クローゼットのレビュー・感想・評価
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ドッキリと涙を誘う演出の妙を感受できるエンタメ作品でした。
この映画はホラーサスペンスと言う形を装った家族の再生の物語でした。その背景に韓国経済のあの金融危機が描かれると言う丁寧な脚本作りに驚きました。霊的なものと戦う男たちの抱える価値観や家族観、挫折と後悔がきっちり描かれていて人間の弱さと強さを感じることができました。韓国映画の力強さ、構成の巧みさに感服しました。
軽く作られた感じ
冒頭の事情説明がメチャクチャうまいんだよね。「主人公は家庭をかえりみない夫で、妻・娘と共に交通事故にあい、妻は娘をかばって亡くなって、主人公はそれが原因でパニック障害を持ってる」というのをあっという間に解らせちゃうの。
そしてホラーが始まって、いきなり後ろに幽霊現れたときはビビったね。「韓国はホラーもできるのか」と思ったの。
でも終わってみると、そこまですごくなかったな。ホラーだけど親子の情愛を描いてくるところはすごいんだよね。ホロリとくる。
でも、話の辻褄が合ったから、あんまり恐くないんだよね。ホラーって、まさに触らぬ神に祟りなしで「私、全然悪くないのに!」って人までやられていくところで恐さが増す気がすんの。この作品は、そこがなかったかな。
でも軽めの作品としてのんびり観るには楽しいよ。
うーむ…😅
他の方のレビューにもあったけど、サスペンス物かと思ったらホラーだった😓
個人的には霊物やゾンビ物、しかも霊媒師とかが趣味じゃないので全然面白いと思わなかった😅
まあ、これはもう個人的に合う合わないの世界なので、単純に自分の選択ミス。
個人的主観だけど韓国映画とインド映画は「三振かホームランか」ってワクワク感あって観てしまうんだけどね。
基本に忠実な良質ホラー
古典的エクソシスト系ホラーで、実にオーソドックス。
悪霊化した理由も納得するし、卒のない作り。
今どき、奇をてらいすぎて破綻するホラーが多い中で、基本に忠実だった。
悪霊化した子どもの幽霊との対決は、初期の『孔雀王』や『ぬ〜べ〜』なんかの漫画も思い出しました。
宣伝素材に書かれたキャッチコピーのミステリー・サスペンスはちょっと違う。
ただ、韓国らしいのはイケメン俳優を使ったことだけで、もっと『神と共に』みたいな新味、ケレン味が欲しかったなぁと思うのは、少々贅沢でしょうか?
#112 韓国映画だから怖くない
普段はホラー映画観ないんだけど、出演者に惹かれて見てみた。
想像通り家族愛に重きを置いているので怖くない。
情に訴えれば悪霊でも倒せる韓国的家族愛は凄い‼
ハ・ジョンウ氏、最近人間離れしてるよね。️
「神と共に」観ましたか?
自らの運転する車での交通事故で妻を亡くして約1年、パニック障害を抱える男が新居で暮らし始めて程なく、不穏な出来事が怒り始め、更には娘がいなくなりという話。
因みに、神と共には観ていなくても何も問題ないし、全然関係ございません。
1998年の狂気染みた祈祷師のビデオから始まり、事故で亡くなった嫁ってこれ?と思ったけれど、全然関連無かったw
ホラーであることは判っていたけど、サスペンス的なものは殆ど無い、こってこてのオカルトで、突然の大音量で脅かす場面を連発するけど、驚くのと怖いのは違うんだけどな…という印象。
クローゼットから不穏な事態が始まって行き、ホ室長が登場してから、オカルト度が増していき、面白くはなったけど、山で暮らすオッサンの言い分は訳分からないし、クローゼットも新居も関係なくどこでも良かったのね。
終盤盛り返したところはあるけれど、ちょっと簡単に上手く行き過ぎちゃった感があって、もの足りなかった。
【ふうっ】
サスペンスだと思ってたら…違った。
僕は、子供の頃、親に狭い納戸や押し入れに閉じ込められたことはないけど、かくれんぼで押し入れの中の布団の裏側に隠れて、誰も見つけてくれなくて、本当に怖かったのを覚えている。
先般のブラタモリの「白川郷」で、屋根裏といえば何を思い出しますか?という問いに、浅野アナが、屋根裏部屋に入れられてお仕置き!みたいなことを言ってて、そりゃ怖いよとテレビに向かって独り言を言った。
この映画のストーリーの背景には、ネグレクトとか、虐待なんかがあるのだけれど、昔、子供の頃、親にどんなお仕置きをされたかという話を友達としたことがあって、友達が、押し入れや納戸に閉じ込められたとか、庭のなんかの木に縛り付けられたとか、実は、庭はまだ良い方で、裏山の木に縛られたとかいうのもあって、ひっくり返りそうになったのも思い出した。
僕は、家から出て行けと怒鳴られて、本当に出て行って、親が探しに来たのを見つけて、心配させてやろうと思って、路上駐車していた車の下に潜り込んで、息を潜めて、夜中に何時間も隠れて、心配させて仕返ししたことがある。
それにしても、拘束されるのは、考えただけでいやだ。
もし、僕がクローゼットや納戸に閉じ込められたら、トラウマになるというか、本当に親を恨むと思う。
それに、そんなことをされた子供が、大人になったら、似たようなことを子供にする可能性もあるんだから、絶対にやめた方が良いとも思う。
因みに、この映画は、れっきとしたホラーだ。
まあ、収まるところに収まるのだけど、単なるサスペンスと思って臨んだら、びっくりしますよ。
ステレオタイプな古典ホラー
貧困や虐待などを根底に〝悪霊〟と化してしまったこどもたちと、娘を取り戻す為に奮闘する父親の闘いというストーリー。
祈祷師役のキム・ナムギルはキャラが立っていたし、ストーリーも丁寧に練られているので楽しめたのだが、ホラーとしては型にハマった古典的な作品だった。
ババーンと飛び出す!フレームアウトからの背後にご本人登場!ダダァーンと効果音でビクッ!!
悪霊たちがナイフを手に物理攻撃を仕掛けてくるのはご愛嬌 笑
ただ、ラストの終わらせ方がいただけないよ…
〝解決したと思ったでしょ!でもね…〟的なベタ中のベタな終わらせ方に、やはりステレオタイプな原点回帰ホラーだったなと少しモヤモヤした。
さすが、まとまってる。
展開も理屈もすっきりまとめてくれる韓国ホラー。子供が神隠しにあう前半に祈祷師とやりとりする中盤、そして悪霊と対峙する後半と実にテンポ良く展開。スキなし。悪霊化した理由もクッキリでもやもや感なし。驚かせどころもしっかり定番で満足満足。
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