アイの歌声を聴かせてのレビュー・感想・評価
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現実味のあるSFから一足飛びにファンタジーへ
会話可能なロボット家電が一般的になった今、朝起きてロボットと会話しながら支度をする光景は近未来ではなくほぼ現実のものとなった。しかし、ひと昔前のロボットと会話するSFでは、その光景はなんだかよくわからないグネグネした建物やカプセルベッドとセットだった。一方、この映画ではごく普通の和風一軒家や学校にロボット家電がなじんでいる。
現実がSFに近づき、SFが現実をフィードバックし、相互作用によって現実的なSFが生まれた。冒頭数分の描写に過ぎないが、その描写にすごくぐっときた。バックトゥザフューチャーやドラえもんに出てくるアイテムが実現した時と同じような感動。珍しくワクワクしてしまった。
しかし話の本筋、軸となるAIロボットの詩音は結構ファンタジー。人間とそん色ない思考アルゴリズムを備え、何も問題がなければ生身の人間とばれないほどの再現度。いわゆる不気味の谷がないどころか、魅力さえ感じさせるほどという。それはまだまだ先なのでは…?と思いつつも、これこそがAIロボットSFの醍醐味。これこそが次に目指すAIロボットの姿なのだと。つまり、そんなファンタジーも私は好きだ。
とはいえ、詩音を救い出そうとする決断してから先はファンタジーが強かったか。急に難しい単語だけ出してけむに巻くような描写が増えたような気がした。緻密なSFはもちろん賞賛に値するが、よくわからんし細かいことはいいんだよ!なSFもアリだと思う。
ちなみに、周りのロボット家電とコミュニケーションすることで操作するところは現実的。IoTの発展形と考えればよいだろう。
惜しむらくは悪役上司のキャラ造形。「女のくせに出世しているから」と「AIは危険」だけではなく、もうちょっと何かほしかった。対立の理由がもっと。
ラストの畳みかけは素晴らしい
もうちょっと悪役側の都合が丁寧に描ければ強引感が無かったのではないでしょうか
ぼくらの7日間戦争のやり方だけではもの足りなく感じました
津田健次郎を迎えるのであればそれくらいやっても良かったかなと
世界中の何処でやっても日常生活と切り離さずに突然歌い出すのはやべぇ奴ですよ、ミュージカル関係なく
その辺はすくってごらんが上手く出来てたと思います
素敵な作品に出会えた
歌と映像の噛み合いがとても良く、歌の世界に引き込まれる。
雨のシーンの歌は美しく、ときめきを感じられて一番大好き。
シオンが何故サトミに拘るのか?何故歌うのか?それがわかった後は、シオンの歌が愛おしくて泣きそうになる。
何度見ても楽しい気分で見終われる、愛らしい作品です。
ミュージカルのようなアニメーション
人間関係が希薄になってきている現代でAIがお節介をしながら⁉️本当はみんながみんな相手の幸せを願ってる素敵なアニメーション映画です。ただ、現実にAIが少しずつ関わってくる時代が描かれているのはリアルだなーって思いました。シオンが歌う歌詞に感動しました。シオンの行動に周りは振り回されるんだけど、結果的には助けてもらってて...最初は嫌々⁉️付き合うけど、AIも人型だと人間って思えてきて心配したり、AIに恋したり⁉️笑いあり涙あり楽しい映画でした。
楽しめました。
少しばかりわかりにくいところもありましたが、娯楽映画としては十分楽しめたのでよかったです。ツッコミどころもありますが、ツッコミどころの全く無いアニメ映画は記録映画を見ているようで面白くない気がします。娯楽作品はツッコミどころの有無では無く、鑑賞後に見てよかった、楽しめた、料金を支払った価値があったと思えたらそれで良いと思います。
三つ星以上で90パーセントを超える評価のある映画は凄いと思います。
前半の荒唐無稽な振る舞いまでも伏線だったとは
前半はコミカルな、どちらかといえばギャグよりのコメディぽい展開に違和感を感じますが、しかしその違和感のある言動もしっかりとした伏線となっていて後半で回収される。
後半のネタバラシで唸らされました。
非現実なAIロボットと、ありえそうな近未来の高度情報化された社会と、現実的な等身大の若者の悩み。
虚構と現実のミックスされたバランスも素晴らしい。
歌声も、美しい映像も素敵な、今年1番の映画でした
なんか雑な感じ
とても面白い題材で、オチも良いのだけど
唐突に歌い出すにしてはミュージカルになって無いし、歌も好みでなく、流れ的にも、個人的には雑に感じました
声優があわなかったのか?
