劇場公開日 2020年11月6日

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「アニメの再現だけではなく、部員たちの関係性がもっとほしい」ビューティフルドリーマー kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0アニメの再現だけではなく、部員たちの関係性がもっとほしい

2020年11月12日
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鑑賞方法:映画館

劇場版アニメのビューティフル・ドリーマー(うる星やつら)は直前に鑑賞済。大学の映研が「夢みる人」という台本を見つけ、映画として撮影しようとする話。
で、彼らが撮影していくシーンがまんま「うる星やつら」だった。それらをパロディとして楽しむのが正しい鑑賞態度なのかも。劇中映画で演じた役者たちの再現性の高さには驚いてしまった。特に秋元才加!彼女の演じるサクラ先生(本編では違う役名だったが)は素晴らしかった。いい女優だなー。給湯室でしのぶ役を演じた子もよかった。そして何より小川紗良だ。いい雰囲気の女優になっていく予感がビンビンする。作る方に回ってしまいそうな感じもするけど。
さて、アニメのシーンの再現性だけで映画は評価しづらいのも事実。映研のメンバーたちの人間関係がもう少し深まっていたらもっと面白かったのにと思う。笑えるシーンがいくつかあっただけにもったいない。そして撮影していた映画。学園祭の直前に始めて完成できるわけがない。冒頭をアニメのオープニングに寄せたために、こうした設定の歪みが後半でしわ寄せにあった感じがしてしまう。
うーーん。本広克行監督だからこそハードルが上がってしまったか。

kenshuchu