劇場公開日 2021年1月16日

  • 予告編を見る

「まっくろくろすけ出ておいで〜」ウォーデン 消えた死刑囚 スカポンタン・バイクさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0まっくろくろすけ出ておいで〜

2022年1月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

怖い

単純

※一部ネタバレあり。ネタバレ御免。

「ダニエル」と一緒に借りてきた本作。何が良いって、上映時間が短い(なんか、デジャヴ?)。

内容としては、イスラム革命前のイラン南部刑務所の立ち退きの真っ只中、死刑囚が消えた。どうやらまだ刑務所内にいるらしい。よし、探そう。という感じです。

良い所としては、主人公が刑務所長って所ですかね。こういう革命前とか革命時とかの映画だと、どっちかというと主人公は革命軍側で体制側は敵って構図の方が多いと思うんですよね。そういう所でいうと、主人公が刑務所長になると、仕事を懸命にこなそうとする仕事人な感じがしてくるんですよね。また体制側視点だけだから、革命側の真意・嘘がはっきり分からないってのも、体制側が正しさ、革命側が勝手さを担ってるような立場逆転の面白さがありましたね。
ただ、そこが面白いのは良いんですけど、それって社会派映画って側面だと、どうなんだ?ってのは思いますかね。
あと、単に弱い所もありますね。特に笑ったのは、結局死刑囚を見つけられないから、立ち退いたフリして刑務所から出てくるのを取り押さえようという、ミステリー的にはズッこい事をする所ですね。「なんて汚いやつ」とか言われてましたね。
で、実際出てきて、気づかれて隠れるんですけど、これラストのオチを考えると出てくる理由ないんですよね。これは「困ったなぁーw」ってなっちゃいましたね。

でも、結構楽しい映画だったと思います。上映時間も短いですし、サクッと観てみるのもアリだと思いますよ〜。

スカポンタン・バイク