今ひとつ絵が一昔前の出来だったのか?
模範的プラスアルファのストーリー
自分は今敏監督がアニメ映画にハマったきっかけだが、その今敏監督の言葉で「アニメは意図しない物は描けない」というものがある
例えば実写なら雲の形は人が作る事が出来ないが(イメージしてる空や雲になるまで待つ事やCGで作る事はできるだろうが)、アニメは一から作っていく訳だから、描く物やその形、人や生き物、台詞、カメラワークなど全てのものはその瞬間の流れでは意味がなくても伏線やメタファーも含めて必ず描いている意図があるという事だ
その上でアイの歌声を聴かせては、これが後に意味を持ってくるんだなというのが個人的にはスッキリハマっていった
例えば主人公の母親の勤めている会社のビルが、名探偵コナン・天国へのカウントダウンかの様なツインタワービルなのだが、このビルの形すらも後に意味を持ってくるのがニクいなと感じた
それでいて、詩音のメモリーを見る場面では、大半の人が詩音が転校してきてからのものが描かれるかと思いきや違っていたり、ラストの展開も「文字通り」予想の遥か上を行くものだった
問題が解決したり、いい雰囲気になったら困難やアクシデントが起こる、それが解決したらまたいい雰囲気になる、みたいな展開は教科書通りだと思うけど(最近で言うと漫画だがカイジの24億脱出編が正にそれ)、上記2点はそれを超えていて、模範的でありつつもプラスアルファのストーリーに感じた
ただ強いて言えば、
・各キャラクターの、それぞれにとっての幸せとは何か?がもっと明確に描かれても良かった
・物語が途中から主要キャラクターや敵対する社員や警察?のみから描かれ過ぎてて、あれだけ花火とか光とか使われて同級生や町の人からどう見えるかって視点を一瞬でも作って欲しかった
この2点は思う
結構良かった
ツッコミどころ満載だが本質はそこでは無いから、まあいいか。
これは青春オペラなんだね。なんで突然歌い始めたのか、その他の奇怪なAIの行動も最後まで見れば理由が分かる。
あーなんか色々ツッコミたい、ネタバレしたいが、見てもらった方が良いだろうな。
AIに対する誤解が多いし予告映像で体からユニット飛び出したり突然歌ったりエキセントリックな印象を受けたけど本編も大体同じノリでドタバタ劇だ。それも結構面白い。ストーリーもいい感じにできている。色々な意味で色々考えさせられる。見て損はない。
予想外に素晴らしかった
まず、最初は「配信でいいかな…」と思っていました(ごめんなさい)。
AI、そしてクラスで浮いている高校生。
なにが起きてどう展開してどんな結末なのかは観る前からある程度予想がつく……
味のわかっている食事をしに行くタイプの映画だと思ったからです(もちろん、それを求めて観に行く時もよくあります)。
映画館に足を運ぶ決め手となったのは、シオン役の土屋太鳳さんが気になっていたことと、監督のTwitterでのコメントを見たから。
熱意あふれるコメントに「あ、これは映画館で観なきゃだめなやつだな」と思い(どんな映画もそうだとは思いつつ)足を運んでみました。
ミュージカルが好きなこともあり、自分の好みだったのも大いにあると思いますが、予想外に素敵な作品でした。
土屋太鳳さん演じるシオンの歌声がとにかく良い(これで+1くらいつけています)。
三回くらい、シオンが歌うだけで泣いてしまった。
なんでしょう?
ミュージカルでもなかなかこういうことはないのですが。
楽曲の良さなのか……
土屋太鳳さんの声質がこう、AIという存在にうまくハマっていたというか。
ミュージカルはなんだか恥ずかしい、なんで歌うの?という感情も、キャラクターや世界観にうまいこと落とし込んでいたと思います。
全編、特に前半は言ってしまうと「クサイ」のですが……だが、それがいい!
