私をくいとめてのレビュー・感想・評価
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おひとりさま30代女子
2021年、1本目。
何の予備知識も無く、単にTVドラマおっさんずラブでハマった遣都くん目当てに鑑賞(スイマセン・・)。といって、主演ののんさんも前々から可愛いな~と思っていたので(朝ドラは不視聴)今回初めて映画館の大きなスクリーンでじっくり鑑賞できてよかったです。実年齢27歳と思えない少女のような透明感、とにかく可愛かった。
ストーリーは途中ちょっと冗長に感じたが、"おひとりさま"をこじらせた30代女子のみつ子が会社の取引先の営業マン多田くんに恋したのをきっかけに、自分の気持ちに気付いて戸惑い、もがき苦しみながらも、徐々に距離が縮まっていき、告白されるまでに至る様子がゆっくりと描かれている。みつ子も多田くんも真面目で不器用な感じが何ともかわいい。恋愛って憧れる、羨ましいけど、気疲れして面倒くさい、1人の方がラク・・分かる。
イタリア人と結婚してローマ在住、もうすぐ母親になる親友皐月(橋本愛さん)との壊れかかった友情の再生もよかった。女の友情はどちらか一方が結婚すると、疎遠になって最後は自然消滅してしまいがち。自分はまだ結婚もしてないのに友達はもう赤ちゃんが産まれるって、すごく焦るというか置いてきぼりにされてるような、遠くに行ってしまったような感じがするんだよね。でも、皐月だって1人で急に遠い外国暮らしすることになって、しかも初めての出産、不安で外出もほとんどできず家にこもりがち。むしろ1人で自由なみつ子がうらやましいと思っていた。無い物ねだりなんだよね。お互い素直に "ごめんね" が言える友達っていいね。
1人海外旅行っておひとりさまの総本山?だったのか・・!自分はもう5回以上行ってしまったので、ちょっと衝撃(笑)。 みつ子みたいにおひとりさまで飛行機が苦手だと大変かも。
先輩ノゾミさん、いい人だ!ああいう優しくで面倒見が良い人が会社に1人でもいてくれたら救われるよね。なぜカーターが好きなのか(イケメン設定だが微妙なビジュアル、性格もワガママそうだし)、付き合うといっても何故に"期間限定"なのか、謎。最初からあまりに尽くしすぎなのが心配だが、幸せを願わずにいられない。
上述の親友、先輩それぞれの話に加えて、商店街(あのお惣菜屋さん行ってみたい)、会社の上司澤田さん、相談役Aとの対話?、みつ子の休日のおひとりさま生活が描かれ、思いのほか多田くんの出番が少なかったのが少々残念だったな~、、ってことで☆3つ。
Aの姿が現れる海辺のシーン、「え?あの声どう考えても中村倫也だよね??」「なぜに前野朋哉?」一瞬頭の中"???"に。単なるトモヤ繋がりか?イケメンは声もイケメン、ビジュアル違いすぎ、落差が激しい。登場させなくてもよかったんじゃないだろうか。「ちょうどいい」って、(気を使わなくて済む)ちょうどいいブサイクという意味だったのだろうか、、気になる。
のんさん、映画だけでなくもっとテレビでも活躍してほしいな。ドラマの主役、期待してます!
のんちゃんだから
お一人様成長物語✨
なかなか良かった
のんちゃんほぼ1人芝居
あまちゃん繋がりの橋本愛との共演もなんだか嬉しいね
のんちゃんの中にいるAの声は中村倫也君。
すぐ声聞いてわかりました😂
中村倫也君出てくるかなぁと期待したら、別な俳優さんが出た。笑
少し悲しい。笑
そして、のんちゃんは美人になったなぁー。のんちゃんだから、この映画を観れる気がする。
先輩役の臼田あさ美さんが私的にヒット❤️
のんが久々の主演
綿矢りさ原作、のん主演(久々ですね)、アラサー女子のお話。
いわゆる「イマジナリーフレンド」と共に生きる「おひとり様女子」がヒロイン(のん)で、日常生活を楽しみ、恋をして、旅に出て、ってお話。
あーでもない、こーでもないと、ちょっと面倒くさい系の女子で、のんのキャラクターにはピッタリな役ですね。
あ〜、のん、可愛いなぁ〜、って観ていたら映画が終わっちゃった、って感じ。のんは可愛いし、イマジナリーフレンドとの会話も結構、面白かった。なので減点要素は何も無いんですが、テーマの「アラサーおひとり様の恋愛事情」というのに、全く関心がないので、、、
それと橋本愛、彼女も綺麗でいいんだけど、彼女の役所も良く分からなかった。
うーん、あまちゃんだけに甘い採点で3.5点。
ライトでポップでコミカルで大九監督節の効いた作品です♪
大九監督の「勝手にふるえてろ」がその年の面白かった作品のトップクラスだった事もあり、期待して観賞しました。
で、感想はと言うと、良い!
