ビューティフルドリーマーのレビュー・感想・評価
全43件中、21~40件目を表示
アニメの再現だけではなく、部員たちの関係性がもっとほしい
劇場版アニメのビューティフル・ドリーマー(うる星やつら)は直前に鑑賞済。大学の映研が「夢みる人」という台本を見つけ、映画として撮影しようとする話。 で、彼らが撮影していくシーンがまんま「うる星やつら」だった。それらをパロディとして楽しむのが正しい鑑賞態度なのかも。劇中映画で演じた役者たちの再現性の高さには驚いてしまった。特に秋元才加!彼女の演じるサクラ先生(本編では違う役名だったが)は素晴らしかった。いい女優だなー。給湯室でしのぶ役を演じた子もよかった。そして何より小川紗良だ。いい雰囲気の女優になっていく予感がビンビンする。作る方に回ってしまいそうな感じもするけど。 さて、アニメのシーンの再現性だけで映画は評価しづらいのも事実。映研のメンバーたちの人間関係がもう少し深まっていたらもっと面白かったのにと思う。笑えるシーンがいくつかあっただけにもったいない。そして撮影していた映画。学園祭の直前に始めて完成できるわけがない。冒頭をアニメのオープニングに寄せたために、こうした設定の歪みが後半でしわ寄せにあった感じがしてしまう。 うーーん。本広克行監督だからこそハードルが上がってしまったか。
楽しむには直前「うる星やつら2」鑑賞必須
大学の文化祭準備に追われる中、映画研究会の1人が古い段ボールの中から撮影途中のフィルムと脚本を見つけ出し、今の映画研究会で完成を目指そうとする話。
まぁ、映画撮影の裏話を作品化した映画である☆。
映像的に1984年劇場公開作品「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」が原案であり、原案を知っている人間には映画研究会がうる星やつら2の実写版として模倣しているは明白である。
しかし、それではただの真似事(うる星やつら2の実写パロディ)を撮影する映画裏話になってしまうので、更に制作している映画研究会や役者の方々にも真似事を入れ込み、撮影裏話も楽しんで頂こうと言う魂胆である。
うる星やつら2側から言わせて頂ければ
(○が撮影した映画内容。☆が撮影裏話)
○戦車の主砲部分を遠近法にて人間が呑み込み。
○温泉(先生)&アパートがカビだらけになるシーン。さくら先生発見。
○校長がコタツに入り長台詞を話すシーン。
☆さくら先生給湯室でポット抱き抱え。
☆ラムとしのぶが給湯室で異性について長話シーン。
○風鈴シーン。
☆しのぶ失踪シーン。(あたる窓越しに見つめる)
○白い帽子の少女。
☆皆でお好み焼きをするシーン。
☆あたる2人出現シーン。
等がパロディされている所である。
もう、うる星やつら2好きにはたまらないだろう。
(作品の方向性は違いますので要注意)
そこにうる星やつら2に存在するテーマの一つ「楽しい時が永遠に続いて欲しい」と言う願望が、撮影している映画研究会ともリンクするのである。
プラモデル製作と同じである。完成形が楽しい訳じゃない、作っている最中が1番楽しい。
楽しい時が終わって欲しくない、誰かの願い。
これは映画研究会の楽しい時間のお話であるのだが、最後の学校のジオラマがうる星やつら2の学校(○)だったのにはがっかり。
「そこは映画研究会がある大学のジオラマ(☆)だろ、普通。」と思ってしまうのである。
(あくまでもうる星やつら2はパロディネタであるからだ)
「最後の詰めが甘いな、本広監督💦」と思ってしまった映画でした😓
イノセント15の子か!