「名もなき世界のエンドロール」もクサかったのですが、そのクサさがちょっと合わなかったのですが、本作はアニメーションであることやシオンのキャラクターなどで良い効果になっていると思いました。
フリー・ガイといい、弱いんだよなこういうの…
と思いながら、最後まで楽しめました。
サントラも即、ダウンロード。
もっといろんな人に見てもらえたらなぁ、と思います。
ミュージカル耐性が必要、ハードルあげすぎに注意
ミュージカル観て、「なぜ歌う?」と思っていしまう人はちょっと厳しい。私はある程度耐性がありますが、はじめはちょっと面を食らう。
ディズニーのようなファンタジーでもありますが、ちょっとディズニーっぽ過ぎで、どこか劣化板を見ているような気もしました。
土屋太鳳は好きですが、やっぱりアニメの声優はプロに頼むべき。歌は上手いけど。声がそのまま土屋太鳳。
福原遥はとても良い、と思ったらプリキュアやってるのね。納得。
前半は高校生の恋愛が中心ですが、ミュージカルも相まって、ちょっと子供っぽい。中学生の方がしっくり来るぐらい。
なぜこれが好評かなのか、、、と思っいたら、後半はまた別物です。ミュージカルも相まって涙が。
急にシリアスになり、子供たちの成長や、親子の関係など、大人でも見られる内容になります。
ネタバレは慎みますが、展開というか、秘密というか、キーになる設定については、ある程度予想出来てしまいましたが、それでも感動的でした。
前半と後半にギャップがある良いアニメでした。
前半で退出しないように注意です。
あと、高評価なのですが、あまりハードルをあげすぎにも注意。
土屋太鳳の声がシオンに合ってた
・昭和な家にAI家電が装備されている感じがとても良かった。自分の身の回りがそうじゃないせいなのか、AI家電っていうのは現在の日常なのか、未来のものなのかわからなくなった。
・絵が凄く魅力的だった。
・未来で夢のあるような世界だったけど、みんな親が同じ会社に勤めてる感じに少し閉塞感を感じた。
・諸所で微妙に引っかかったところがあった。
・冒頭で主人公が母親のスケジュールを確認してるのが秘密なのかお互いに共有してる事なの か、秘密ならどうやってパスワードを?とかが気になった。その中でAIロボットの顔が出ていてそれをきっかけに転校生をAIロボットと認識してたけども、秘密のプロジェクトでは?という気がして気になった。スケジュールを共有してたら母親もそれを説明してたはずだしなぁとか、特に説明してなかったようだしっていうのが気になった。
・シオンに搭載したAIはどうやってインストール?したのかが気になった。後半でトウマが改造したAIがネットワークに脱走して戻ってきたっていう感じの話だったけど、母親が選んだであろうAIは一体どこへ?とか。シオンが自分から上書きしたのか、空いてる状態に先に入ったのか、先に入ったとしてスタッフはこれ、何か違いません?ってなんでならなかったのか、とか。
・学校内で不具合が起こったロボットにスマホのカメラモードにして停止を押したら止まるっぽかったけど、シオンを写したら試験中だったかの吹き出しが出てたのとシオンも止められる感じを誰でもできる状況で何であの5人以外にバレないのかなぁと思った。
・柔道の相手をしているロボットで練習にならなそうだなぁと思った。彼は友達いないのかなぁと思った。
・最終的にシオンの身体はどうなったのかなぁと思った。どこでも行ったり来たりできそうだったけど、一旦そこに安住すると動けないとかなのかなぁと疑問だった。会長もAIロボットの件について隠さないでどんどんやっていけ的な考えだったので多分、残ってそうだったし何なら戻したら良かったのでは?とか。事件が公にできないからとかだったのかな。
・シオンを助けに行って何でバイクが部屋に?っていうのと何で長髪のカツラがあの部屋に?って思った。
・シオンの能力の限界がどこまであるんだろうと思った。
・シオンの耐久性も柔道で投げられてたっぽいけどどれくらいあるんだろう思った。
・送迎してた主任のおじさんが日中にいないはずのとこにシオンがいたって報告してたけど、発見からだいぶ開きがあったのと、何で直接声をかけなかったのかが凄く疑問だった。その理由の説明があったらそのシーンが欲しかった。
