「弾いてるうちにだんだん心も足もひらいていきます」いとみち カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
弾いてるうちにだんだん心も足もひらいていきます
板柳町のリンゴ畑で迷子になったことがあるカールです。
面白くて、暖かみのあるいい映画でした。「おげえりなしぇませ、ごご、ごすじんさまぁ⤴️」が可笑しくてたまらんです。
いと(駒井蓮さん)の祖母ハツヱ役の西川洋子さんは三味線を弾く左手の指の動きが早くてひらひらして、まるでイソギンチャクみたいでした。昔の映画でお姫様役やった女優さんかなと思っていましたが、高橋竹山のお弟子さんだそうで、さすが一芸に秀でた人は何をやってもどっしりしていて凄いなぁと思いました。「か」 とか 「け」以外は難しくてわからなかったけど。あの手作りの高野豆腐の薄いやつみたいなお菓子はなんていうんでしょうか?
メイド喫茶の店長(執事)はいい男だったなぁ。こっちは江戸っ子だから、「しつじ」って言われると、えっ、羊?って一瞬思いました(ウソで~す)。
人間椅子をいつも聴いている変わった娘(ジョナゴールドさん)の部屋で、人間椅子のギターをすぐに耳コピして三味線で弾くシーンがありました。ピンと来なかったですが、西川洋子さんが大学生に津軽三味線は何回も聴いて、伝承で教わると話すシーンがありましたので、いとの天才的才能を分かりやすく表現した場面でもありました。バイトの初任給をお金がなくてギターが買えないっていう彼女にポンと渡すいと。いい娘だなぁ。
人間椅子はイカ天でよく見ました。まだ、活動しているようです。ピコ太郎も青森出身。3年B組金八先生の巡査役の鈴木正幸さんも弘前出身なので、出てほしかったなぁ。
トヨエツは嫌みのない演技に徹していて、安心してみられますので、トヨエツ苦手な人も大丈夫ですよ。
板柳中学校の校庭には、舞の海、高見盛、追風海のノボリバタが飾ってありました。
弘前の人がいうには、津軽弁よりもっとわからないのが青森弁だそうです。
私の後ろのおじさんが最初から嬉しそうに笑っておられました。ふるさとの訛り懐かし停車場ならぬ映写場でした。ふるさとの訛りで迎えてくれるメイド喫茶があったら、きっとこのおじさん行くわ~って思いました。