面白い!! 重箱の隅をつつく様な小技と小ネタが効いていて、楽しめました。
ポスターのタイトルフォントから良い感じで、オープニングからグイグイかましてくる。
テンポも良いし、セリフ回しも良い。
キャストも良いし、特にどうでも良い様なキャラも一味効いている感じで仕上げている。
またBGMも良いし、特にSEが良いんですよね。
細かい所まで拘っている所が小気味良いです♪
オープニングの天ぷらのサンプル作り体験なんて、良いでんがな~♪
その後に天ぷら食べて、自分で作ったサンプル食品を飾るなんて、良すぎますわw
エンドロールも最高!
機内のやりとりの様子を前半に流して、後半はお約束の大瀧詠一さんの「君は天然色」w
もう、ツボを心得てますわ♪
「勝手にふるえてろ」でも所謂痛い女。 こじらせ女を描いてますが、今作はそれをベースにしながらもお一人様大好きなアラサー女性をコミカルに描いている。
なので、そんなに重くもないんですよね。
綿矢りささんが原作と聞いていたし、「勝手にふるえてろ」が少し後半重めだったのもあるし、なんとなく「愛がなんだ」とかとも連想してたので、重いかなと思っていたので割りと嬉しい肩透かしです。
特にAが良い感じでアクセントになってる。
難点があるとすると、前半は最高なんですが、後半が些かクドいと言うか、テンポが落ちる感じなのが惜しいかな。
また、恋愛相手の林遣都さん演じる多田くんはちょっと良い人過ぎ。
正式に付き合う様になってから、少し地が出た感じはあってもあくまでも良い人。そこは好みが少し分かれるかな。
のんさん演じるみつ子はお一人様大好きっ子が滲み出ているw
多田くんの様な良い人と付き合ってこれなら、多分恋愛には向かな過ぎるw
でも、彼女の持ってる雰囲気でやんわりとイタ過ぎるのがまろやかになっているんですよね。
あまちゃんで大ブレイクしましたが、当時の所属事務所から独立のちょっとしたトラブルで出演する機会が少なくなった中で、「この世界の片隅で」での声優は新たな魅力と実力を開拓した事もあり、過去の様々な経験が良い風に活きている感じがします。
「海月姫」でも思いましたが、個人的にもコミカルな役柄が似合うと思うので、このみつ子の少々イタい感じはハマり役です♪
他にも良い感じのキャラが沢山。
同僚で先輩のノゾミさんとの距離の取り方も良いなぁ。
また、みつ子が住んでる町の商店街も良いぞ♪
お気に入りは若林拓也さん演じるカーター、片桐はいりさん演じる上司の澤田はお気に入り♪
特にカーターのどうでもいいイジリ方と使い方は最高w
みつ子のもう一人の自分「A」は良いサポート兼ナビゲーターで、声は女性かな?と思っていたら男性でそれも中村倫也さんとはw
これが抜群に良い。まるで執事の様にみつ子をサポートします。
Aみたいなのがいたら、お一人様も悪くないわなw
Aの声を聞いていたら、良く出来た「Siri」か「オッケーGoogle」どころの騒ぎではなく、「ナイトライダー」のK.I.T.T.を思い出しましたw
みつ子の親友でローマに住んでる皐月はちょっとしたボーナストラックな感じ。
みつ子のお一人様生活にターニングポイントを与えるんですが、ちょっとボーナストラック過ぎなのは、皐月を演じる橋本愛さんのクールビューティーさが凄すぎw
いや~綺麗過ぎてちょっと浮いてる感じが素敵ですがw、あまちゃんの頃から見ている者には嬉しいボーナストラックです。
大瀧詠一さんの使い方も良いし、まさかの「じぇじぇ」も聞けたしw
驚いたのは先日行われた2020年の「THE W」で優勝した吉住さんが出演していた事。
2018年のTHE Wで決勝進出していたのでその頃から注目されていたとは言え、優勝したタイミングとこの作品に出演していたタイミングが良過ぎw
でも芸人経験もある大九監督だからこその出演をオファーする先見の明はあったんでしょうね。
大九監督はある程度過渡期に差し掛かった女性の描き方が上手い。
そのままでも良いけど、でも何かしらの変化が必要で、その辺りの振り方が妙にツボにハマるんですよね。
