クローゼットのレビュー・感想・評価
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ドッキリと涙を誘う演出の妙を感受できるエンタメ作品でした。
うーむ…😅
基本に忠実な良質ホラー
古典的エクソシスト系ホラーで、実にオーソドックス。
悪霊化した理由も納得するし、卒のない作り。
今どき、奇をてらいすぎて破綻するホラーが多い中で、基本に忠実だった。
悪霊化した子どもの幽霊との対決は、初期の『孔雀王』や『ぬ〜べ〜』なんかの漫画も思い出しました。
宣伝素材に書かれたキャッチコピーのミステリー・サスペンスはちょっと違う。
ただ、韓国らしいのはイケメン俳優を使ったことだけで、もっと『神と共に』みたいな新味、ケレン味が欲しかったなぁと思うのは、少々贅沢でしょうか?
「神と共に」観ましたか?
自らの運転する車での交通事故で妻を亡くして約1年、パニック障害を抱える男が新居で暮らし始めて程なく、不穏な出来事が怒り始め、更には娘がいなくなりという話。
因みに、神と共には観ていなくても何も問題ないし、全然関係ございません。
1998年の狂気染みた祈祷師のビデオから始まり、事故で亡くなった嫁ってこれ?と思ったけれど、全然関連無かったw
ホラーであることは判っていたけど、サスペンス的なものは殆ど無い、こってこてのオカルトで、突然の大音量で脅かす場面を連発するけど、驚くのと怖いのは違うんだけどな…という印象。
クローゼットから不穏な事態が始まって行き、ホ室長が登場してから、オカルト度が増していき、面白くはなったけど、山で暮らすオッサンの言い分は訳分からないし、クローゼットも新居も関係なくどこでも良かったのね。
終盤盛り返したところはあるけれど、ちょっと簡単に上手く行き過ぎちゃった感があって、もの足りなかった。
【ふうっ】
サスペンスだと思ってたら…違った。
僕は、子供の頃、親に狭い納戸や押し入れに閉じ込められたことはないけど、かくれんぼで押し入れの中の布団の裏側に隠れて、誰も見つけてくれなくて、本当に怖かったのを覚えている。
先般のブラタモリの「白川郷」で、屋根裏といえば何を思い出しますか?という問いに、浅野アナが、屋根裏部屋に入れられてお仕置き!みたいなことを言ってて、そりゃ怖いよとテレビに向かって独り言を言った。
この映画のストーリーの背景には、ネグレクトとか、虐待なんかがあるのだけれど、昔、子供の頃、親にどんなお仕置きをされたかという話を友達としたことがあって、友達が、押し入れや納戸に閉じ込められたとか、庭のなんかの木に縛り付けられたとか、実は、庭はまだ良い方で、裏山の木に縛られたとかいうのもあって、ひっくり返りそうになったのも思い出した。
僕は、家から出て行けと怒鳴られて、本当に出て行って、親が探しに来たのを見つけて、心配させてやろうと思って、路上駐車していた車の下に潜り込んで、息を潜めて、夜中に何時間も隠れて、心配させて仕返ししたことがある。
それにしても、拘束されるのは、考えただけでいやだ。
もし、僕がクローゼットや納戸に閉じ込められたら、トラウマになるというか、本当に親を恨むと思う。
それに、そんなことをされた子供が、大人になったら、似たようなことを子供にする可能性もあるんだから、絶対にやめた方が良いとも思う。
因みに、この映画は、れっきとしたホラーだ。
まあ、収まるところに収まるのだけど、単なるサスペンスと思って臨んだら、びっくりしますよ。
ステレオタイプな古典ホラー
さすが、まとまってる。
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