主演の女の子がなーんか引っ掛かるなぁ、なんて思ってたら「イノセント15」の主演の娘だったのね。そう考えると印象が全く違うので、先々楽しみな俳優さんだな、と思いました。 「うる星やつら」世代であり、押井守さんが大好物な自分にとっては、ほぼ間違いない作品。更には「サマータイムマシンブルース」の本広監督ですからねぇ。「うる星やつら:ビューティフルドリーマー」の軸を中心に据えつつの本広ワールド展開は、一見地味に映る低予算ムービーを、極上の体験へと押し上げてくれておりました。映画的な画面って予算の問題ではないのだなぁ…なんて変な感心をしつつも、少し不思議な学園青春ものにどっぷり浸れて幸せでございました。 まっさらな状態で観ると、滑稽だったり寒々しくもなりかねないですが、そんな危ういバランスも見事だったと自分は思いたいです(好きが過ぎて大甘ちゃん)。
ぜひ観よう
期待通り。映画が好きなんだあと伝わってきます。 ビューティフルドリーマーとは、永遠に映画を撮り続けることと理解しました。 うる星やつら2ビューティフルドリーマーは今観るにはどこで観られるのかな? 私はアニメ映画の傑作の一つだと思います。 未見の方はこちらもぜひ見て欲しいです。うる星を知らなくても、1を見なくても、それでも面白いと思います。
面白いかもしれない
冒頭で「大林宣彦監督に捧ぐ」って出てたから、オマージュ感満載なのかなと思ったら、そんな感じでもなく、部室の雰囲気が《サマータイムマシン・ブルース》っぽいぞとなって、なんか新味に欠ける作品なのかと、期待薄で観始めたのね。 オーディションあたりで面白くなって、劇中劇は面白いね。むしろ、これをそのままやって欲しかった(DVD化されたら特典で付きそうだけど)。 終盤に向けて「メタメタ展開に持ってくのかな」と思ったら、そこまででもなく、特に振り切ったことはないままエンディング。 押井守の原案の強さが残った感じで、観終わった感じは悪くなかったな。 映画研究会の話にしてるんだけど「映画を撮る人が、映画を撮る話を撮る」って、志が低くなっちゃうんだよね。その弱さは出てた。 本広監督のアソビはほぼ利いてなくて、スベってるんだけど「そこも含めてアソビ」ってことにしたいんだろうな、慣れたからどっちでも良かったよ。
やっぱり映画が好きだから
製作費を抑えたレーベル「Cinema Lab」の第一弾作品ということですが、やはりクラウド・ファンディングしなきゃ・・・て感じで、もっと伏線やパンチの効いたオチが見当たらない弱さ。それでも秋元才加をはじめとするノーギャラ俳優たちの演技がかなり良かったし、アドリブが多い中でも劇中劇の真剣度が違っていた。 「大林宜彦監督に捧ぐ」ってのは16ミリフィルムとピアノBGMだけなのか?などと思えたし、それほどの大林愛は感じられなかった。むしろ会話の中に登場する数々の映画タイトルが多くて、『ゼロ・グラビティ』や『ドリームキャッチャー』とか、『ブレードランナー』『メイズランナー』という笑えるやり取りも多い。「リドリー・スコットは猫が好き」などと言われると、再チェックしたくなります。 作品名は挙げればキリがないほどだし、360度パン、切り返し、カット割り、メタメタといった映画ファンが喜ぶ言葉も多数。映画愛に満ちているというより、映画を楽しんでるといった感じでしょうか。また、原案となる『うる星やつら』の会話もそのまま取り入れているようだったのに、そのデジャビュ感やファン向けのサービスが足りない。女の子の九州なまりと髪の色だけだったかもしれません。 ちょっと気になったのが、美大の文化祭準備が行われてるのに今から映画撮る!ってこと。もしやこれがSF的な展開をしているのかもしれない・・・などと妄想していたのに、そうはならず、俳優の演技力に対してストーリーが負けてしまってる気がした。
完成作品の上映お願いします。
とある大学の誰も映画を撮ったことのない映画研究会のメンバーが、前日夢をみたと部室を漁ったら、「夢みる人」という作品の台本と、触りだけ撮られた16㎜フィルムがみつかり、自分達でこの作品を撮ることになる話。 登場人物の役名はカタカナ表記だけど皆本名or芸名。オーディションのシーンでは漢字で書かれていますけどね。 更には、劇中劇の役者は本人役で登場!?しかもボランティアって、P有能過ぎでしょw 撮影が始まってみたら、何だか癖の強い登場人物…ん!?もしかしてパロディ!?と思いながら話が展開していくと、あーっ!!! ゴリゴリパロディですねw 冒頭で「大林宣彦監督に捧ぐ」って、大きく出たなぁと思ったけれど、もうひとり感謝しないといけませんね! 基本おふざけ満載、というかほぼ悪ふざけのハチャメチャ作品で面白かったけど、ちょっとラストは無理やり感がw 曰く付きって話もどこ行った?だけど、まあ、ご都合主義がどうとかいう作品じゃないし、愉しかったから良いかな。
台本に塩をまぶしてみたら
なんかすごくよかった。力みがないというか暑苦しさがないというか、自然体での連帯感がグッとくる青春映画。うる星やつらのテイストがいっぱい効いていて軽い笑いがたまらない。 それにしても秋元才加のサクラ先生はすごくあってた。「おぬし」の感じがゾクゾクくる。校長役の升毅も笑ったな。 主演の小川紗良もよかったな。ゆるいように見えても芯がしっかりしていて、スタッフをしっかり引っ張る監督。そんな新しい監督像にピッタリ。 こういう監督絶対主義なら大歓迎。映画は楽しくないとね。
映画研には手を貸して!
