犬部!のレビュー・感想・評価
全150件中、1~20件目を表示
この世から殺処分をなくせ! そんなテーマなのだが、私には爽やかな青...
この世から殺処分をなくせ!
そんなテーマなのだが、私には爽やかな青春ものって感じが良かった。犬部の友情がなんとも心地よい。メジャーキャラじゃないが、ひたすらいい人の秋田が私は好きだ。男女のいやらしさを全く感じさせないよしみもいい。
あいつ、仕事、戻らん方がいいと思うけど(笑)
タイトルと違って重たいテーマの内容
<あらすじ>
獣医学部の大学生が、1匹の研究犬を救う。これをきっかけに、彼は少しでも多くの動物を救うべく、動物保護活動を中心としたサークル「犬部」を立ち上げる。やがて彼は、それぞれの夢を抱く部員たちと保護活動をしながら青春を謳歌していく。
■明るい映画と思ってたけど・・
録画してて溜まりまくった映画を消化しようとタイトルだけで、
なんとなくワンちゃんを描いた、ほのぼの系かな?って思い観たら・・
実は殺処分ゼロという強い信念のもと活動する主人公の姿だったり
資金繰りが上手くいかないペットショップの多頭飼育崩壊を
クローズアップした社会派ドラマでした。
■衝撃的だった獣医学教育の裏の顔
獣医学の発展の為に保健所から犬を払い下げる行為が過去にあったことを
この映画で学びました(2005年に禁止されました)
またモデルとなった北里大学では生きた動物を使っての
外科実習は2018年に廃止されました。
■犬部!のモデルとなった獣医師は太田快作さん
『犬部!』は東北の大学、獣医学部に実在した動物愛護サークルの名前である。
作品の中で犬部を立ち上げた中心人物、花井颯太には、もちろんモデルがいます。
現在、東京都内で動物病院を営む、太田快作獣医師であります。
■最近じゃ野良犬・野良猫って見なくなった
私が子供の頃は、よく見かけましたよ。
ですが令和の現在・・ほとんど見かけなくなりました。(都会では)
見かけない分、殺処分されてるのかな・・とか思ったけど、
今は動物愛護のボランティアさんのおかげで保護され、避妊・去勢をし、
里親募集までしてくださっており、その努力の賜物でしょうね。
また皆が動物に対する意識が変わったからのような気もします。
■日本も昔に比べると動物の殺処分半減している
1974年は、犬・猫合わせて1,221,000頭が殺処分されていたが、
2021年には14,457頭に減少しています。
確実に殺処分ゼロに近づいていますね。
ちなみにドイツは殺処分ゼロだそうです。
■家族に動物がいる全てに人に見てもらいたい
私は『ペット』とか『飼う』という表現があまり好きではありません。
私にとっては『家族』だから。
この映画を見て、保護犬を迎え入れたいと思う人達が増えたら良いなと思いました。
もちろんペットショップでお迎えしたって良いと思います。
私だってブリーダーさんから譲って頂いた身です。
大事なのは責任を持って育て、共に時間を共有し、最後まで看取る。
それだけでこの映画の意味があったと思う。
観終わったあとは、ちょっと複雑な感情になってしまいました。
ちょっと重たい映画ではありますが、観て良かったとも思える映画です。
決して明るい映画だと思って観ないようにしましょうw
動物が可愛いし、ワクワクするし、感動する
犬が好きなだけで観ましたが𓃡
観たかったんだ!
先月たまたまTVで太田(劇中は花井)獣医師のドキュメンタリーを観て楽しみにしていました。
食い入るように前のめりで観切った2時間でした。
➖サッ処分される犬や猫が存在するのは、プロである獣医師と行政のせいでありボランティアである保護団体に委ねているのは、そもそもおかしな事。➖
と言い切る太田(花井)獣医師。
有言実行そのもの、一匹たりとも死なせない、
強い意志!
学生時代に命を奪ってまでの実習は要らない、と動物病院で手術の助手をして単位取得。
ここでご本人の太田獣医師が出演されていました。(茶色っぽい手術着姿の方)
柴崎さんが自分に注射しかけた時の言葉、
➖救っても救っても次々と新しい犬や猫がやって来る。➖
似たような言葉を以前聞いた事を思い出しました。
こちらから申し込むと小2の子供達に近くの保健所から犬を連れて話をしに来てくださいました
飼い犬や飼い猫を途中で捨てず最期まで飼って欲しいと啓蒙しに来てくださるのです。
その保健所長さん、いいおじさんでしたが、
➖次から次へと犬や猫がやって来る。➖と、悲痛な顔で仰り(もう死なすのは嫌だー。)と小声で子供達に聞こえないぐらいに呟いておられました。
施設の数を減らされて保健所は多忙過ぎるのかその年が最後になりました。保健所長さんは、➖来年からはもう来られへん、来られへん。せやから、最後やから、しっかり聞いといてな。➖
と何回も子供達に仰っていました。
誰しも罪の無い生きている命を奪うのは好きではない筈。だから、途中しんどくなったけど、
またセンターに戻った柴崎さんも強い!
