劇場公開日 2020年11月27日

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「なんだか雄大なんだけど、薄いなぁ」アーニャは、きっと来る 清水健太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5なんだか雄大なんだけど、薄いなぁ

2020年12月4日
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最初ユダヤ人護送用の貨車から父娘が逃亡し、普通の列車に娘を預けるまでは緊張感あった。
「戦場のピアニスト」同様ナチスでも温和な人物はいたのだ。殺戮が常ではないのだというのも良い。
ピレネー山脈の雄大な自然、村人の牧歌的な生活、移牧とともに成長する少年も良い。
ただ肝心の国境越えがよくわからない描き方だし、第二の主役とも言えるアーニャが本当に「どこへ行った?」のか
全く登場しない。最後の抱擁だけだ。
同じナチスでも最近の「キーパー」の方がデキが良かったと思うのは私だけかもしれないけどね。

清水健太郎