私をくいとめてのレビュー・感想・評価
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前向きに成れる佳き作品
2020年映画&映画館納め
みつ子より、10年以上先輩の ‘おひとり様’ ですが、
さすがに、みつ子ほどは、こんがらがってはおりませんが、
なかなか共感する部分もあり、
痛たたたーっとなったり、
笑ったり涙ぐんだりしておりました。
でも、それでいいんだ!とも思えましたし、
無理しない程度に変化してみよーかなーとか思ったり、
とにかく、前向きに成れる佳き作品でした。
のぞみさん、サイコーにキュート。
そして、のんちゃん、良いですね!
フツーっぽいようで、独特で、とても不思議。
もう、みつ子は、のんちゃんしか考えられません!!
さてさて、わたくしも、2021年は
半歩踏み出して恋したくなっちゃいましたわー
ふふふ
30代おひとりさまの妄想劇
実家にも帰れないコロナな状況で、独り身30代が見るにはちょうどいい作品でした。男女の差はあれど、共感できるところは多々あり、笑。
Aとの会話で繰り広げられる世界観はなかなか素敵ですね。ちょっと誇張表現なので、こんな情緒不安定な人やばいだろという気もしてしまうけど、笑。でもまぁ心の中はあんなもんかもしれない。
のん、久しぶりに見ました〜30代役にはちょっと若いかなーーと思ったけど、もう本人も27歳なんですね。あまちゃん好きだったなー。全然変わらず、ナチュラルなかわいさで素敵でした♫橋本愛と共演ってのも素敵でしたね。
そして中村倫也の声はカッコよかった。ほんとこの作品にちょうどいいやわらかい声ですね。
PS:劇中ずっと、のんの本名なんだっけ、、が思い出せない自分に、年齢と切なさと孤独を感じました、笑。ありがとう、能年玲奈。
女性映画としてだけに留めるな
「勝手にふるえてろ」の大九明子が監督・脚本、原作は綿矢りさということで大まかな作風は予想でき、予想通り“今時女子の解体新書”という感じの作品でしたので、私のような初老のオヤジの感想なんて野暮だし正直不要の様な気がするのですが、そういう人間が観ても中々面白い作品でした。
まあ、私の鑑賞理由の第一は“女優のん”を観たかったということなので、作品の感想よりもそちらを集中して書きたいのですが、長くなりそうなので今回それは省きます。
で、上記に“今時女子の解体新書”と書きましたが、本作の“快適なおひとり様生活からの脱皮”というテーマは、現代女性に限らず老若男女問わずの問題であるように思えるし、特に私個人としては(今は老母との同居生活だが)長らくおひとり様生活であり、母親が居なくなるとまたそれに戻ってしまうので、方向性を変えれば自分の問題としても鑑賞出来ました。だから片桐はいりの役が(私は社会的に出来る人間ではなかったが)自分に一番近い心情の様な気がして、主人公よりもそちらの方のその後が気になってしまいましたよ。
なので、基本女性映画ではあるのたけど、観方によっては男女問わずどんな層にも共感性のあるテーマだと思います。
また、惰性だけの結婚生活に迷う観客からすると“停滞した共同生活からの脱皮”という妄想のキッカケになるのかも知れませんしね(笑)
観る人の環境や状況によって捉え方が変わる作品でしたが、今時女子というワードは今の社会では限りなく意味がなく、性別関係なく現在社会を生きる人間全てに通じるテーマのように感じました。
追記.
この感想を書き終わってから何かしきりに以前も同じことを書いた様な感覚があったので調べてみると『82年生まれ、キム・ジヨン』の感想と殆ど同じ様な内容の事を言ってました(苦笑)
ということで、世間的に“女性映画”と言わているものをそのまま鵜呑みにして見逃してはいけないとことがよく分かりました。原作者や監督が女性であっても、テーマの根底にあるものは決して女性だけの問題ではないという事かよく分かった事例の2作品でした。
のんさんの本領発揮!
