「前作の5倍は面白い作品だったと思います。もちろん前作だって十分に面白い作品でしたけど。」ザ・ファブル 殺さない殺し屋 お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)
前作の5倍は面白い作品だったと思います。もちろん前作だって十分に面白い作品でしたけど。
たいへんに面白かった前作の続編なので、
期待半分、怖さ半分で観に行きました。
予告編で出てくるアクションシーンがなんだかショボかったので、ちょっとだけ危惧していたのですが、いやいやなんと。
良い意味で、すごく裏切られました。
最初のカーアクションのシーン。
日本映画でこれほどまで派手に豪華に、しかもアイディアに溢れたカーアクションのシーンは、正直言って、初めて観た気がします。
岡田准一のアクションも冴えに冴え、正直、このシーンを観ただけでも、映画代金のモトが十分に取れているというものです。
今回は木村文乃のアクションもたっぷり堪能できる作品で、まことにもって、ごちそうさまでした。
後半のビル外装工事に関する一大アクションシーンでも、さすが日本を舞台にした日本の映画だと手を打つようなアイディアに満ちあふれており、エンディングの怖さがやや弱いかなとは思えたものの、それでも100点満点を上げられる映画に仕上がっていました。
岡田准一の演じるファブルの造形が素晴らしく、殺してはならない殺し屋というジレンマも、きちんと効果を発揮しており、なにひとつ不満のない作品だったと思います。
前作が思いがけず大ヒットした、その儲けを、全部、アイディアや演出に注ぎ込んだのじゃないだろうかと思えました。
それこそが正しい映画への投資と言うべきでしょうね。
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