「何も起こらない。それが良いのかも知れないが、アカデミー賞とまでは過大評価すぎる。」ノマドランド 満塁本塁打さんの映画レビュー(感想・評価)
何も起こらない。それが良いのかも知れないが、アカデミー賞とまでは過大評価すぎる。
ネバダ州の採掘場が閉山し、
夫も死去したもう高齢に差しかかる女主人公が、アリゾナだかネブラスカだかのアメリカ中西部の自然豊かな地帯を古いボロいキャンピングカーを住居に、Amazonの出荷倉庫から、石売り、飲食店厨房、公共施設のトイレ掃除等
季節労働職を転々としながら地域も転々とし、
同じ立場のキャンピングカーに住む人々と時に交流しつつ、時に自然と向き合い、車のバッテリーかなんか壊れて、金がなく、渋々姉だか妹だかを尋ねたりする。中にはこのような遊牧民生活から家族の待つ住居へ戻り、親切にも「一緒に住もう」と提案してくれる同じ初老の老人もいる。
それとアメリカ中西部の大自然。
ただそれだけ。ホントにそれだけ コレでアカデミー賞とはムリムリ。ただのドキュメンタリーに毛の生えた程度にオスカーがいくほど甘くはないと思うよ。この映画はプログラムパンフレットも無いし、決して客入りがいいわけでも無い。興行的に成功していないのに、作品賞とか監督賞はあり得ない。キネマ旬報が大特集って、意味わからない。
頭使わなくて良いし、人々の触れ合いも、豊かな自然も良い。
こいいう人も居るのかと参考になった。
でもねぇ、いつまでも、上級国民のクズじじいと同じく運転し続けられるわけじゃないんだよ。
いかにもアメリカ的な大雑把な寛容文化を感じるが、日本人には馴染まない、まあだいぶ前に西田敏行主演で同じように朽ち果てていく車乗生活のおじさんの映画があったけど。朽ち果てる分だけ西田敏行版の方が良い。悲哀を感じる。
そもそもよくわからないのがAmazon倉庫って恒常的に忙しくないの?一定時期だけなの?Amazonにしがみつけばいいじゃん。それに①飲水、生活水②トイレの始末 ③シャワーとか衛生面 この三つだけでも乞◯並にハードル高い。
アメリカには医療保険同様生活保護もないのかなぁ。
返信遅くなりました。た、確かにフィクションか、ドキュメンタリーか不明ですね。この監督も褒められてましたよ、個人的にはこんな生活してる人もいるんだの感想のみですね。
Kenさん。ありがとうございます。アカデミー賞受賞・・見事に外しましたが、なんか「説教、芸術、メッセージ映画大賞」NHK教育的な傾向顕著すぎて、どうでも良くなってきました。アカデミー取ったからと言って面白い映画でも、何か深く感じ入れる映画でもない。残念です。この作品の主人公の女優さんはドキュメンタリーなんだかフィクションなんだか感じさせない好演でした。同感です。😊