「中だるみ」ウォーデン 消えた死刑囚 REXさんの映画レビュー(感想・評価)
中だるみ
消えた死刑囚の姿が終始見えないことで、その存在自体が観客にとっても幻のよう。
最初は面白かったが、署長と女性福祉士とのやりとりが何度もしつこく、少し飽きた。
脱出劇と冤罪の謎解きが同時並行するのかと思いきや、冤罪が無実だとはっきり晴らされるわけではなく、国家権力がものをいわす時代の問題点をあぶりだすわけでもない。
そのため、脱出への熱がどうにも入りきらず終わってしまった。冤罪男性の逃亡劇ではなく、中年署長の悲哀を描きたかったのかもしれないが、この時代設定である必要性を感じなかった。
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