のんさん主演というとこで、ずっと気になっていた本作。遅ればせながら鑑賞してきました。久しぶりにスクリーンで見るのんさんでしたが、演技も魅力もまさに本領発揮といったところで、しっかり堪能させてもらいました。
本作は、おひとり様を満喫するみつ子が、戸惑いながらも恋に一歩踏み出すさまを描きます。そんなみつ子の脳内では、いつも葛藤が繰り広げられており、その脳内相談相手が、常に模範解答を返すもう一人の自分、通称A。まるでそこにいるかのようにナチュラルにAと会話するみつ子の様子が、実におもしろかったです。
なんだか、このテイストは以前どこかで感じたことがあると思ったら、本作は「勝手にふるえてろ」と同じ、綿矢りささん原作、大九明子監督の作品だったのですね。鑑賞後に知り、合点がいきました。両作品とも、現代社会の中で息苦しさを感じながらも、自分の中で何とかバランスをとって強く生きようとする女性の姿が描かれており、原作未読ながらすっかりハマってしまいました。
作中、みつ子の先輩のノゾミさんが、「人は生まれながらにしておひとり様。誰かと一緒にいるには努力が必要。」と、こんな感じのことを言っていましたが、これにはめちゃくちゃ納得しました。おひとり様ライフを満喫していても満足はしていない。誰かと一緒にいるのは面倒だがそれでも求めてしまう。そんな相反する気持ちは、誰の中にもあるのではないでしょうか。おひとり様から一歩踏み出した、みつ子の恋の行方が気になり、このままずっと観ていたくなりました。
ちなみに、臼田あさ美さんは、「架空OL日記」の小峰さんに重なって見えてニヤニヤしてしまいました。ついでに言うと、Aの声はずっと中村倫也さんだと思っていたら、海辺のシーンで前野朋哉さんが出てきて、「えー!ともや違いかい!」と一人でツッコんでしまいました。
自分と重ねてしまった
一人は自由、一人で楽しむコツを覚えてしまうと、人と過ごすのが窮屈になってしまう。
そんな女の子が、臆病な自分と戦って、立ち止まりながらも前に進んでいく姿を描いてます。
ネガティブに考えてしまう自分、楽な方を選んでしまう自分、自分と重ねて、分かる分かる、それでも頑張れって最後まで応援してました。
ライトでポップでコミカルで大九監督節の効いた作品です♪
大九監督の「勝手にふるえてろ」がその年の面白かった作品のトップクラスだった事もあり、期待して観賞しました。
で、感想はと言うと、良い!
面白い!! 重箱の隅をつつく様な小技と小ネタが効いていて、楽しめました。
ポスターのタイトルフォントから良い感じで、オープニングからグイグイかましてくる。
テンポも良いし、セリフ回しも良い。
キャストも良いし、特にどうでも良い様なキャラも一味効いている感じで仕上げている。
またBGMも良いし、特にSEが良いんですよね。
細かい所まで拘っている所が小気味良いです♪
オープニングの天ぷらのサンプル作り体験なんて、良いでんがな~♪
その後に天ぷら食べて、自分で作ったサンプル食品を飾るなんて、良すぎますわw
エンドロールも最高!
