劇場公開日 2021年6月18日

「岡田くんのスピードアクションがすごすぎる!」ザ・ファブル 殺さない殺し屋 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0岡田くんのスピードアクションがすごすぎる!

2021年6月22日
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鑑賞方法:映画館

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イオンワンデーフリーパスポート3本目

前作公開から2年。待ちに待った新作がやっと公開されました。はっきり言って期待以上の出来栄えで、前作以上に思いっきり楽しませてくれました。

まずは冒頭の立体駐車場でのアクションシーン。予告で何度も見たシーンですが、本編中はさらにド派手に加速して、スクリーンから一瞬たりとも目が離せませんでした。アメリカのアクション映画のようなドッカン系ではなく、キレのある身のこなしで危険を回避しながらのスピードアクションが、実に小気味よかったです。

意外にも、そこからはアクションシーンがほとんどないまま進行しますが、ストーリーに引き込まれ、まったく飽きることはありません。というのも、敵役の堤真一さんが、めちゃくちゃイイ感じでクズ野郎を演じているからです。表と裏の顔の使い分け、ゲスい思考と汚い手口、どこをとっても「ザ・クズ 殺したい悪党」って感じでした。

圧巻だったのは、終盤でのマンション一棟丸ごと使ったド派手なアクション!一撃必殺の銃撃もいいですが、やはり体技こそファブルの真骨頂。この限られた空間と状況の中でよくもと思える、キレッキレのトリッキーアクションがすばらしいです。改めて、岡田准一くんのスキルとポテンシャルの高さが感じられます。

脇を固める俳優陣も隙がなく、平手友梨奈さんがいい演技を見せます。もともと芯の強い役がよく似合う印象がありましたが、本作ではさらに、どこか影を背負った重要な役どころを見事に演じています。目に力のあるいい女優さんになりました。木村文乃さんも、前作に引き続きの出演で、岡田准一くんとの掛け合いのテンポよし、アクションよし。安藤政信さんも渋い役どころを好演。そして、大好きな佐藤二朗さんも、安定の持ち芸披露でこれもよき。ジャッカルがやや薄味だったのだけは、ちょっと物足りなかったですが、あとは何の不満もありません。

それにしても、アクションシーンはどうやって撮影しているのでしょうか。邦画でここまで魅せてくれれば大満足です。ぜひ劇場でご覧ください。

おじゃる