映画制作の映画。ということで鑑賞。 本広克行監督の作品は1度も見た事ないし、どっかの記事で昔の映画を見てないと楽しめない的なことが書いてあったので不安は残る。。。 そんな心配ご無用。面白かったです 別に昔の映画を見てないと楽しめない訳でも無いが、監督の過去作は見てた方が良かったのかも 夢にも出てきた映画研究部の部室にある箱。それを開けてみると、未完成のフィルムと脚本があり部員全員でこの映画を完成させようと奮闘する。 時間を忘れて映画製作に彼女らと共に没頭できる。 まるで部員になったかのように。 そんな風に思えるのも、自然で純粋な演技があったからだろう。なんだか懐かしくなった 飽きさせない演出。 赤ペン滝川や升毅などの俳優が本名で登場人物して楽しませ、ほっこりする笑いを届けてくれる。 他にもカメラワークだったり編集だったりがとてもいい。こうやるんだよ!黒木瞳!! ラストの伏線回収が素晴らしき。 あれはどうなったの?をドンと持ってきて、後味までいい。低予算ながらにしていい映画だなぁ ただ、先程も書いたように監督の過去作を見ていなかったからついていけなかった部分もあったのかも。 独特な演出についていけなかった所が。 短めということもあり、深みが足りなかった。 もっと綺麗にまとめて欲しかったし、映画研のナゾは何だったのと思った。低予算だからしょうがないのかなぁ 映画製作は結構大変なんだな。 いつも映画を私たちに届けてくれる制作の方々、ホントにありがとうございます!
擦り切れるまで見たうる星2
映画、ビデオ、DVD、BR、100回は見た。音、音楽、喋り、オリジナルとは違うが、上手く再現されている。 アナザーストーリーとしても最高。絶対BD買います。 秋元才加さん、サクラ先生(のような人)、鷲尾さんかと思うくらいにそっくり。素晴らしい。
緑色の髪といえば
舞台挨拶付きの上映が目に留まり、何も調べずに見てみました。舞台挨拶でのキーワードは「手渡された真っ白な台本」「エチュード」「アドリブ」「メタ構造」「自衛隊」「探偵ナイトスクープ(作品と関係なし)」でした。 見始めると何だか懐かしく感じて、秋元才加さんのめっちゃエエ声が何かに似てるけど気づかないまま終盤に差し掛かかり・・・・九州の方言のセリフが出たシーンで「あーーーーーーー」と超遅すぎなら色々理解しました(笑) 主演の小川紗良さんが「見る方の年代によって感じ方が違う」ってそういう事だったのかな。 みんな本名が役名だし色々面白かったです。
それは違うチチです。
大林宣彦監督と「高橋留美子さん」に捧ぐ。ですよね?もう、丸っ切り「うる星やつら」やんw
不覚にもポロリと行きそうになりましたけど、冷静になってみれば、押井守と本広克行の取り合わせなんだから、このクオリティは予測してなきゃいけなかった訳で。
「聖なるもの」と「映像研に手を出すな」を、足して2で割った風なプロットです。クスクスさせながら、サクサク進む物語りは、所々にノスタルジーを感じさせるトラップあり。飽きさせずに最初から最後まで一気に飛ばします。
小川紗良は、将来、マジで作り手側に行っちゃいそうですね、出演作の選択を見ても。森田甘路も、升毅さんも、藤谷理子も、最高に楽しませてくれます。役者さんが活きてる映画は、見てて楽しいw
良かった。とっても。
日本映画界、金の使い所を間違ってるって思ってしまう映画でした。
---------------------
(11/9 追記)
ミリヲタとしては、ここに触れないではおかれませんでしょ。って事で、健康的なチチが魅力の、陸自(元)女性隊員の脇にあった61式戦車について。本物は、もちろん踏んでも壊れません。
61とは、正式に採用された西暦の下二桁。(現)三菱重工業で560兩が製造され、価格はおおむね1億円。2010年に全車退役しており、実戦への投入は、もちろんありません。ヨルダンのアブドッラー2世国王からの依頼により、国立博物館に貸与と言う形で寄贈されたのは昨年の事。ぼくらの7日間戦争に登場した61式はレプリカなので、90mmライフル砲はダミーです。このレプリカは角川61式と呼ばれています。退役後は、全国の自衛隊駐屯地に展示用として使用されている車体が20以上あると思われますが、「射撃訓練の的」として生涯を終えるものも多く。悲しい運命です。ちなみに、あまりの装甲の薄さから、100mm砲をはじき返すこともできず、粉々になると言われています。象が踏んだら壊れるかもw
民間に卸されることはありませんので、映画に登場したのはレプリカ、もしくは自衛隊からの貸与品。あのシーンの撮影は、自衛隊駐屯地内かも知れません。90mmライフル砲の先端は、T字型をしたマズルブレーキ。役者さんの口に突き刺さった画の大砲とは、ちょっと形が違うので、あのシーンには合わなかったでしょうねw
