ヘイター
2020年製作/136分/ポーランド
原題または英題:Sala samobojcow. Hejter
スタッフ・キャスト
- 監督
- ヤン・コマサ
- 脚本
- マテウシュ・パツェビチュ
- 撮影
- ラデック・ラドチュック
- 美術
- カタジーナ・ソバンスカ
- マルセル・スラビンスキ
- 音楽
- ミハウ・ヤツァシェク
2020年製作/136分/ポーランド
原題または英題:Sala samobojcow. Hejter
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2018年8月2日ネットフリックスオリジナル映画
ポーランドの映画らしいが
政治的に反移民、反イスラム的な価値観が大きくなっているのかなと感じるところがある
主人公が論文の盗用によって
大学除籍になったことがきっかけで
いろいろなことが重なり闇落ちしていく映画
初めからに主人公は狡猾で行動力がありストーカー気質がある
主人公は奨学金を支援してもらった夫婦の娘に
恋愛感情があるようだが
話が進むにつれて
最後まで恋愛感情があったのかどうかはわからない
ひょんなことから
インターネットで特定の企業などのイメージ操作を行う仕事につくが
ヘイト行為を駆使して頭角を現していく
主人公がガールフレンドに
大学除籍になったことを正直に話すと
彼女とその家族から突き放されたことで
闇落ちが加速している
ヘイト行為が政治のところにも入ってくる
市長選挙でリベラル的な価値観をもつ政治家のところで
ボランティアとして働く傍ら
ヘイト行為をし、市長のイメージを落とそうとしている。
敵対する候補者にも近づくなど行動力も高い
この政治家はLGBTらしいが
そこまでオープンにしていないところが驚いた
ポーランドではLGBTはオープンにしているイメージがあったからだ。
排外主義の動画配信者にたいして
オンラインゲームを通じて行動をたきつけることまでしている
男なのにアバターを女キャラにして近づくのは戦略?
最後にはその動画配信者に
武器を渡してテロ行為を勧めることで
選挙の集まりで銃撃事件が起こることになる
その描写が生々しく感じたので苦手な人は気を付けよう
主人公は銃撃事件で犯人に立ち向かい
大けがをしたが英雄として扱われる
その後、「実は黒幕では?」と疑いをかけられるが
逃げ切れるのは最初の論文盗用を追求されたところと対比している?
最後のほうには
もはや主人公は思想とか関係なく
大きな「事件」を起こすことが目的になっている気がする
それで自分や周りの人が傷ついても関係ない感じ
記録用に簡単に。
「聖なる犯罪者」にものすごく期待をしているので、予習として同監督の作品を鑑賞。
現実に模倣犯が出てしまうほどにリアルにポーランドの状況に合わせて作られている。正直ポーランドに関する政治の状況を知っているのと知らないのとでは楽しめる度合いが変わってくるのは否定できない。
非常に会話劇としても編集の仕方としてもテンポが良くて、飽きずに見られました。インターネットで世論を操るというのは、日本にも置き換えられる。SNSによって、誰もが簡単に意見を発信できる時代になって、こういういわゆる“捨て垢”を利用しての有名人への攻撃、誹謗中傷が平気で起こる。その成れの果てがこれだと考えると恐ろしくなる。
主人公が闇に落ちていく様も非常に滑稽に描かれているし、目のクマの暗さからも上手く表現されている。そもそもネットストーカーの素質を持っていた主人公のタガが外れていく様、それに巻き込み巻き込まれていく外野も面白かったです。
オンラインゲームも功罪ありますよね。そこも上手く描いていたと思います。