあった。序盤の地球儀のシーンや万華鏡のシーン。空間把握力に優れ、手先が器用であったことがわかる。三浦翔平の坂本龍馬とのシーンでは剣術と柔術の腕が達者であったこともわかった。それらが中盤や後半に発揮されるのかと思ったがそうではなかった。帝国主義真っ只中の時代に列強の植民地にされず、外国と対等の関係を作るために富国強兵の上申書を書いたことが高く評価される。器用さや腕っぷしよりも、将来を展望して目的のために進むこと、進みつづけることが五代才助、友厚の身上なのである。
三浦春馬は去年(2019年)の1月にBunkamuraシアターコクーンでの舞台「罪と罰」を観たのが印象に残っている。筋肉質で鍛えられたシャープな体を晒して主人公ラスコリニコフを演じる存在感に感動したことを憶えている。本作品の切れのある動きはあのシャープな肉体あってのものだろう。
人間は多面的である。本作品の五代友厚は国家の発展のために尽くす維新の立役者としての一面をクローズアップして表現したが、機関車のようにパワフルに突き進んでいった人間の、そのエネルギーのよって来たる源を表現できれば更によかった。三浦春馬のナイーブな演技は五代才助、友厚という人間が悩みの中で自分を叱咤するように進んでいったことがよく分かる。それは三浦春馬なりの解釈だったのであろう。俳優としてできる限りの演技をしたことが窺える。その熱意を受け止めるような、五代友厚の現実的な活躍ぶりを存分に見せるシーンがなかったことは、返す返すも残念である。三浦春馬の演技を評価して4.5をつけたいところだが、映画としては少し分かりづらい惜しい作品として3.5とする。
素晴らしい
三浦春馬さんの遺作なので歴史物はあまり見ないタイプですが観に行きました。
舞台や歌やダンスと春馬さんの才能には驚かされるばかりですが本格的な時代劇は初めてなのでとてもワクワク致しました。
五代友厚をあまり知らずに観ても分かりやすく構成され、天外者としてのエピソードの中に春馬さんの拘りが散りばめられ、ただの時代劇では無く感心する場面が多々あります。
蓮沸さん演じる豊子との印象的な場面は叙情的かつ匂いたつ色気、殺陣シーンやラスト等は流石の貫禄。この歳でこの役をこなす才能&努力に恐れ入りました。
三浦春馬さんで時代劇の長編シリーズを見てみたかった!と痛切に感じ、惜しい才能を無くした悲しみが押し寄せてきました。ハリウッドでも活躍出来たと思います。
最近は恋愛物をさけていたようですがフランス映画に出れるアンニュイさも有りますし、先が楽しみな方でした。
天外者はもう一度味わいに観に行きたい作品です。
白熱の演技 感動しました。
藤枝シネ・プレーゴには上映嘆願の電話を入れてました。少し遅れての上映出来れば・・・と思っていたら 初日からやっていたようです。出遅れました。五代さんと春馬さんがシンクロして 乗り移ったような演技でした。迫力がありました。映画の編集としては もう少し余白が欲しかった。もっと膨らみ厚みが出る 重厚さが更に映画を良くしたと思う。
故人・三浦春馬 主演 遺作 不覚にも感涙してしまいました。
さすが三浦春馬の遺作。上映館も拡大されるとの事。はやくブルーレイで鑑賞したい。
ただ、一部の三浦春馬ファンだと思うが、他人の感想や評価を認めない人たちの言動を
SNS上で見かけるのは残念に思う。感性はそれぞれなのだから、三浦春馬を教祖
の様に祭り上げるのはどうかと思う。「あなた五代友厚の映画観て何を学んだの?」
三浦春馬が天国で泣いてるぜ。
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