機内のやりとりの様子を前半に流して、後半はお約束の大瀧詠一さんの「君は天然色」w
もう、ツボを心得てますわ♪
「勝手にふるえてろ」でも所謂痛い女。 こじらせ女を描いてますが、今作はそれをベースにしながらもお一人様大好きなアラサー女性をコミカルに描いている。
なので、そんなに重くもないんですよね。
綿矢りささんが原作と聞いていたし、「勝手にふるえてろ」が少し後半重めだったのもあるし、なんとなく「愛がなんだ」とかとも連想してたので、重いかなと思っていたので割りと嬉しい肩透かしです。
特にAが良い感じでアクセントになってる。
難点があるとすると、前半は最高なんですが、後半が些かクドいと言うか、テンポが落ちる感じなのが惜しいかな。
また、恋愛相手の林遣都さん演じる多田くんはちょっと良い人過ぎ。
正式に付き合う様になってから、少し地が出た感じはあってもあくまでも良い人。そこは好みが少し分かれるかな。
のんさん演じるみつ子はお一人様大好きっ子が滲み出ているw
多田くんの様な良い人と付き合ってこれなら、多分恋愛には向かな過ぎるw
でも、彼女の持ってる雰囲気でやんわりとイタ過ぎるのがまろやかになっているんですよね。
あまちゃんで大ブレイクしましたが、当時の所属事務所から独立のちょっとしたトラブルで出演する機会が少なくなった中で、「この世界の片隅で」での声優は新たな魅力と実力を開拓した事もあり、過去の様々な経験が良い風に活きている感じがします。
「海月姫」でも思いましたが、個人的にもコミカルな役柄が似合うと思うので、このみつ子の少々イタい感じはハマり役です♪
他にも良い感じのキャラが沢山。
同僚で先輩のノゾミさんとの距離の取り方も良いなぁ。
また、みつ子が住んでる町の商店街も良いぞ♪
お気に入りは若林拓也さん演じるカーター、片桐はいりさん演じる上司の澤田はお気に入り♪
特にカーターのどうでもいいイジリ方と使い方は最高w
みつ子のもう一人の自分「A」は良いサポート兼ナビゲーターで、声は女性かな?と思っていたら男性でそれも中村倫也さんとはw
これが抜群に良い。まるで執事の様にみつ子をサポートします。
Aみたいなのがいたら、お一人様も悪くないわなw
Aの声を聞いていたら、良く出来た「Siri」か「オッケーGoogle」どころの騒ぎではなく、「ナイトライダー」のK.I.T.T.を思い出しましたw
みつ子の親友でローマに住んでる皐月はちょっとしたボーナストラックな感じ。
みつ子のお一人様生活にターニングポイントを与えるんですが、ちょっとボーナストラック過ぎなのは、皐月を演じる橋本愛さんのクールビューティーさが凄すぎw
いや~綺麗過ぎてちょっと浮いてる感じが素敵ですがw、あまちゃんの頃から見ている者には嬉しいボーナストラックです。
大瀧詠一さんの使い方も良いし、まさかの「じぇじぇ」も聞けたしw
驚いたのは先日行われた2020年の「THE W」で優勝した吉住さんが出演していた事。
2018年のTHE Wで決勝進出していたのでその頃から注目されていたとは言え、優勝したタイミングとこの作品に出演していたタイミングが良過ぎw
でも芸人経験もある大九監督だからこその出演をオファーする先見の明はあったんでしょうね。
大九監督はある程度過渡期に差し掛かった女性の描き方が上手い。
そのままでも良いけど、でも何かしらの変化が必要で、その辺りの振り方が妙にツボにハマるんですよね。
恋愛に溺れても、結婚しても、独身を貫いて一人であっても、それはそれ。これはこれ。の描き方が上手いんですよね。
また、恋愛に向かう際のイタい感じが脳内描写が見ていて楽しい♪
大九監督の描く女性は多分恋人を作らなくて、結婚しない方が幸せだと思いますw
恋愛はした方が良いし、タイミングが合えば、結婚だってした方が良い。
でも、お一人様だって、それはそれで楽しい。
要はタイミングとその人の生き方次第な訳ですから、それ以上でもそれ以下でもない。
この作品はそれをなんとなく教えてくれていて、お一人様の楽しさも再認識させてくれる。
多分、女性には抜群にハマりますが、男にもハマりますよ♪
ライトでポップでコミカルな作品でメッチャ楽しめました。
これ、結構どころではないぐらいの当たり作かと。
「勝手にふるえてろ」が好きな人には絶対お勧めな作品です♪
感情のジェットコースター
パンフレットの中で、片桐はいりさんがこの映画のことを「すごい感情のジェットコースタームービー」と評していたけど、本当にそんな感じ。おひとり様が初めて海外旅行に行くとか、片思いを成就させるとか、出来事だけみると、たいして大きな事件がない、起伏のないストーリーだけど心の中の揺れや葛藤をまざまざと見せられるから、ものすごくドラマチックな冒険活劇を見たような疲労感や満足感が残った。でも大げさではなくて、人の心の中にはあのくらいのドラマがあると思う。
アラサーの共感ポイントも満載。しかもステレオタイプな「アラサー独身ってこんな感じの干物女でしょ」っていう見せ方じゃなくて、ディティールが素晴らしい。部屋の感じ、服や靴の感じ、職場での雰囲気、休日に行く場所…すごくわかる。
恋愛に臆病な主人公が世界を広げていく姿は「勝手にふるえてろ」にも重なるけど、主人公がちょっと大人な分、最後はより広く、優しい世界に到達している気がした。
おらだばおめだ
あののんが、31歳の役って、何事ー!?