恋愛に溺れても、結婚しても、独身を貫いて一人であっても、それはそれ。これはこれ。の描き方が上手いんですよね。
また、恋愛に向かう際のイタい感じが脳内描写が見ていて楽しい♪
大九監督の描く女性は多分恋人を作らなくて、結婚しない方が幸せだと思いますw
恋愛はした方が良いし、タイミングが合えば、結婚だってした方が良い。
でも、お一人様だって、それはそれで楽しい。
要はタイミングとその人の生き方次第な訳ですから、それ以上でもそれ以下でもない。
この作品はそれをなんとなく教えてくれていて、お一人様の楽しさも再認識させてくれる。
多分、女性には抜群にハマりますが、男にもハマりますよ♪
ライトでポップでコミカルな作品でメッチャ楽しめました。
これ、結構どころではないぐらいの当たり作かと。
「勝手にふるえてろ」が好きな人には絶対お勧めな作品です♪
感情のジェットコースター
パンフレットの中で、片桐はいりさんがこの映画のことを「すごい感情のジェットコースタームービー」と評していたけど、本当にそんな感じ。おひとり様が初めて海外旅行に行くとか、片思いを成就させるとか、出来事だけみると、たいして大きな事件がない、起伏のないストーリーだけど心の中の揺れや葛藤をまざまざと見せられるから、ものすごくドラマチックな冒険活劇を見たような疲労感や満足感が残った。でも大げさではなくて、人の心の中にはあのくらいのドラマがあると思う。
アラサーの共感ポイントも満載。しかもステレオタイプな「アラサー独身ってこんな感じの干物女でしょ」っていう見せ方じゃなくて、ディティールが素晴らしい。部屋の感じ、服や靴の感じ、職場での雰囲気、休日に行く場所…すごくわかる。
恋愛に臆病な主人公が世界を広げていく姿は「勝手にふるえてろ」にも重なるけど、主人公がちょっと大人な分、最後はより広く、優しい世界に到達している気がした。
上映時間をあと15分くいとめてたら間違いなく傑作になった
「勝手にふるえてろ」が大好きなので、どうしても比較をしなければならなくなってしまいます。松岡茉優がものすごい情報量の多い独り言を上手くこなしていたのですが、果たしてのんはどうなのか…とやや疑念的に劇場に向かっていったんですけれども、御見それしました。本当にのんが輝いている輝いている。演技力も明確にメリハリを持って演じているので、彼女だけが移っているシーンだけでも全然飽きない、飽きさせないパワーを持っていると思いました。
前半と終盤は、のんがAと名乗る自分自身とどんどん会話を重ねていくので、会話劇として非常に面白いんですけれども。そして、あまちゃんを見ていた勢としてはあまちゃんのコンビ復活なんて否応なしに燃えるんですけども。
しかし、こののんと橋本愛の共演シーンである中盤のイタリア旅行のシーンが作品の根幹にそこまで触れておらず、橋本愛演じる役のサイドストーリーにしかなっていないところが非常にもったいないなあと思いました。確かに橋本愛が演じる役は、海外結婚という人様から見たらしあわせな幸せな選択をしたかのように見えて、海外の生活で孤独を感じている。のんが演じる役は、橋本愛を失って恋もうまくいかず自ら進んで孤独(劇中ではおひとりさま)を選んだという対比はストーリーの展開に有効だったのはわかります。わかりますけど30分近くここに割くのはもったいないというか、短くできるだろうという印象がありました。
また、のんと中村倫也が演じるAのやり取りが面白すぎるっていうのもあるんですけど、コントチックな演出になるところが逆に冷めてしまうというか。特にカーターのシーンは全カットしてもいいんじゃないかと思うくらいノイズでした。中盤の間延び間の原因の一つとしてもあると思います。
主人公は最終的に成長することはできたのかはわかりません。しかし、まさかAがあのような外見で、丁寧に伏線を張っていたとは思っておらずなるほどなあと思わされる海のシーンでした。のんという才能を今のような頻度で今のような露出のさせ方にするのは本当にもったいないことであると改めて再確認させられました。また、綿矢りさ原作と大九監督の相性の良さも再確認しましたし、吉住さんの出演が本当にピンポイントで成功していたというか、奇跡的なキャスティングだと思いました。観に行ってよかったです、
