「父娘そろって聖者ではなかった話」由宇子の天秤 川柳児さんの映画レビュー(感想・評価)
父娘そろって聖者ではなかった話
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事前に評価を観て、鑑賞を決めた。
マイナス評価がほぼなかったので、かなり期待感を持って渋谷ユーロスペースに向かう。
しかし結果として、正直期待外れ。
内容とは関係ないが、開始早々上映トラブル。しばらく暗転のまま。
終了後も何かのトラブルで、別の映画の予告の音声が大音量で流れるなど、期待外れ感を一層増加させた。
ヒロインの心が逡巡するのは仕方ないとして、なんか正義に対する一貫性がない、というか、やはり「自分の都合」で「正義」の定義をころころ変えてる事に共感できなかった。
「お父さんは自分の都合だけで決めてる」、だぁ?
命と放送を天秤にかけたら、どう考えても命でしょ?
完全にあんたの都合で決めてるやん。
教師の奥さんの告白を隠そうとしたのは何故?
はっきりとはわからないのに、赤ん坊の父親を自分の父親だと決めつけたのは何故?
なんかこう、考えの一貫した熱いジャーナリスト像を勝手に期待してただけに、
ブレブレの普通の人間らしい主人公に、ちょっとがっかりした。
それから最後のシーンも、もちっと考えてほしかった。
あのまま動かないとか、ピクピクして生死が分からないままでエンディングを迎えるとか。
その方が鑑賞側としては面白味が増したと思う。
そして申し訳ないが、一番興ざめやったのは、映画が終わった後、出口でニコニコしながら名刺を配ってた、この映画の監督。
いや、そんなにニヤつかんでよ。
こっちは、「うーん、この映画なぁ~」と真剣に考えて難しい顔してんのに、作った方の監督がニヤついてるって、どうなんよ。って感じ。
テレビ放送される可能性は低いやろうなぁ。
放送されたら観るかなぁ~。観んやろうなぁ~。
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