怪獣映画でもおなじみの61式戦車。世界最弱との陰口もありますが、今の国産戦車の最新は4代目。2010年に採用されましたので、10式戦車と呼ばれています。電子制御の塊のハイテク戦車。初代ゴジラに吹っ飛ばされたのは61式。シンゴジラを攻撃したのは10式。日本の怪獣映画には、戦車がつきものですが、なんかいつもやられてるばかりで不憫です。
実は三つの映画のなかでは一番苦手でした
ビューティフルドリーマーと押井学さんと出てくると、当然「うる星やつら」が思い出されます。でもSNSでいくつかの映画紹介をざっと見た感じ、もう40年近く前のアニメ映画なので宣伝効果がないと思ったのか、何かタブーのようなものがあるのか、全然タイトルが出てこないのはすごく違和感があるというか、大の「うる星やつら」ファンとしては悲しいというか。。。 前述しましたが40年近く前に映画化された「うる星やつら」の3作品のなかでは、当時子供だった私には内容が理解できなかったのでしょう、断トツで一番苦手な作品でした。そのため映画があったことは覚えてても内容はよく思い出せなかったのですが、今回の映画が始まって映研で撮影するシーンで、だんだん思い出して来て、当時見たシーンとラップして、たのしさ、嬉しさが甦ってきて懐かしさでいっぱいになりました。もう一度うる星やつらを見て本映画を見ると更に本映画の良さが際立ってくるように感じました。 さておき、本編ですが、役名がないのは新鮮でした。が、映研のメンバーが主役の小川紗良さん以外知らないため途中まで気付かずオーディションのシーン辺りでやっと気付きました。劇中劇のキャストは知名度ある人で、そこも新鮮というか素人が映画を作る感じがリアルに見えて素晴らしいです。初めて撮影する高校生レベルは遥かに超越してるとは思いましたが。。。 福田愛依さんのラムちゃん(劇中の役名忘れた)が方言を使うことで、ちゃんとしたセリフになるシーンでは、福田愛依さんは九州の出身(福岡)で間違いないけどラムちゃんの言葉は九州ではないと思ってましたw。でも博多弁入れることでセリフがしっくり来た感の方が強くて、そんなに違和感なく受け入れられました。 「撮影すると必ず何かが起こる」という言い伝えがあったので、何が起こるのかとハラハラして観ていましたが、そんなに大事にならず撮影終わって良かったねぇ。。と素直に思えた臨場感も良かった。 あと、小川紗良さんの多才さが素晴らしい!実際にも映画監督もされているので、そんな一面も観れたようで素敵でした。 ラストシーンで近日公開するようなのが出てたけど、本気で劇中で撮影していた「夢みる人」観たいので是非どこかで公開して欲しい!!
惹きこまれて…悔しい
あれよあれよという間に惹きこまれてしまっていた、なにこれ…今までにない変な感覚の映画だ。
エチュードで拙い言葉でクロストークだらけなのが、確かに日常で青春で…何故か儚く美しく見える…本当に不思議。
本広監督の何かのインタビューで次回作の構想について話していたが、色々と細かいので…あれ?っていうところが壮大な伏線?になっていそうで面白い。
それとも、これはサラの夢?タクミ先輩の夢なのだろうか?冒頭の時計の部分なども気になって、小ネタパロディも心地良くてまた観に行ってしまう気がする…期待していなかったが良作!してやられた!悔しい!
令和ノスタルジー
大林監督作や押井守監督作をオマージュした本作。好みがわかれるというか観る人を選ぶ作品ではあるが、私は好きだった。 令和の時代にこれでもかと、ノスタルジーを感じさせる好きなものを詰め込んで…懐かしい夢の時間を過ごさせてくれた。 映画も舞台もやる本広克行監督だから撮れた作品で、昔からのチームワークのあるスタッフとエチュードに振り回されながらも懸命にいいものをつくろうとするキャストがレールの外側に視えた気がして、最後には泣きそうになってしまった。本広克行の本当にやりたいことであり、真骨頂だと私は思いました… 謎の体験を映画館にしに行くという点だけでも、今行く価値があるかと。
やらない善よりやる偽善!
やっぱりどの年齢でも挑戦しなくては駄目だ!やって見ないと分からない事がある。人生はいつでも、失敗→反省→成長です。若い時は自己顕示欲に支配されるが承認欲求とか、それを削るコツは自分の今までの人生、今の自分を認める事。そしたら自己顕示欲は消える。人受けなんて気にしなくていい。君は自分のままでいい。今を真っ直ぐ生きればいい!それが本物の子どもの心がある大人になるという事。
全43件中、21~40件目を表示