➖誰かがしなくちゃならないから、俺がするんだ!➖
この作品、多くの方々に観ていただく手段は無いでしょうか?
保護犬の話で驚いた
・気分が重く、気楽な映画を観たくなり、タイトルが冗談みたいだなと思い観てみたけどペットの社会問題を中心に展開していって考えさせられる映画で驚いた。また、一軒のペットショップのみで話が展開していったのも驚いた。
・青森と東京、過去と現代とを行き来していて、今のシーンがどこなのかが若干混乱した。
・様々な動物医療に関しての問題があって、現場の方々が改善に向かって行動されていたという事を知られるいい話だった。殺処分のシステムがとても寂しかった。けれど、当事者の辛さを軽減していくとああなるのかなとも思った。(ケージの奥の壁が開いて、檻が壁側にスライド。追いやられるように犬たちが壁側へと誘導されて行ってそちらの部屋へ入り、また、壁が閉じる。その部屋でなのか、また少し誘導してかそこでガスで。。。というのが淡々としていてなんとも言えなかった。とはいえ、どうしてよいのか、とも思った。)
・問題のあるペットショップが金の事ばかり言っていたのが印象深い。金の話をするというのが、いわば社会通念の象徴という印象が寂しくもあり現実問題、、、と考えさせられた。
・研究施設で働いている方々が猫にある不治の病の研究をしているらしくて、猫にそういった伝染病?があるのを知って驚いた。
・シンプルに彼らが獣医などで活躍しているという事が羨ましかった。その状況での悩みもあると思うけど。
最初から諦めない事
林遣都さん、どはまり役!(名演技)
犬たちを救うことで、人をも救うことを成し遂げた若者に敬意を表する
WOWOW放送の録画にて。
ペットは人を癒し、人を励まし、人の友となり、人を支えてくれる。
然るに、人はペットの愛護を放棄し、ペットを虐待し、ペットを殺す。
なんとも納得のいかない人間のワガママに立ち向かう若い獣医師たちの物語に、胸を打たれる。
北里大学獣医学部に犬部を作って活動した学生たちのノンフィクションを原案としているとのこと。
「僕らは動物たちのお陰で食べてるんです」
「動物を救うのが獣医師の仕事ではないのか」
動物の命を救うために獣医になっても、捨てられた動物を救えない矛盾に抗う若者たち。
林遣都が演じる主人公はかなり誇張されたキャラクターだ。どんなことにも挫けない一途な精神の持ち主。動物を救うことに全精力を傾ける。
捨てられる子犬を増やさないために去勢手術を無償で施す彼の活動は、犬たちには可哀想だと思うが、更なる不幸を防止するための尊いことなのかもしれない。
しかし、動物病院を開業していてボランティア医療に没頭していたら、資金繰りに窮することになりはしないかと、余計なお世話かもしれないが心配になる。
学生時代の彼が住むアパートは、当然大家に許可を得てるとは思うが、相当清潔にしていてもあれだけの犬を室内で飼っていたら、退去時のハウスクリーニングが大変だろうと思う。これも余計なお世話。
一方、中川大志と浅香航大が演じるキャラクターの卒業後の姿にはリアリティがある。
多くの人間は、若い頃の理想に燃えていた自分の行動を「若気のいたり」などと言って、現実に順応していく自分を肯定したりする。そしてその大多数が、ギャップに苦しむことすらしないのだ。
だが、この二人は主人公を際立たせるためだけのキャラクターではなく、理想と現実のキャップに苦しむ存在として、社会の不都合を浮き彫りにする。
彼らに救われる人々や犬たちが登場する。
かつて引きこもりだった少女は、老犬のお陰で外界に出られるようになったのに、生活の重心が友人やクラブ活動に傾いてしまって老犬の最期を看取れなかったことを悔いている。
売れ残った犬たちの処分に金がかかるという理由で面倒もみずに放置している廃業したペットショップの主人には、亡き妻が残した愛犬への特別な思いがあった。
それらエピソードの一つ一つにはに人情の機微が織り込まれていて、それぞれの関係者たちが犬部をキーに繋がっていく仕掛けが秀逸だと思う。
この映画は、主人公と大学の仲間たちの10年程を描く青春ムービーでもある。
学生時代に築いた濃厚な関係は、ある意味で家族よりもお互いを理解していて、尊重し合っている関係だ。
社会に出て、異なる環境で異なる経験をしたことで、異なる判断を下した者たちが、多少の時間がかかっても、また仲間に戻れる美しい関係。
自分は学生の頃にそんな濃厚な関係を築けなかったので、本当にうらやましい。
気になったのは、十和田と東京はそこそこ距離があるはずだが、その位置関係が分かりづらかったところ。
途中から、今の舞台が東京なのか十和田なのか分からなくなってしまった。
そんなことは、映画を評価するにはどうでも良い。
目標!!殺処分ゼロ!!