前野朋哉の場面 声は中村倫也のままでお願いしたかったです
みつ子(のん:能年玲奈)は小さい会社勤めのひとり暮らしの女子(30前後設定)。ひとり暮らしが楽で、他人と密に長くいるのが苦手。飛行機も超苦手。多重人格ではなく、独り言を言うわけではないが、自分の中のもうひとりのAとのやり取りを日常として精神のバランスを保っている様子。Aの声は中村倫也が担当。下着は攻めているものの、男性経験はほぼなしかな。好きと思える会社の取引先の年下の営業マン多田クン(林遣都)との付き合いもストレスを感じてしまう。パニック障害傾向あり。
原作は綿谷りさ。後半のネガティブに切れるところと前半ののんならではのほのぼのムードのギャップが見どころ。
会社の先輩(臼田あさ美)も大事な心の支え。この先輩の憧れの男性社員がかなりのキモキャラ(ご本人には悪いが、どこがイケメンなのかさっぱりわからん🙏)。圧巻は東京タワーでの、まるで織田信長に藤吉郎(豊臣秀吉)が懐で温めた草履を用意したエピソードを超えるほどのシモベと化したシーン。片膝をつき、反対のふとももに彼氏の足を乗せ、足用ホカロンを貼る手際の良さに、口がポカンでした。
「みんな生まれながらのおひとりさまなんだよ。人といるためには努力が必要。」深い。深すぎる。痛い。痛すぎる。
若い男をさりげなく自慢する「山田真歩」とそのお連れのワンピのトーンダウンの共有はなかなか面白かった。まあ、それだけだけど。
みつ子自身の一番のトラウマは会社の課長に食事デートに誘われたエピソード。映画館(ヒューマントラスト渋谷でした)のカットに引き続き、あのビルの一階の Tomorrowland での刺繍がかわいい高いワンピースやパンプス、バッグの衝動買いからの背伸びした厚化粧デート後の強烈な自己嫌悪と相手に対するねちっこい呪いの言葉。お給料の2ヶ月分ぐらいは買ってたので、妄想なのかもしれないが、なんか、今日が初出勤の水商売のティーンエイジャーみたいで、うんと痛々しかった。おじさんコーラスグループの映画(星屑の街)では水玉模様のワンピースがすごく似合ってたのにね。
嫌いな人の披露宴で貰った日帰り温泉チケットはやっぱりツイテなかったね。
橋本愛(さつき)はキレイでした。のんのセリフにもちょっとあったけど、遠くに行ってしまった感を、こちらもしみじみ感じてしまいました。ふたりで泣くシーンはとても自然で、いいお芝居でした。ゴメンって言っちゃいけないところだったけどね。やはり後で、みつ子には腹にいちもつあったみたいで、荒れてましたね。もう、イタリア行かないんじゃないかな。飛行機駄目だし。
飛行機のなかの「君は天然色」のシーンはなかなか楽しめました。のんが天然だからね~ かれこれ、40年前の歌なんだけど、色褪せないですね。大瀧詠一は亡くなってしまったけど、のんのテーマソングとして復活って感じでした。
隣人のホーミー(モンゴル人?)は近所迷惑だわ。管理人通して、苦情を言わないと大変なことになるね。
足立区の商店街と古い住宅公団と思われる団地の部屋はなかなかのんちゃんにお似合いでした。コロッケ2つで80円は安い。さすが、足立区。北区の十条商店街も安いけど、あの惣菜屋のオヤジのニタニタがスゴく良かったから、若いふたりの密な関係を期待して、楽しめました。托鉢坊主の例え(映像化)は面白かったです。イライラする若いふたりでした。玄関あけたら、2分でベッドですよね。普通。
スタッドレスタイヤなしで、一泊したら、次の日も帰れないので注意しましょうね。彼女と泊まる口実でしょうけど。サイドテーブルのシードルは4%で、氷要らんでしょう。あぁ、じれったい。ホテルの廊下の電気の点滅はウルトラマンのカラータイマーのようでした。Aは飛んで行ってしまいました。
だらだら書いても仕方ないので、もうおしまいにしますね。
誰もがおひとりさま
「私をくいとめて」観ました!
