「三味線が繋ぐ絆」いとみち あささんの映画レビュー(感想・評価)
三味線が繋ぐ絆
なんといっても脚本が素晴らしい!!
16歳の少女がメイド喫茶でのアルバイトを通して仲間との絆、友情、家族との関係を深める青春ストーリーなんだけど、ここには
親子愛、祖母の愛、友情、仲間、伝承、さらに
「メイド喫茶」を切り口に、これまでの男女差別に対する静かな批判や、女性が男性に媚を売るようなものではなく、老若男女問わず楽しめる新しいコミュニティの形を提案している(メイド喫茶もある種水商売のようなものなので)。
2時間であらゆるメッセージ性が凝縮された素晴らしい作品だ。
映画っていいなって実感するのは地域が一体となって作品を創り出せるところである。
今作もエンドロールで青森のボランティアの方たちの名前が沢山出てきて、地域の多くの人たちの思いや力で成り立っているということを再認識した。
津軽弁は理解できなかったけど(できれば字幕をつけて欲しかった)、日本にはこんなにも素晴らしい場所や伝統があるんだと実感した作品だった。
いとちゃん演じた駒井蓮ちゃんの透明感には圧倒される(吉岡里帆ちゃんに似てる)。
心が温まる作品です。
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