・シオンがサトミと同じクラスに編入させていたけど、何で母親が一番知らない状況でそれでいて母親は何でその辺の事を全然娘に聞いたり探ったりしないのかなぁとかが不思議だった。
…と引っかかりが諸所にあったけど、歌のシーンやテンポや絵の奇麗さであんまり気にならないまま観られた。観終えた後からやっぱり気になったけど。
・AIが巡り巡って自分のしあわせを願ってたっていう感じが何だか泣けた。演出も良かった。
・「ひらいて」を観たせいか、みんな相思相愛でうまくいってて少し嘘くさく感じられた。
・お母さんのぐれっぷりが切なかった。
・土屋太鳳の声がシオンに凄く合ってて良かった。
・シオンはなぜ可愛い女子高生だったのかなぁと思った。
監督の出世作にもなり得る、ミュージカル映画の大傑作
これまでに
「イヴの時間」「サカサマのパテマ」を手掛けてきた
吉浦康裕監督の最新作。
内容はまさかの
近未来SF×ジュブナイル×ミュージカル。
吉浦監督作品なのでSFや成長ものまでは
想像できますが、
まさかそこにミュージカルを
ぶっこんでくるというのは想像出来ませんでした。
正直、軽い作品なのかという
少しばかりの懸念がありました。
しかしこの作品、
レビューや感想を見ればわかる通り、
映画館に足を運んで良かったと思わせてくれる、
間違いなく傑作です。
細田監督の「時をかける少女」、
片渕監督の「この世界の片隅に」などのように
人から人へ、口コミによって
アニメを知る人を通り越して一般の方々に、
ひいては世界中の人たちに知られる
出世作となる可能性を十分に秘めた
素晴らしい作品です。
ネタバレを避けるため、
そして他の方々がすでに大概書かれているために
内容以外で触れるとするなら
描かれている近未来的描写がとにかく細かいです。
宇宙で暮らしたり
ロボットに囲まれたりといったような
現代とは完全に別物の「未来」ではなく、
「近未来」は観てる人々が想像できる、
なおかつ違和感のない世界が形成されており、
とても見易い作品となっています。
最近の近未来アニメといえば細田監督の
「竜とそばかすの姫」が頭に浮かびますが
個人的にはこの作品の方が
近未来をキレイに描けていたかと感じました。
※竜そばも面白かったです。
歌うAIを演じる土屋太凰さんの
素晴らしい歌唱力にも脱帽です。
劇中歌が全て入っている
サントラを買いたいくらいです。
ストーリーは正直、
新しいものではありません。
観ていれば途中でどうゆう結末を迎えるか、
察しのつく人もいるかと思います。
しかし展開がわかっていても
映像の美しさ、音の美しさ、
演者さんの演技、監督の演出など
さまざまな面において
常に想像するものを越えてくるので
尽きない感動を与えてくれます。
あと個人的には
この作品の「力わざ」が面白くて好きです。
「それおかしくない?」といったような
展開や場面があったとしても、
特にミュージカル要素が多めにあるので
それこそ急に歌ったりもするのですが
歌の素晴らしさや作画の運び、
音響の良さや雰囲気で
「コレはこうゆう映画なんで!」と
観てる側を黙らせてきてるような
力わざを感じる場面があります。
私はまんまと
「あぁ、こうゆう映画なら仕方ないな」と
丸め込まれてしまいました。
もちろん誉めています。
力わざを成功させる要素が
いくつもあってこそできる芸当です。
並大抵の映画では
そんなパワープレイ通じません。
それもこの作品の魅力だといえます。
音響や映像の美しさを存分に味わえる、
映画館で観るべき映画です。
爽やかな青春群像とAI開発の安全性の問題を上手に組み合わせて見せた
伏線は前半に散りばめられている。家の中では声に反応し、個人を特定するAI機器、そしてAIによるセキュリティが完備されている。外には風力発電と太陽光発電、全自動運転のバス、田植えロボットがある。学校の黒板もどうやらタッチパネルを兼ねているようだ。つまりこの街はAIの会社によって電力も交通も稲作も教育も支えられている訳だ。
しかし、その割には学校の生徒も教師もアナログである。唯一プログラミングとコンピュータとインターネットに精通しているトウマを除いて、誰もAIの本質を理解していない。これは現実を反映していると思う。
