「これはすごい傑作ではないか?」親愛なる同志たちへ くーにー62さんの映画レビュー(感想・評価)
これはすごい傑作ではないか?
長らく映画館に行けてない。見逃した作品も数多い中、たまたまタイミングよくケーブルで鑑賞できた注目作。スタンダードサイズのようだったけどほんとかな。
1962年のソ連で起こった国家的犯罪を背景に、党員としての理想と母親としての愛憎に引き裂かれる女。その姿を通して描く、ロシア人が負ってきた不遇と不屈の魂。いやー、主演の女優さんがいいですねー。コンチャロフスキーの奥さんだとか。実に綺麗に撮れてるし芝居がうまい。会議での発表を前にパニックになるあたり、そして終盤のクルマでの帰路、ウオッカをあおりながら歌う革命歌のシーン。白眉です。
少々説明不足なところがあって、何で?ってなるところもあるけれど、あのKGB。いい人もいるのさってことで流していいのかな。それとあの会議はどうなったんだ?
とまれ、悲愴な歴史を生きてきた人々に幸あれと願わずにいられない。ことに独裁者プーチンを戴く現今にあってはなおのこと。
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