「逆境を力に変えるポジティブな家族がいた」ヒトラーに盗られたうさぎ エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
逆境を力に変えるポジティブな家族がいた
絵本作家ジュディス・カーの自伝的小説「ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ」を映画化したとのこと。彼女のことはまったく知らなかった。
時は1933年、新聞やラジオでヒトラーを批判してきた批評家の父は、来る選挙でヒトラーが勝つことを危惧し、家族を連れてスイスに逃れた。ユダヤ人の家族だった。
持ち物はひとつだけと言われた9歳のアンナは大好きな『ももいろうさぎのぬいぐるみ』に別れを告げた。
父親が職を求めてスイスからフランスはパリへ、そして早くも1935年にはイギリスへ渡った。その後の戦争やホロコーストを知る由もなく、偶然とはいえヒトラーも追いつけないスピードであの時代を駆け抜けた。
作品のタイトルから悲惨な内容を想像していたのだがまったく違った。逆境を力に変えてしまうポジティブな家族がいた。
いい気分で帰路についた。
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