31歳おひとりさま女性のひとりを望みつつ、恋をした現実と理想を描いたドラマ。
「勝手にふるえてろ」の原作・綿矢りさ、監督・大九明子の最新作。
ヒロイン31歳おひとりさま女性・黒田みつ子をのん。
年下営業マン・多田くんを林遣都。
みつ子の親友・皐月を橋本愛。
これだけで最高なキャスト。
31歳おひとりさま女性・黒田みつ子はおひとりさま生活に慣れすぎて、脳内に自分のことを否定せず、求めてるアンサーを返してくれる脳内相談役Aがいた。
土日は1人でお出かけしたり、掃除や料理などをして満喫している。
誰もが1人を好むが、誰もが孤独を嫌う。
その孤独を補うためにもAという存在が必要なみつ子。
Aは自分であるが、Aがいなくなることを恐れ、行動に移せない。
そんなある日、年下営業マン多田くんとご近所が判明。
そこから謎のご飯をお裾分けする関係に。
そんなおひとりさまの日常。
序盤はみつ子の生活模様が分かり、多田くんとの関係にもやもやしている。
中盤で2年前に結婚した皐月との関係性により、みつ子とAの関係が分かる。
そして終盤にて行動を移すといった構成。
一見いらないような皐月との再会なども全てに意味がある。
皐月に会った際に、お互いの気持ちが理解できているのが、親友であり、支え合ってたことが分かる。
その中でAの完璧なアンサー。
また皐月という支えがいなくなった時、不安な時に代わりにAという存在がいた。
恋をして新たな支えができた時にAも消えてしまうのではないかという不安。
自分では決めれないからAと相談してきたみつ子。
しかし、Aも自分自身であり、今までもこれからもAではなく、みつ子自身で決めてきたことが分かる。
またみつ子の感情が周りの電気の点滅具合で表現されてるのも分かりやすい。
多田くんが来た時にはまだもやがありながら、帰る時に電球を変えることでもやがなくなっている。
またLINEの返信に対して、みつ子が1周くるっと回ることで電気の点滅具合の変化など見ていて気持ちいい。
飛行機での音楽の演出は良き過ぎる。
さらに皐月との関係性。
一目見ただけ、一声でお互い理解しあってる感がいい。
2人で泣くのが良い。
あまちゃん以来の共演であるのんと橋本愛というキャスティングがまた良い。
タイトルの「私をくいとめて」が来た時の最高潮。
ここで来るのかと思う。
またAのなんでもできるというのは、みつ子自身がまだまだなんでもできるという可能性を秘めている気もする。
1人でなんでも楽しんでいる側からしたら凄く分かる内容にも。
誰もが1人になりたいし、孤独を嫌う。
誰もがおひとりさまであり、誰にでも当てはまるような、そんな映画。
「みんな生まれながらのおひとりさまなんだよ。人といるためには努力が必要。」
独身女性の先輩の言葉が実は凄く刺さる。
全キャストがハマっていた。
のんとみつ子の可愛さが溢れてた。
誰もが、Aを内面に持っていたと思う
東京は一人暮らしが多い。自分もかつてはそうだった。そして内面にAがいたような気がする。
そして多田くんもAはいたと思う。そして、一人暮らし卒業とともに、結婚してもある程度入るかもしれないが、気がつくといなくなっている。
多田くん、のんともにその存在を忘れた時、ほんとうのカップルになったと言えるような気がする。
のんを見る
同じ大九監督×綿矢りさ原作の『勝手に震えてろ』と似てるテイストの作品。一見普通の人も心の中では様々な感情が蠢いていて、攻撃的にも悲観的にもなるが、その人なりの方法で処理をしているのだろう。そういう本音の部分を曝け出すような作品はすごく好き。もっとドロドロしていてもいいが、自分に重ね合わせて腹落ちさせるには良い塩梅だと思った。ただ、女性特有の嫌悪の感情の発生源に対しては男としてナイフで刺される思いがすると同時に、もっと社会的な認知を広げなければいけないと感じた。
全編出ずっぱりののんは、演技も表情もよくて、こんなに凄い役者だとは気づいていなかった。反省。
のん映画
なんにも知らずに鑑賞。
勝手に震えてろに似てるな?