と思ったら、実年齢も1993年生まれの27歳……
そうかぁ、すっかりアラサーだったのかあ
自分の中では、まだまだカルピスのCMに出てるようなフレッシュ10代のイメージがあった。
いや時が流れるのは早い……
などと思いながらも、スクリーンに映るピッチピチなお肌とキラキラした瞳の輝きは相変わらず
時に怒り、泣き、笑い、悩み……
コロコロと表情の変わるのんの可愛さ、眺めてるだけで幸せな気持ちになる。
世界が自分を中心に回っている様な、妄想と現実を行ったり来たりする演出は「勝手にふるえてろ」同様
カラフルでポップ、なのに時折女のリアルがあり、それがチクッと胸を刺す。
岡野陽一や吉住、征矢学などお笑い芸人やプロレスラーなど多彩な脇役も絶妙なスパイスとなっていた。
「おらおらでひとりいぐも」は、みつ子の40年後だろうか……なんて事も考えておりました。
不完全燃焼を覚えながらものんのかわいさは天使でしかない
原作・綿矢りさ&監督・大九明子の『勝手にふるえてろ』タッグでもう一作。
内容も同じくアラサー女子の脳内妄想物語。
……なんだけど、どうも今作はあと一歩しっくりこなかった。
前作が映画として一本の筋が通ってたけど、今作は散らばり気味で。うーむ
ひとつひとつのシーンは面白い。
のんのちょいぶっ飛んでる演技、言葉は見事。迫真の演技に震えること多々。
ただ無駄なシーンが多かった気がする。
伏線回収も”ぶっちゃけそこ回収する必要あるのだろうか?”って点がいくつか。
結局、軸がボヤッとしたまま終わってしまった感じがする。うーん、惜しい!
音楽の使い方は面白い。のん演じるみつ子がパニックに陥ってるときの脅迫的なBGMは精神を揺さぶられる。
飛行機の乗客がRIDEと書かれたTシャツを着てたけどあのバンドのRIDE?
ホーミーや恋は桃色は原作からのネタだろうか?
ちょこちょこ音楽ネタが挟まるのにはワクワク。
ロケ、(CG)演出、演技……など高レベルなことを行っているけど、”で、結局なんだったんだろう?”と思ってしまった。なんかずっと10%だけスベってるような感覚。
そんな不完全燃焼を覚えながらものんは本当にかわいい。
ラフな格好もオシャレした格好でも、2時間ずっとかわいいのは天使としか言いようがない!
