「パンフレットに完成台本が載ってるよ」いとみち やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
パンフレットに完成台本が載ってるよ
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原作は未読なんですけど、『陽だまりの彼女』の原作者なので、きっと優しい作品だろうなと思って観たの。
そして、思った通りの優しい映画でした。
高校生でバイトをしてないと、学校と家庭が世界の全てになってしまいがち。
そこに息苦しさを感じてしまう子も多いでしょう。
そんな時に違う世界を知る事が出来ると、知らなかった物を見れたり、今まで目を背けていた物を見つめ直す事が出来たりする。
それで、この映画のいとの場合、メイド喫茶で働く事で、同僚たちの生きざまや優しさ、あとは世間の厳しさも感じる事が出来た。
それがあって、目を背けていた三味線への思い、そして母の事に向き合う事も出来た。
この映画のクライマックスシーンは、当然津軽三味線のライブのシーンなんですけど、その前の幸子に髪を梳かして貰うシーンが、ある意味でクライマックスだと思うんです。
私は成長物語を観る時には、ハッピーエンドを期待するので、主人公の笑顔を見れると嬉しくなります。
でも、この映画の場合は、主人公のいとの涙が見れた瞬間が一番嬉かったかな。
あのシーン好き。
それから、この映画についてもう一点付け加えたいのが、パンフレット。
完成台本が載ってるんです。
気になる台詞が有ったら、パンフレットを購入してみたらいかがでしょう。
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