原作者、監督同じだった。
能年玲奈の演技すごいな。
自分は、はしゃいだ姿は、少し違和感がある。
しかし、自分の本心を暴露する所は、凄い!
演技を超えたものを感じる。
橋本愛、との共演。よかった。本当の友人なのかな?
別の観点から。
小道具がすごく気になった。
マジソンスクエアガーデンのバック。懐かしい。
グレーの袖側のスタジアムジャンパー。持ってる。
黄色い革手袋。
白いチルデンセーター。
ルービックキューブ。
だけど、なんで「のん」なんだろう?
芸能界の闇?本名なのに、名乗れないっておかしくない?
共感か?あるあるか?
予告で気になって観賞
主演ののんはやはりこの世界の片隅にの
素朴で淡々としつつ強い思いを秘めた女性すずの
インパクトが強烈でずっこびりついている感じです
今作の感想としては
・とかくのんの怪演に圧倒
・アラサー女子主人公ながらどこか誰にも刺さる感じ
・こういう人いるよね
・こういう人はいる…かな…
・中盤までがややしんどいも
・後半は仕掛けが色々効いてくる感じ
など不思議な作品でした
都内でOLをしているアラサー女子の黒田みつ子は
自分でプチお局さまと言うくらいの「お一人さま」
ながらそれを満喫していたがそれは何故かというと
自分の中に「A」というもうひとりの自分がいて
みつ子を絶対否定せず悩んでいるときも
イケメンボイスで励ましてくれたからなのでした
Aは(みつ子)自身なので事前の予定にうるさかったり
しますがみつ子を絶対に否定しません
ですが結局自分なので結構無責任な事を言ったり
都合が悪くなると出て来なくなったりします
このへんで主人公の心理変化をうまく
表現しているのですがじゃあ客観的にはどう見えるのか
というと独りごとを言っているようにしか見えないので
周囲の人には当然奇妙に思われがち
ですがこの話は周囲の登場人物も全体的に
ヘンな人が多いので気になりません
そのせいで埋もれちゃってる気もします
結局会社でどういうポジションなのかもよくわかりません
(まあまさに「よくわからないポジション」なんだろうけど)
話の展開をギャグ的に振ってしまうので
共感よりはあるあるネタに見えてきて軽くなってます
のんの迫真の演技は目立ちます
演じているのか本音なのかわからんくらいの剣幕を
見せつけてくるシーンもあります
そういう見方でも十分なくらいの映画でした
大九明子すごい
原作はコミカルじゃないんだよね。それを振ったキャラ設定とファンタジー要素で面白く仕上げてきてんの。時系列もいじってきてうまいね。脚色がすごいんだよ。
演出もすごいの。どのシーンも面白いしね。やたら大声で話したりして、のん と林遣都がモテない二人に見える。凄いね。
この脚色と演出がやれる大九明子はすごいよ。
役者も豪華。「このチョイ役に山田真歩!」って使い方だしね。前野朋哉も良かったね。
ただ橋本愛をつかったイタリアの場面は、なくても良かった気はしたね。あんまり利いてなかった。
これだけ面白いから、大満足で映画館を出たかっていうと、そうじゃなかったの。
観はじめたときからずーっと引っ掛かってるんだけど、この作品、《勝手にふるえてろ》を原作変えて焼き直しただけに見えちゃうのね。超えてくるものがない。
《勝手にふるえてろ》を観てなかったら、「すげえ! おもしれえ!」って素直に観た気がすんの。でも観てるからね。「同じ映画二本撮って、大九明子は、それでいいの?」と思っちゃった。
そんな観方をせずに素直に観たら超絶面白いから、いい作品だと思うよ。
遣都くんもっと観たかったかな
林遣都くんの年末の映画ということで、公開を待っていました。ドラマ姉○のようなホッコリと心温まるラブストーリーでキュンキュンできるかと期待をしておりましたが、焦点は恋愛ではなく自分自身だったので、ストーリーと遣都君の出番の少なさでは若干期待外れでした。
