いとみちのレビュー・感想・評価
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とりあえずは大きめサイズでよし。
津軽弁。これはもしや監督からの挑戦状ですか?むむ。同じ日本人やないですか。受けてたちます!って…ほんまに聞き取れんかった。前後のニュアンスで言ったであろうことは想像できたけど。おばあちゃん強者やった。大阪弁なんかかわいいもんやな(笑)
さて、主人公は訛りが強い女子高生いと。津軽三味線の名手であるが、性格はおとなしく引っ込み思案。でも実は意地っ張りで大胆なところもある。そしていつも自分を変えたいと思っている。そんないとが選んだのはなぜかメイドカフェでのアルバイト。優しい店長となんだかんだでやっぱり優しい2人の先輩に囲まれて居場所を見つける物語。
駒井蓮ちゃん初めましてでしたけど雰囲気がいとにピッタリでした。めっちゃ津軽弁に挟まれてるのに標準語キープのお父さんも良かった。家出のシーン笑った。
全体的におもしろい話ですけど一部戦争の話を交えたりとハッとさせられる場面もあり。津軽三味線の演奏シーンは迫力があってめっちゃかっこ良かったです。
いつも自信がなくてもじもじしていた過去の自分から少しだけ前向きになれた明日の自分へエールを。私は好きな終わり方でした。
津軽弁、三味線知らなくても、行けばわかるさ
タイトルなし
前を向いてもがいている姿は美しい
原作は1冊目だけ読了済。
まず津軽弁に驚く。字幕がないから意味がわからないセリフが多い。おばあちゃんが言ってることがわからないのはまだしも、主人公いとが言ってるセリフもわからない言葉があった。でも、前後の流れでなんとなくわかったりするから不思議。意図的なものかはわからないが、東京出身の父親がいることの重要性を感じた。
メイド喫茶でのシーンとかはやや痛々しいときもあるのだが、土地柄なのか演じている俳優たちの演技の素朴さなのか、全体的にほのぼのとした感じ。それでいて、青森での空襲の歴史や現状の過酷さについてもさりげなく触れてくる。青森の閉塞感みたいなものは十分伝わってきた。
こんな地域でどれだけ自分のやりたいことができるのだろう。シングルマザー、漫画家を目指すフリーター、そして人見知りの女子高校生。3人の女性が居場所を見つけようとする物語としてとても深みのある話だった。
そして何よりも三味線の演奏シーン。主演の駒井蓮がどれだけ弾いているのだろう。どれだけ練習したのだろう。特におばあちゃんと三味線を弾くシーンが素晴らしかった。
最初のタイトルが出るシーンが美しくて、ああいう映像うまいなと思っていたら、最後につながっていたなんて想像もしなかった。これ、もっと多くの劇場で上映してもいい映画だ。
三味線が繋ぐ絆
なんといっても脚本が素晴らしい!!
16歳の少女がメイド喫茶でのアルバイトを通して仲間との絆、友情、家族との関係を深める青春ストーリーなんだけど、ここには
親子愛、祖母の愛、友情、仲間、伝承、さらに
「メイド喫茶」を切り口に、これまでの男女差別に対する静かな批判や、女性が男性に媚を売るようなものではなく、老若男女問わず楽しめる新しいコミュニティの形を提案している(メイド喫茶もある種水商売のようなものなので)。
2時間であらゆるメッセージ性が凝縮された素晴らしい作品だ。
映画っていいなって実感するのは地域が一体となって作品を創り出せるところである。
今作もエンドロールで青森のボランティアの方たちの名前が沢山出てきて、地域の多くの人たちの思いや力で成り立っているということを再認識した。
津軽弁は理解できなかったけど(できれば字幕をつけて欲しかった)、日本にはこんなにも素晴らしい場所や伝統があるんだと実感した作品だった。
いとちゃん演じた駒井蓮ちゃんの透明感には圧倒される(吉岡里帆ちゃんに似てる)。
心が温まる作品です。
期待したほどでは…
いとの生きる道
岩木山は富士山と同じ独立峰で、津軽地方の信仰の対象である。信仰といっても岩木山を神と崇め奉るのではなく、岩木山に因んだお祭りをしたり、日頃から「お山」として親しんだりする。岩木山を「大事にする」ことが津軽の信仰なのだ。同じような信仰は日本全国にあり、日本人の信仰のありようが薄っすらと理解できる。
本作品は津軽の中心都市である弘前市と、メイド喫茶のある青森市を舞台に、津軽弁で繰り広げられる喜劇女子高生物語である。笑いあり涙ありのベタな人情物語だ。笑えるし、ときに泣ける。
話すのが苦手な16歳の女子高生いとの武器は沈黙である。人の言葉は往々にして、怒りや蔑みや偏見に満ちている。言葉を返さないいとに投げかけた言葉は、いつの間にか自分に跳ね返ってくる。そして自分はなんて悪い性格をしているのだと打ちのめされる。いとの沈黙が意識的でないところがいい。
駒井蓮は頑張り屋らしく、三味線も沈黙の演技も両方よくできていた。おばあちゃん役の西川洋子さんの三味線の左手の動きが素晴らしいと観ていたが、なんと初代高橋竹山のお弟子さんとのこと。それは堂に入っていて間違いない。
一番印象に残った台詞は、大方の人がそうだと思うが、父親を演じた豊川悦司のメイド喫茶での「けっぱれ」である。単に頑張れというのではなく、娘の精一杯の生き方を全肯定した、万感の思いを込めた「けっぱれ」である。父の「けっぱれ」にゆっくりと頷いた駒井蓮の演技が素晴らしかった。
