劇場公開日 2020年12月11日

「だいぶ物足りない。」天外者(てんがらもん) はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0だいぶ物足りない。

2021年1月21日
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鑑賞方法:映画館

めっちゃ楽しみにしてただけにこれは残念。ちょっと期待し過ぎたかな。

三浦春馬はやっぱり器用でイメージにも合ってて好演でした。

ただ内容が…五代友厚の功績が全然掘り下げられてなくて、次から次へとエピソードが飛んでいって箇条書きした経歴をさっとなぞってみましたけどどないでっか?みたいなうっすい脚本でだいぶ物足りなかったです。森川葵はかわいかったけど、はるとの恋愛要素はいらない。なんなら同志3人の登場もなくてよかったかも。鍋つつくくらいでそんなに作中で関わってないし。3人共イメージとかけ離れてるし。
その分で五代友厚が大阪経済界のリーダーたる所以をもっと丁寧に描いてほしかった。イギリス人目線で日本の革命家的なところを強調したいのは分かるけどあの英語のナレーションも違和感しかなかった。

クライマックスで見せ場でもある演説シーンはBGMと野次を被せて臨場感を狙った演出がちょっと滑り気味。気迫は十分感じられたので根性論ではなくてもっと重くて刺さる言葉を聞きたかったな。
あと大阪府知事と市長コンビの登場はほんまに興ざめ。コントですか?笑ってはいけないですか?も~ほんま勘弁して下さい。

加えて言うとエンドロール後に急にメイキング映像が流れて2回目の興ざめ(笑)最近上映前に出演者のコメントがついてたりするの流行ってますけど個人的にはやめてほしい。そういうのは円盤の特典映像として楽しめばいい。

はるたろう