リーサル・コネクションのレビュー・感想・評価
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そのままでいてくれ
人身売買にまで手を広げ始めたモンゴルを拠点とする国際犯罪組織の摘発に失敗し標的にもまんまと逃げられたガンツリグは、アメリカにて捕らえらた組織を壊滅させられる重要な証拠を握るセリクを証言台に立たせるべく、彼を移送してきた愛犬の鎮痛剤を愛用するFBI潜入捜査官ウェイドと共に、裁判所まで護送する超簡単な任務に就くのだった... 腕は確かだが少々問題を抱えているFBI捜査官が重要参考人を裁判所まで護送するという「16ブロック」に始まり、一見敵対する敵か味方かどっちなんだいなミステリアスな重要参考人との共闘という「22マイル」を経ての、なんだかんだ証言に間に合わせる「HERO」な作品。もちろん皆大好き凸凹なバディもの。 車のハンドルの位置に困惑するアメリカ人のウェイドが度々描かれるが、右ハンドルと左ハンドルが入り混じっている様は1つ、都市化が進み国際化が進んでいるというモンゴルの現状を象徴しているのだろうか。郊外と都市部を結ぶ列車をラストの舞台としているのもまた。 そんなモンゴルという国で、内情を全く知らないロシアとウクライナとカザフスタンとの区別もつかないアメリカ人のウェイドと、腐敗した警察組織の内部にいながらも正義を貫く漢モンゴル人ガンツリグと、悪事にどっぷり手を浸らせながらもたった独りの愛する女性のために足を洗おうとするカザフ人セリクの交流から見えてくるモノはいったい...。 既視感のあるB級アクション映画に相違ないのだが、新旧今昔入り混じる、変化を強いられようとしている今という時代に撮っておきたい収めておきたいという意義や意味がありそうで、これはモンゴル版の「スリ」でもあるのかもしれない。 「16ブロック」(2006)...「HERO」(2007)...「スリ」(2008)...「マイル22」(2018)...「無双の鉄拳」(2018)...
陰の主役
米国Hollywood Film AcademyとモンゴルのIFI Production、Nomadia Picturesが製作したバイオレンス・アクション映画。
敵はモンゴルを拠点とする国際マフィアのボス、アルスラン、裁判で有罪を証言するため彼のアメリカの手下セリックをテキサスで逮捕したFBIのウェイドがモンゴルに護送する、現地警察のガンゾリグと組んで裁判所に移送しようとするがマフィアどもがあの手この手でセリックを始末しようと押し寄せる。
見どころはアクションシーン、この映画の風変りなのは心変わりしたセリックがFBIや刑事顔負けの手錠のままでの大活躍、まさに陰の主役はセリックでしたね。
モンゴル映画と言えば「天空の草原のナンサ(2005)」とか牧歌的な映画しか観ていないのでこんなバイオレンス映画があったとは驚いた、舞台もモンゴルだし役者も馴染みが無い分新鮮に感じました。流石に過激すぎたと現地の声があったのでしょうか、エンドロールで牧歌的な一面も添えていました・・。
初めてのモンゴル映画でした。
モンゴルの人身売買組織に挑む2人の捜査官と重要証人が、逃亡しながらも必死の抵抗を試みる物語。 珍しいモンゴル映画です。 地味ですがしっかりと作られていて、意外と楽しめました。 特に格闘シーンは迫力満点。派手になり過ぎず、でも一つ々々の動作がしっかりと映されていました。 設定・ストーリーは基本の王道。巨大な組織、信用できない警察。その中で、立場も国籍も違う3人が必死の闘いを挑む様子は、カタルシスを感じることが出来るものでした。 やや拳銃の扱いが中途半端なように感じがして、少し残念。拳銃持っているのに殴り掛かったり・・・とか。もう少し整理出来れば、もっと良いアクションシーンが撮れたように感じられました。 また、ラストへの展開が、少し無理があるように感じられたのも残念なところ。 お金をかけた迫力は出せないので、細かいところはしっかりと合わせて欲しいですね。
独特な笑い
モンゴリアンマフィアのボスの裁判に証人として出廷させるため、FBI捜査官がアメリカで捕まえたマフィアの殺し屋を現地モンゴルの刑事と協力しながら護送するまでを描く。しかし、警察も腐敗しており、マフィアと共に汚職警官が、襲ってきます。色々話が飛び飛びとなり、細かな説明はないまま進みますが、何となくわかります。そもそも捕まえた捜査官がなぜ護送までするのか、彼が薬を服用してるからなのか?、その後も回収はされません。彼女にも愛想尽かされてるようなのですが。また、相棒を殺され、上司も悪徳だったと知るモンゴルのゴリゴリマッチョな刑事も、捜査官にモンゴルの説明はするけど、それ以外のキャラクター設定、や背景は描かれません。証人となる殺し屋がめちゃくちゃ強く、流し目のブルース・リー?、村上弘明?を彷彿させます。殺し屋の彼女がマフィアに人質にされますが、妊婦だって言うのに、めちゃくちゃ露出しており、いまいち可哀想と感情移入ができません。呆気なく救出できますが。救出も殺し屋に手錠させたまま、向かわせるし、またできちゃうし、圧倒的に強いです。しかし、アクションシーンは早回し多用ですが、接近戦で迫力ありました。そんな緊迫感の中でも、ちょいちょい小ボケが入り、ゆるーい感じになります。独特な感じです。ラスト、あんだけ撃ちまくってるのに、モンゴル刑事が本来暴力に慣れてないって捜査官に語るのはなんでだろう?モンゴルってそんな国じゃないって、この映画見て、今更?って感じがしました(笑)
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