たとえば自動車は進化しすぎて、日本で普通車の運転免許を持っている人の7割がAT限定免許である。マニュアルのギアチェンジができないどころか、ボンネットを開けたことがない人も多いという。
同じことはAIについても言える。つまり殆どの人間はAIの進化についていけない訳だ。かくいう当方も全然無理である。いつの時代も、最先端の技術は極く一部の天才的なエンジニアたちによって作られる。他の人は単なるアプリケーションユーザーだ。
本作品の前半まで観た段階では、これはどうやら観る映画を間違えたらしいと思った。高校生や中学生向きの作品だと思ったのだ。ほぼ歌いっぱなしの土屋太鳳のいい声と上手な歌唱だけが収穫だった。ところが後半に入ると、思いもよらない怒涛の展開が待っている。
端緒は「それは命令ですか」というシオンの台詞である。トウマに向けられて唐突に発せられたこの台詞の意味が、本作品のコアになっている。それが明かされる過程で、トウマがサトミにプレゼントしたたまごっち風の機械や、部室にあるゴミ箱にそっくりの記憶装置なども含めて、前半で散らしておいた伏線がきれいに回収される。
そしてAIの今後の問題も提起される。つまりAIロボットが自分で考えて行動するようになると、ロボット工学三原則が守られない可能性が出てくるという問題だ。星間エレクトロニクスの過剰とも思える対応は、必ずしも間違いではないのだ。
AIの安全性の問題が提起されてしまうと、物語がどこに決着すればいいのか分からなくなる。吉浦監督は上手に落としどころを持って来たように見える。しかし、ラブストーリーはわかりやすくピースがはまるが、AIとロボット工学三原則の問題はこれといった解決策を見ないままである。それも当然で、その問題は現実でも未解決のままだ。むしろ軍事に利用されたりして、AIの危険性はますます高まっているとも言える。
本作品は爽やかな青春群像とAI開発の安全性の問題を上手に組み合わせて見せた。アニメの多義的な表情を効率よく利用して、奥行のある作品になっている。とても見事だ。ただ一点、人物の顎の影が濃すぎてアゴ髭みたいに見えたのが憾みだが、気になったのは前半までで、後半の波乱万丈の展開では、そんなことはちっとも気にならなかった。
良かった!
シオンいきなりの"幸せ?"に面くらい、内心(もしかして終始こんな展開の、ヤバい映画なのでは…?)と思ったのですが、最後まで見てみると良い意味でヤバい映画でした。
けっこうミュージカルチックではありますが、ガチではないのでミュージカル苦手な人でもいけるのでは。
劇中ではシオンがロボットだということはだいぶ序盤(というかハナっから)でバレますが、それでも生徒たちとの触れ合いを通じて絆のようなものが出来ていきます。
その中でもシオンは一貫してサトミの幸せを願い続けていました。
後半は最高の盛り上がりからの一転してピンチへと転換します。
このピンチ自体はAIロボットものに割とありがちなものかなと思います。
その中でシオンが何故サトミの幸せをこれほどまでに願い続けるのかが判明するのですが、理由に感動してしまいました。
ただ一点残念なのが、シオン→サトミは納得ですが、友人がシオンをここまで想うに至るプロセスがもっとあればと思いました。時間もっと長くていいので。
キャラデザも素晴らしいのでお勧めです。
ところで、CMちょっとしか見てなかったんですが、本編見るまでサトミは男子かと思ってました(笑)
土屋太鳳のシオンの話し方がロボットそのもの
元々ロボットっぽいセリフ回しするな、と思っていた女優さんだったので、今回の役には劇ハマりでした。ディスってないです、これでもファンですよ?
幸せ?と事あるごとに聞いてくるロボットが事あるごとに歌い出すのでなんじゃそりゃと思いましたが、ちゃんと意味のある事なので納得。
ロンと比較されるのも分からなくはないですが向こうはもうAIが完成されている世界であるのに対してこちらはまだまだ途中という世界なのでそこは大きな違いだと思いました。
なんか正直に話せばどうにかなったんじゃないかという展開ありきのところはありましたが、なんか最後の盛り上がりで帳消しかな。
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