2021年。原作・原案は片野ゆかのノンフィクションで『北里大学獣医学部 犬部』
監督は篠原哲雄が、脚本は動物保護のドキュメンタリー映像作家でもある山田あかね。
内容はとても重いのですが、可愛いワンちゃんに癒される時間でもありました。
青森県北里大学に実在した動物保護サークル「犬部」をモデルにした青春ドラマです。
16年前。
獣医学部に入学した花井颯太(林遣都)のアパートに迷い犬が現れる。
やがて獣医学部の助手たちが、犬を探しに現れる。
一度、手渡した颯太だったが、その犬は再び逃げてきたのだ。
そしてその犬が獣医学部の生体実験に使われる犬・・・実験犬と、颯太は知る。
「この子を殺してはならない」
ひとつの命を守る。助ける。
それが颯太の人生のテーマとなった日でした。
そして16年後、獣医師となった颯太の過去と現在が行きつ戻りつしながら
紡がれていきます。
颯太と親友の柴崎(中川大志)
理想に萌え、犬の命を守るため、危険をも顧みずに突っ走る花井颯太(林遣都)の生き方と、
組織の内側から変えて行こうとする柴崎涼介(中川大志)の生き方。
2人の対照的な生き方を中心に、重くなりがちな題材を、林遣都の熱血獣医師が吹き飛ばしてくれます。
明るいです。
ブレないし一直線です。
しかし、どうしても触れなくてはならないのは、
☆犬猫の殺処分の現実。
☆保護犬の譲渡会。
☆当時在籍の獣医学部で行われていた生体実験。
特に犬に行われる「生体実験」の文字を聞いただけで、激しく動揺する自分がいました。
(ペットに振り回せられる人々に、半ばシニカルな気持ちもありましたが、・・)
これは辛い。
実験実習を断固として拒否した颯太。
卒業も危ぶまれる危機に!
対する柴崎は、どんなに辛くても実験実習に参加する。
動物愛護センターに保護された犬や猫は、保護期間が過ぎると順番に殺処分されます。
颯太は「殺処分ゼロ」との信念を曲げない。
ここでも柴崎は「殺処分を少しづつ減らして、将来はゼロにする」と、
自らは動物愛護センターの職員に就職するのでした。
この柴崎の選択が重いです。
精神的に本当に辛かったのは、柴崎だったのではないか?と、思いました。
愛護センターでも譲渡会でも、早く貰い手がつくのは、愛らしい子猫や子犬。
病気の犬猫、年老いた犬猫は殺処分にいち早く送られるのです。
(人間社会同様に、ほんとうに現実は厳しい)
あと犬や猫は寿命が短いので「看取り」の問題があります。
看取りに後悔の念を持つ人も、出てきます。
人工透析を受けるネコちゃん。
白内障の手術を受けるワンちゃん。
癌も人間並みに多いし治療も基本人間に準じます。
スーパーでは犬猫用のオムツも普通に売られています。
治療費は手術代含めて膨大です。
(捨ててしまう人も、泣く泣く捨ててる人が大勢いるのも、分かります)
命は愛おしいです。
愛する犬をチカラの限り、出来る範囲で守り抜く花井颯太が、
最高に格好良かった!!
(エンドロールのワンニャン・小動物たちは、もう、可愛くてたまらんワン!)
(エンディング曲の歌詞も映画にマッチしてて、メチャ良かったです)
犬がかわいい!
一言「命に大きいも小さいもないよね」
ストーリーが粗いが。
ペットショップへ行く前に
動物ものは心が癒やされる
犬好き、猫好きにはたまらない映画で後半は号泣シーンの連続。
おまけにエンドロールもずっと見てしまう。
近くに動物愛護センターがあり少しその存在の勉強にもなった。
人間にもそれぞれの過去があるように犬にもそれぞれの過去があるというのがよくわかり、この映画を見たら犬や猫を飼いたいと思った人が一杯いて愛護センターに足を運んだ人も多かったのではないだろうか?
学生時代の親友がそれぞれ違う仕事に就くが、みんな悩みを持っていて、でも花井の呼びかけで一つの目的に向かってまた団結する。
役者と動物がぴったりかみ合っていて素晴らし映画でした。
私も「犬か猫を飼えへん?」と嫁に提案したが即拒否。
ダメ元でこの映画を見て貰ってから提案すべきだったか・・・
熱い獣医さんたち
道は違っても目指す場所は一緒だろ?
でしたっけ? 動物と子供で釣るのは邪道…なんて言葉が吹き飛ぶ様な力作!
泣けて泣けてしょうがなかったです(T_T)
十和田と東京
学生時代と現在
が、行ったり来たりで分かりにくいのが難点ですが、そんなものを吹き飛ばすくらいの力があり…。
熱い熱い主人公に引っ張られ協力する仲間たち、そして優しい親友。
六郎?の最後を看取れなかったことを悔やむ女子大生(田辺桃子)は最後はエルザを引き取ることに…。
人物もキチンと描かれていました。
林遣都君と田辺桃子さん 中川大志君と田中麗奈さん 大原櫻子さんと坂東龍汰君
それぞれに明るい未来が待っているのだろうか?
安藤玉恵さん素敵でした。。。
全150件中、1~20件目を表示