主役ののんさんはトラブルがあった印象があり過去の活躍は個人的には存じ上げませんが、とてもお綺麗なのに、おひとり様の自宅での野方図さやAを介しての自問自答、ネガティブさなど、完璧ではない人間模様を上手く演じられていました。
自問自答がテーマでこの長さだったたので、ずっしり重く退屈になってきて中判一瞬寝てしまいそうになりました。
みつこの自宅が真似したくなるような可愛いインテリアや食器もなくありがちの部屋だったり、オフィスや町並みなども有りがちな風景でありがちなテーマを深く掘り下げている辺りが日活の映画だなと感じました。
ストーリーの退屈さを除いては皆さん演技も良くて、観て良かったです。
まあまあだった
『あまちゃん』と『チェリーボーイズ』が組み合わさったようなキャスティングで興奮したのだけど、ストーリーがとても退屈で、見終わってとてもがっかりした気分になる。キャスティングも演技も演出もすごくいいのに、物語があまりに平板でさっぱり気持ちが盛り上がらない。
「私をくいとめて」というタイトルで、買い物依存症なのか、ギャンブルかアルコールか、ドラッグかどんな衝動に突き動かされるのだろうと、ワクワクしたのだけど、独り言を食い止めて欲しいだけだった。本人的には深刻な問題なのだろうけど、ワクワクしたほどには及ばない問題だ。
糀甘酒 のんとも。
脳内相談役ーA
気になってしゃーない💦
(えー この人やったん!)
(のん目当てなので堪能しました)
若干、苦手な映画でしたが観れました。
ひとり焼き肉は無理やわ。。
ひとり海外旅行も無理やわ。。
女子って繊細やのに肝据わってるんやね💦
(『A LONG VACATION』久しぶりに聴きたくなった)
センスがどハマリでした、私。
先ず、予告編にも登場した、マジソンバッグ!
多田くんが晩ごはんを貰いに来るときのスポーツバッグです。50代半ば~60代の方には懐かしい品。ネットで検索したら、復刻版出ていて、嬉しくて買ってしまいましたょ(>_<)
そして、音楽。何故に大瀧詠一?君は天然色?ナイアガラ・トライアングル世代なのでもう、感激で…思わず唄ってしまいました。久々に聴きましたが歌詞いいです、やっぱり。
そして脳内A。自問自答癖がある私にはよく判る。周りに感じ良くしてる人って、意外と殻が固い。壁を巡らせて自分を守ってる。そんな光子が恋心を抱くのだが、自分の気持ちに素直に
なれない。全部よく判る。
おまけ的なローマの景色も素敵でした。
ハマリ過ぎて、細かいところに気が行ってしまい、全体が見渡せなかったので、もう一度観ます。
のんの演技力凄い! 林遣都さん演じる多田くんとの恋に共感してキュンとした。
おひとりさまの気楽な生活をしていた女性目線からすると、非常に共感できる内容で、期待以上にすごく面白かった。
特に、恋のお相手の年下営業マンを演じる林遣都さんが、どこかの商店街で一人暮らししてそうな若手サラリーマンを絶妙に演じていて、 二人の恋が進展していく事へのドキドキとか戸惑いに、リアリティがあって、すごくキュンキュンした。
とにかく、のんさんの演技力がこれ程高いとはこの作品で初めて知ったが、コメディエンヌぶりも寒くないし、透明感があって可愛いかつ美しさもあるので、大げさではなく、いつまでも彼女の演技を見ていられると思う程でした。 加えて、脇を固めるキャラクターも演技が上手かったり個性派でいい味を出す方がキャスティングされているのでくすっと笑えるシーンが全編にちりばめられていて非常によかった。 橋本愛さんのところは学生時代の女の友人との仲でありがちなすれ違い的な切なさもあった。 Aである中村倫也さんが登場したらもう少し華やかだったかもしれないし、集客数も違ったかもしれないけど、前野さんも私は好きなので、そう来たか!とすっごい笑えた。 (そちらの方が確かに原作に忠実ですよね。)