のんの魅力爆発、高低差で耳がキーン
のん、、かわいい。
アホっぽい(言葉悪いけどいい意味)女の子と、感情的な女性の間を行ったり来たり。素晴らしいりハマり役。
特に、泣いたり怒ったりの感情的な部分は引き込まれる。
他の方の指摘の通り、大九監督と綿矢りさの相性は抜群。「勝手にふるえてろ」と同じで、ちょっと闇があるというか、普通ではない?女の子の描き方が凄い。
精神的に不安定になる部分の演出も良かった。
また、顔や物がアップになる絵が好き。
とても良い映像でかっこいい。
また、感情がわかりやすい。
今後もこの2人でたくさんの映画がみたい。
また、のんの映画ももっとみたい。
ずっと応援したくなる主人公
もう終始笑ったり泣いたりして、上映時間130分超えてるはずなのに体感は60分くらいだった。
とにかくずっと主人公の感覚に共感し続けてたらあっという間に作品が終わっててそれが1番悲しかった。
女性かつお一人様の方にはドンピシャの映画になるとは思いますがぜひ、男性の方にもこの作品に触れてみて主人公の葛藤を体感していただきたいです。私は男ですが主人公に133分感情をずっと持ってかれてました笑
勝手にふるえてろとざっくりとは似てますが、こちらの映画の方が少し前向きというか、ラストにかけてポジティブになれた作品でした。
あと一つ、のんさんより林遣都さんの方が歳上という話ですが、劇中では個人的に全く気にならないというか、先輩、後輩の関係が一目瞭然でお互いがとても愛しい存在感でした。
ちょっと感想とは違いますが、劇場では前半は特に笑い声が耐えなくてすごくレアな体験ができました!上映館数少ないですが是非観ていただきたいです。
上映時間をあと15分くいとめてたら間違いなく傑作になった
「勝手にふるえてろ」が大好きなので、どうしても比較をしなければならなくなってしまいます。松岡茉優がものすごい情報量の多い独り言を上手くこなしていたのですが、果たしてのんはどうなのか…とやや疑念的に劇場に向かっていったんですけれども、御見それしました。本当にのんが輝いている輝いている。演技力も明確にメリハリを持って演じているので、彼女だけが移っているシーンだけでも全然飽きない、飽きさせないパワーを持っていると思いました。
前半と終盤は、のんがAと名乗る自分自身とどんどん会話を重ねていくので、会話劇として非常に面白いんですけれども。そして、あまちゃんを見ていた勢としてはあまちゃんのコンビ復活なんて否応なしに燃えるんですけども。
しかし、こののんと橋本愛の共演シーンである中盤のイタリア旅行のシーンが作品の根幹にそこまで触れておらず、橋本愛演じる役のサイドストーリーにしかなっていないところが非常にもったいないなあと思いました。確かに橋本愛が演じる役は、海外結婚という人様から見たらしあわせな幸せな選択をしたかのように見えて、海外の生活で孤独を感じている。のんが演じる役は、橋本愛を失って恋もうまくいかず自ら進んで孤独(劇中ではおひとりさま)を選んだという対比はストーリーの展開に有効だったのはわかります。わかりますけど30分近くここに割くのはもったいないというか、短くできるだろうという印象がありました。
また、のんと中村倫也が演じるAのやり取りが面白すぎるっていうのもあるんですけど、コントチックな演出になるところが逆に冷めてしまうというか。特にカーターのシーンは全カットしてもいいんじゃないかと思うくらいノイズでした。中盤の間延び間の原因の一つとしてもあると思います。
主人公は最終的に成長することはできたのかはわかりません。しかし、まさかAがあのような外見で、丁寧に伏線を張っていたとは思っておらずなるほどなあと思わされる海のシーンでした。のんという才能を今のような頻度で今のような露出のさせ方にするのは本当にもったいないことであると改めて再確認させられました。また、綿矢りさ原作と大九監督の相性の良さも再確認しましたし、吉住さんの出演が本当にピンポイントで成功していたというか、奇跡的なキャスティングだと思いました。観に行ってよかったです、
もっとのんを観たい‼︎
タイトル通り、もっとのんを映画やドラマで観たい‼︎
そう思わせる程、のんの久しぶりに観た演技は良かった!芝居に関しては多分憑依型なんじゃないかと思うけど、何も言うことはない。もうパッチリ二重で綺麗な黒い瞳が印象的で、さらに大人っぽさも加わって、確実に演技の幅が広がってる!これから先出演するであろう作品が早く観たい!
そして林遣都がまた絶妙に良い!『姉ちゃんの恋人』でも思ったけど、少し陰影感がある役が凄く上手いと思う!