いつ出てくるかと思っていた岩木山だが、期待を裏切らずに登場する。岩木山を「大事にする」ことは地元を大事にすること、そして人を大事にすることだ。寒い地方ならではの温かい人柄が本作品そのものを温めてくれる。
いとはこれからも沈黙多めの人生を歩むのだろう。父から言われたように、口下手だから三味線を弾く。そしてときどきは教師も聞き取れない強烈な津軽弁を話す。うわべだけの友達はいないが、最近ひとりだけ、応援し合える友だちができた。三味線の糸はいつか、いとの気持ちを上手に伝えてくれるようになるかもしれない。それがいとの生きる道だ。
コテコテなのは方言だけ
祖母の影響で、主人公の津軽方言は、若い人や隣接地域の人が話せないほど、”コテコテ”らしい。
自分も理解できなかったが、それもまた楽しかった。
一方、自分は三味線の方も、もっと“コテコテ”の展開を期待していた。
しかし、高橋竹山の高弟(祖母役の西川洋子)が出ているにもかかわらず、三味線のシーンに乏しい。
駒井蓮は全く弾けなかったらしいが、9ヶ月(?)の猛特訓で映画に臨んだらしく、それなりに頑張っていたのだが。
(ちなみに、駒井が三味線を習った師匠と、西川とは流派が違うらしく、両者のセッションは微妙にズレている可能性があるらしい。)
“BGMがすべて津軽三味線”という、“コテコテ”の三味線映画でも良かったはずだ。
駒井の三味線の技量がイマイチなら、BGMで盛り上げれば良いのである。
一番残念だったのは、メイド喫茶のコンサートでで主人公が弾き終わった後、三味線と全く関係ないありきたりなBGMが流れたところだった。
あたかも三味線では役不足であるかのように・・・。
また、この種の映画で、クランクインからクランクアップまでが19日というのは、長いか短いか自分は分からないが、中身が物足りない感じがする。
アップダウンの起伏に乏しく、台詞も次が読めてしまうほど、“予定調和”な感じがするのだ。
原作ものらしく、ストーリーが動かせないのは理解しているが、もう少し奇抜なアイデアをもっている脚本家を起用するべきではなかったか。
期待が大きかっただけに、残念作だった。
青森弁づくしのご当地映画!
服のサイズ良く正解出来たねw
青森県は北津軽の板柳という町に住む高校1年生、引っ込み思案でじょっぱり娘の相馬いとが頑張るお話。
訛りを気にすることと人見知りのあまり自分を出せず、得意の三味線も弾く時の姿勢が恥ずかしいと疎かになりがちなお年頃の少女が、ネットで偶然見つけた青森の「津軽メイド珈琲店」で働き始めて変わっていく、成長物語ですね。
弘前の高校に通う親子3代の三味線ガールは幼い頃に母っちゃを亡くし婆っちゃに面倒をみて貰っていたからか、津軽弁の訛りがキツく、学校で教科書を朗読する時も、気を抜くと先生から出る程…婆っちゃと主人公のセリフ、一部聞き取れませんでしたw
まあ、何となく会話の流れでどんなこと言ってたんだろうな~ぐらいは想像つくけど、弁当食べながら津軽弁で喋る主人公と、標準語で喋る智美の会話は、普通に通じてるのが何か面白くて思わず笑ってしまった。
優しい人達に囲まれて、みんなそれぞれ色々抱えていることを知り、壁にぶつかりならも自分に出来ることをやる。
単純なストーリーだけど、爽やかで可愛らしくてなかなか愉しかった。
笑顔は最高のメイク
脚本が、画がいいです。
津軽万歳‼︎
ラストはお父さん泣かせ
主演の駒井蓮、不思議な魅力にあふれている女優さんだね。演技なのか素なのか全くわからない。いととおばあちゃんが喋るネイティブ津軽弁は、最初のうちは、ほとんどわからなかった。中盤あたりからようやく耳が慣れてきて聞き取れるようになると独特のリズムが心地よい。
言葉では、自分の気持ちをうまく説明できないいと。ほったらかしにしていた三味線と再び向かい合うことによって、主人公が周りに支えられながら成長していく。
初めて友人ができるまでの過程は、エピソードをはさみながらの長丁場で、ここまで丁寧に演出されると2人の気持ちが手にとるようにわかる。
娘がいるせいかどうしても父親目線になってしまう。ラストは、お父さん泣かせですよ。
字幕が必要(泣)
字幕、プリーズ!
もうね。じぇんじぇん分かりませんもん、津軽弁w
駒井蓮ちゃん、「名前」以来の主演級です。「音楽」は声だけだったし、「賭ケグルイ」は完全にモブキャラだし、「朝が来る」は出番少な。この子の適応力ってすごいよなぁ、って感心します。
脇役では脇役なりの薄い存在感。主役では主役としてのサイズを感じさせる存在感。作品数、少な過ぎひん?芋生悠ちゃんくらいには出番があっても良いと思うんですが。
やっぱり駒井蓮、良いですw
ほぼ一人舞台。「女優は何時でも好きな時に涙を流して泣ける」のサンプル場面は見どころでしたし、呟く様な台詞に感情を込める演技力には違いを感じます。
物語りは、自覚も無く殻を閉じてしまいそうになっている16歳の女の子の成長を描いた、所謂「ご当地モノ」。プロがたっぷり時間を掛けて撮りました、感のある丁寧な画が好き。
婆っちゃとも母っちゃとも違うじょんがら三味線を弾く「いと」を写すポスターは、ジミヘン模倣。割と地味に萌えw
良かった。割と。
駒井蓮が素晴らしい
問題は津軽弁
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