見終わった後も、幸せな気持ちが継続して、「君は天然色」を口ずさみたくなるような位、女性は好きな映画だと思った。
また、のんさんファンの男性目線だと、恐らく彼女の豊かな表情を満喫できる素敵な作品だと思う。
こんなにアップで連続してのんさんを見れる貴重な作品と思うので、毎日見に行った方がいいと思います。 (実際、半分以上、男性ファンなので言うまでもないのかもしれないが。)
この時期の映画だからか、のんちゃんとAの会話が多い
それでも映画は凄く面白い。飽きない。2時間以上の映画なのに長く感じない。特に圧巻なのはローマに行く飛行機の中、エキストラとのんちゃんとAの声だけ、ここでAが最大級のテンションで叫ぶ、みつ子の顔も可愛いけど大変なことになってる。のんちゃんの顔の演技の真骨頂がはじまる。そこから橋本愛ちゃんとのお芝居から最後まで畳みかける。
その前の温泉旅館でのひと悶着も凄い。
凄く面白いですよ。気になるなら見るべきです。
原作よりも恋愛模様を膨らませているが「のん」の好演によりヒロインの心情がよく理解できて或る意味で原作超え。但しやや長いのが玉に瑕で、もう少し刈り込んで短くしたら日本製ラヴコメの傑作になっただろう。
(原作既読)①個人的に苦しかった時に『あまちゃん』には大分元気をもらったので冷静な評価が出来ていないかもしれないけれど。でも、みつ子(「のん」元能年玲奈)と皐月(橋本愛)が再会するシーンや絵を描きながら対話するシーンは胸が熱くなって涙が出た。②『あまちゃん』を見ていた時から「のん」は日本のシャーリー・マクレーンになれる女優だと思っている。『海月姫』では上手く使われていたとは言えなかったが、今作では期待に違わぬ好演で、《お一人様》女の強がりと弱味と少しばかりの客観性と克己性(それが”A“として出てくる)とを巧まずに表現していて、ホテルの廊下での「私をくいとめて!」の台詞は原作以上に心に響いた。その点では原作超えしていると思う。③原作より恋愛部分を膨らませた為か、原作でのカフェでの”グッチブラウス女“とその女友達の会話のシーンは大分短くなっているが可笑しさは充分伝わってきた。原作では抱腹絶倒のイタリア行き機上シーンもかなり短くなっているが、このくらいがくどくなくて良かっただろう。『君は天然色』の使い方も宜しい。④概して、演出はスムーズで手堅い。画面の隅々まで細かく気が配られている。⑤カーターはイメージとしては若い頃の阿部寛が現在の惚けた感じで演じれば面白いかな、と思っていた。この映画での若林拓也は私の基準から言えばとてもイケメンとは言えないが独特の存在感で如何にも自己チュー且つ独善的な雰囲気は出ている。⑥『あまちゃん』で”まめぶ“のあんべちゃんで「のん」と競演した片桐はいりがここでは仕事のできるキャリアウーマン。少しも違和感を感じさせないのはこの女優の懐の広さだろう。⑦大人しそうで押すところは押してくる多田くんを林遣都はその嫌みのない個性で好演している。妻夫木聡の次の世代で普通の青年(あくまで映画の世界での、なので普通でもイケメンでなくてはならない)役がはまるのは彼だろう。⑧大変楽しませてもらったが少し長過ぎる。後半の終わりの方は、もっと観ていたいという思いよりもう終わるだろうなと焦れてきたので、☆だけ減点。⑨とは言え、前から買おうと思いつつ買っていなかった大瀧詠一の「LONG VACATION」を帰り道でTOWER RECORDで衝動買いしてしまった。
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