恐怖ノ黒電波のレビュー・感想・評価
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タイトルなし
全体主義的な思想統制の恐怖をホラー映画として描いているという面はあるとは思うが、例えば、学校や職場でもありえる同調圧力だったり、身近なことに置き換えて見る事が出来る。かなり、社会的なメッセージを感じる映画と言ってしまうと堅苦しく思えてしまうかも知れない。 何となく不自由な世界で、皆がどんどんと何かの思想に染まっていくのは恐怖でしかない。気付いた時には遅い。良くあるテーマかも知れないが、それをホラー映画でやっているのは、面白い。見やすい映画ではないし、タイミングを選ぶ映画だと思うが、観て良かったと思う。
洗脳電波
プロパガンダの為のTVの新放送システムに対応したアンテナを設置したアパートが黒い何かに侵されて行く話。 液体だったり、粘液だったり、ヘドロ状だったり、様々な形態で広がって行く黒い何か。 1人目は期待値もあり良かったけど、2人目、3人目、4人目はただ死んだだけ? 一つ一つのカットがクッソ長くテンポが悪いし、展開するドラマがクッソつまらない。 現実なのか幻視なのか判然としないのも訳が判らなく面白くないし、みせる順番もチグハグだし、しまいには何その妖怪は? 終始退屈で盛り上がるところもなく、最後までみるのが苦痛だった。
恐ろしきディストピア
政府のプロパガンダを住人に広めるため、高層アパートにプロパガンダ専門放送を受信するアンテナが立てられるが、そこで不可解な出来事が起こり始め…といった作品。 鑑賞したものの、どうでしょう、ディストピアの恐ろしさがより目立ってきた昨今の世界情勢に警鐘を鳴らすのが狙いなのでしょうか? 確かにその意味では、染まった人間の恐ろしさはよく描かれてはいたが… シンプルに映画としてちょっと自分には合わなかったかな。終始陰鬱な雰囲気が続いていき、ようやく波が訪れたかと思いきや、すぐまたそれまでのテンションに戻るし。 各階にボワっと立つ黒い人影や、スキンケア(⁉)のビデオ等々、とても不気味で怖い演出は各所にみられたものの、如何せんこれといった展開が…。もうちょっと興奮させてほしい。 上記の通り所々に恐怖を駆り立てるようなものはあり、そのそれぞれはかなり良かっただけにとても惜しい。とにかくローテンションな展開が終始続くので正直ちょっとウトウトしてしまった。 それと、どうでも良いけど、割りと観賞直前までタイトルを「恐怖ノ黒電話」だと勘違いしていた。 ・・・冷静に考えりゃ海外の映画で黒電話はないか。。 日本のB級ホラーならありそう…じゃないですかね(笑)
世にも奇妙な物語 in トルコ
雰囲気からすると、1960年代あたりの社会主義独裁政権下の集合住宅が舞台。主人公はこの高層住宅のしがない管理人を務めていて仕事は最低限のことしかするつもりがない。 政府の肝煎りで国営放送用のアンテナを設置してから奇妙なことが起きはじめる。ここから先は、世にも奇妙な物語のトルコ版といった感じだが、集合住宅の外の世界がもう少し語られていたら世界観がつかめたと思う。 ラストはちょっと間延びしたね。ストーリー的に90分くらいの尺がちょうどいい感じ。
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