劇場公開日 2022年6月24日

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「人情喜劇ではない『子別れ』」ベイビー・ブローカー シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0人情喜劇ではない『子別れ』

2022年7月23日
iPhoneアプリから投稿

是枝監督は、すっかり日本をお見限りのようで、フランスに続いて韓国で製作した作品だけど、なんか腹落ちしない内容でした。今回も、『万引き家族』のような擬似家族がテーマはいいとして、子を捨てた母親とその子を売るブローカー二人が養父母をさがしに行くロードムービーと言う設定は、コメディならともかく、シリアスなドラマとしては正直無理があります。お話しの展開も出だしからダラダラしていて、余計な登場人物やエピソードが多いのでテンポが悪くなっています。ブローカーや女刑事の行動もいきあたりばったりで、どこかのんびりしているのがピンときません。一方で、登場人物それぞれが抱える家族とのつらい過去が、ポツリポツリと語られるあたりの呼吸は抜群で、映画の後半になって持ち直してくる感じです。役者では、もはや韓国の至宝ソン・ガンホは言うに及ばず、相棒役のカン・ドンウォンも好演でした。

シネマディクト
はなもさんのコメント
2022年8月4日

こんにちは。
 是枝さんは日本を見限るのでは無くて、出資するひとが少ないのでは?
 前半のテンポはおっしゃる通り 緩慢で焦点が当てにくかったですね。

はなも
talismanさんのコメント
2022年7月23日

前半の進みのチンタラ感がとても気になって、見るのやめようかと思いました。

talisman