「音が彩る映画」いとみち jsさんの映画レビュー(感想・評価)
音が彩る映画
冒頭の授業シーンでの、「クラシック音楽のような」訛りの強い朗読。
ローカル線の気動車の排気音と振動。わらべ歌。
その流れでタイトルが出るのか!という驚きと山を望む美しい風景。
津軽弁を記録するフィールドワーク。
ちなみに日常会話のシーンでも、東北に縁のない私には内容が3割から8割程度くらいしか分かりませんが話の理解に支障なく、分からなさが却って耳に心地よい。
海の波音と焚き火。
心象を表す自転車のラチェット音。
人間椅子。
そして津軽三味線。
三味線の映画だと思って観ていると意外になかなか出てきません。三味線シーンを絞り込むことで一本の映画にうまくまとめられています。
とにかく音が気持ちの良い映画でした。
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