「脚本が少し残念。」ザ・ファブル 殺さない殺し屋 パンナコッタさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本が少し残念。
最後の20分が勿体ない!!
一般の人が暮らすマンションであれだけ銃撃、爆発、破壊を繰り返しておいて、何でクライマックスの闘いが山の中?わざわざ遠い山中に行く必要がどこに?廃ビルとかで良かったと思うんだけど。地雷とか手榴弾とか、宇津帆(堤真一)にしてみればそっちの方がもっと効果的に使えるはずなのに何故?どこかの刑事ドラマっぽくて少し興ざめ。
あとラストにヒナコ(平手友梨奈)を爆破から助け出すカット。
スローカットをなんであんなに何回も繰り返すんだ?最近のテレビっぽくて安っぽい。
ヒナコが倒れて行くところを、上、右、左の3箇所から、しかもスローを繰り返すんじゃなくて時間通りに進めて行く。その間に回想シーンを挟む、そして倒れてた直後に実速映像をカットイン。これでいい。
最近のテレビがそうだけど、時間稼ぎなのか、シーンをドラマチックに見せようとする為なのか、同カットのスローを繰り返し過ぎる。
見てる方は情緒的に感じるしウェッティにも感じる。甘い!
鈴木(安藤政信)の役割りが最後になるほどよく分からなくなった。あそこで宇津帆を何故撃った?撃つならヒナコの一発目の時に何故撃たなかった?
あと車を届けに来た彼もあそこで終わってる。
何より、ヒナコが最初から謎。
何故グループに居るのか?宇津帆が4人のチームワークだとか言ってたけど、そんなにチームワーク的でも無かったような気がするし、それもすぐに崩壊してしまうし。宇津帆が彼女に名刺を渡すカットとか早い段階で一度入れておけばもう少し「何かあるのかな?」と観客に思わせ続けただろうに。
宇津帆に、自分が殺害した人間のその娘を手籠にするヘキがあったとか?堤真一の宇津帆はそんなサイコなヤロウには見えなかったし、そんな描写もなかった。
あと、両親を殺害したのは佐藤(岡田准一)だと何故あそこでヒナコに言ったのか?最後の闘いにヒナコを使っての相当な策略があるなら分かる。けど、ただヒナコを煽るだけのような事を何故あの段階で?
最後に行くに従ってドラマチックじゃなくなるがとても残念。
途中までとても面白かったんだけどなー。
帰りにたこ焼きを食べた。
熱かった!