色々とゴタゴタがあって、日本の歪んだ芸能界の問題点が浮き彫りになったけど、才能溢れる女優が演技の仕事が出来ないとか本当におかしい。
けど公正取引委員会が芸能界の問題を指摘してから風向きが変わったんじゃないかと思う。恐らくこれからのんを観る機会が増えるのではないかと思うと楽しみ‼︎
ホーミーは難しい
脳内アドバイザーとの会話で一人の日常を楽しむ31歳のミニお局OLの恋の話。
彼氏無し男にトラウマ有りで、休日は一人で過ごし、お一人様生活を満喫する主人公だか、少し前から托鉢にやって来る2歳年下の取引先営業君のことが好きな様で…というストーリー。
脳内にいるもうひとりの自分との会話という体で、半分ぐらいは能年玲奈(敢えて本名で書きます)の一人芝居をみせて行く様が、なかなかお見事で、一人悶絶する姿が面白い。
失礼ながらこんなにうまかった?と驚くぐらいハマり捲り。
本質的には、強がってはいるものの、脳内で会話をする時点で、本当はお一人様に寂しさを感じている主人公という感じだし、どちらかというと哀しさや虚しさもあるのかなという主人公を描いていて、物語にあまり深みは感じないけど、お一人様、若しくはその経験がある女性なら共感出来るのかな?
内容も悪くはないけれどそれ自体にはあまり特筆するものは感じられず、能年玲奈の演技がハマっているしおふざけも面白いし、それを楽しむのが主の作品という感じ。
2020年なんだかんだ劇場鑑賞521本目の締め作品でした。
片桐はいりさんが可愛く強い女性を演じられていた。
「エターナルサンシャイン」のように、他人の脳の中を映画を通して覗き見できる不思議な映画でした。みんながみんな悩みながら、怯えながらも、ときには失敗しながらも前に前に進もうとするその健気な挑戦の日々が描かれていて、私自身の生活を振り返るきっかけを与えてくれました。ベストな回答をする事は難しいのですが、なるべくベターな結果を少しずつでも重ねながら生きていきたいと思いました。
のんです!
みつ子はおひとり様生活が長すぎて人との距離感がつかめず、せっかく多田君に告白されてもどうしていいかわからない自分に苛立つ。脳内相談役のAといる方が気が楽だと思ってしまう。
気持ちは理解できるけれど共感はしづらいです。私から見れば、すごく仲の良い先輩がいて、会社の雰囲気もそんなに悪くない。お茶出しが一番イヤな仕事?羨ましい。住んでる街も良い感じです。
みつ子も部屋も可愛いので、攻めた下着を着る人に見えないのは、私の感覚がズレている?
人との距離感もちゃんと取れているじゃない、取れてないと勝手に思い込んでいるだけだよ。あいつの仕打ちはひどかったけど、付き合ってる人に裏切られたわけじゃない、良いと思った人がゲス野郎だっただけだもん。どうしてそんなに病んでるの?
でも、のんの演技に圧倒されて、ハマらなくても観て良かったと思います。いや、私も実はハマったのかも。
ざっぱーん
大九明子監督、いいですね。
主人公みつこ(のん)が、気楽なひとり暮らしで、妄想相手に楽しんでるところは、「勝手にふるえてろ」と同様の設定。ただしこちらは、妄想世界ではなく、脳内話相手のA。姿は見えないけれど、主にAの声(中村倫也)とのやりとりで物語は進んでいく。やりとり、と言っても自問自答なのだけど、これがなかなか軽妙で楽しい。中村倫也の声も合っていて、絶妙の間合いで会話が弾む。
のんのクルクル変わる表情と、時折見せる感情の暴発が見どころのひとつ。コミカルに自問自答しながら、暴走していくあたり「勝手にふるえてろ」に負けない走りっぷりだ。多田くん(林遣都)との、進みそうで進まない恋愛模様がまた、物語を彩る。多田くんは年下の設定のようだけど、ここだけは少し違和感あったかな。
多分監督も私と同じ年代だからか、大好きな大滝詠一の「君は天然色」がバリバリに使われていて、びっくりとともに大満足。飛行機の中の文字が飛び交う演出が、遊び心満載で好きだな。奇しくも明後日は大滝詠一の命日。こうして映画の中で使われるのも良い供養ですね。
何はともあれ、若い女性の妄想全開の大九ワールド、またまた楽しめました。
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