私をくいとめてのレビュー・感想・評価
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飽きない”のん”さんの顔芸
半分ぐらいはのんのアップと独り言(的な)が続く。結構すごいことじゃないかと思う。
それを成り立たせる”のん”の存在感と監督の腕。
他人の人生を覗き見しながら笑う感じも彼女なら安心して観られるのが不思議。
興味がなかったが。。。
興味が無くてスルーしていた映画だが、評価や評判が良いから好奇心で観に行ってきた。
軽く概要を読んだだけで、ほぼ予備知識無しで鑑賞。観ていてグイグイ引き込まれる。のんちゃんが演じる主人公の脳内振り幅と実世界対応型の言動(時々独り言が過ぎて変な人に見えるケド)が面白い。体裁用の言動とは裏腹のどす黒い心情、そんな自分を嫌だと思いつつ他に転嫁したり、目を背けて見なかったことにしたり…誰もが”あるある”と感じるリアルさに共感しました。
エンドロールを見ていて”中村倫也?って…あっ!あれが…”、エンドロールを確認するまで気付かなかった。
今年は、年初から鑑賞の当たりが良くて、ラッキー☆
のんちゃんすごいです
豊かな表情に釘付けになりました。
それぞれの場面に見せる顔がどれも素晴らしかったのですが、やはり、愛ちゃんとの場面が特筆すべきものだなあと。
本当に学生時代の少女のように無邪気で少し子供っぽい表情で、胸に迫りました。
あと、「勝手にふるえてろ」と被るのかな、と思っていたのですが、さらにいろんな要素やエピソードが幅広く描かれていて、いろんなところにいろんな人がフックされると思います。
ちょっと変わってて、神経質な生き方をしている女の子ですが、胸の奥をのぞいたりゆっくりゆっくり思い出したら誰しも心あたりがあると思います。
大瀧さんの歌はとっても素敵だったです。
のんちゃんだけじゃなくみつこちゃん皐月ちゃんノゾミさんに向けたエールかなって思いました。
サブカル女子にはちょうどいい。
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脳内に「A」というイマジナリーフレンドがいて、おひとり様生活を満喫するアラサーOLが年下に恋をする話。
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『勝手にしやがれ』の監督と原作の綿矢りささんが再タッグなので、面白くないわけがない。というか、私みたいなサブカルこじらせ女子にはこういうラブストーリーが1番共感できて面白いのです。
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みつ子が女芸人に絡む酔った男達を見て嫌な気持ちになるけど、結局何も言えなくて、自分の毒を思いっきり吐き出すシーンがとても良かった。そして女芸人で吉住が出ていて、「あの女芸人さんはあーいう男を見下してどんどん上に行くんだ」ってみつ子が言うように、現実に吉住がthe W優勝してたことでよりグッとくるものがあった。
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あと勢いで恋人を作ろうとして、失敗してしまうのを自分のせいなのに自分のせいにできないダサさとかすごいわかる。だいたいあーやって行き急ぐと、良い人と出会えないよね(笑).
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「君は天然色」が流れるシーンもすごい好きだし、みつ子の親友との関係も好き〜やっぱ綿矢りさ作品好き〜大九明子監督も好き〜.
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#映画 #movie #映画好きな人と繋がりたい #映画記録 #私をくいとめて #のん #林遣都 #橋本愛
ねえねえ忘れないで。私はここにいるよ。
関東地区のテレビでは観ることができなくなったのんちゃんだけど映画館に行けば彼女が観れる
ぜひ劇場に足を運び『私をくいとめて』を観てのんちゃんを味わってほしい
2021年映画館鑑賞3作品目
1月4日チネ・ラヴィータ
原作既読
自分は綿谷りさファン
だいたいこんな感じの小説である
冒頭にある河童橋での天ぷらのサンプル作りもしっかりと再現している
村上春樹同様に美味しそうな情報が多い
女子力が高いだけあって村上春樹より華やかだ
彼氏いない歴が長い32歳の独身女性が主人公
脳内の自分でありアドバイザー的存在「A」と会話をする特技がある
彼女を演じたのがのんちゃん27歳
30代前半の同じ年くらい女優さんはたくさんいただろうが少し若い彼女が演じている
浜辺美波のように20歳で15歳の役を演じることを思えばどうってことがない
これが助っ人外国人選手だとネットの野球オタクは27歳だと「まだ若い。期待できる」と評価し32歳だと「ロートル。期待できない」となってしまう
それはともかく主人公黒田みつ子というキャラにのんちゃんを抜擢したのは大正解
原作では「A」との会話は一人のときだけなのだが映画は周りに人がいてもやっているのでそれでは普通に変な人だ
でも映像化するときには必要な改変かもしれない
のんちゃんのほか多田くんには林遣都でノゾミさん役には臼田あさ美と理想的なキャスティング
カーター役は自分が知らない若手俳優でどうやら映画初出演のようだ
悪くはないが強いてあげるなら他の3人と同様に実績がある人を起用してほしかった
原作にいたかどうか記憶になくオリジナルキャラかもしれないがキャリアウーマンの上司澤田役に片桐はいり
役作りがお見事だった
さすがベテラン
小指と薬指に指輪をはめ牛の鼻輪のようなイヤリングが仕事がバリバリできる優秀な女を演出している
なによりも嬉しかったのはローマに住む旧友役に橋本愛を抜擢したこと
『あまちゃん』の頃からの能年玲奈ファンにはたまらない粋な計らい
能年玲奈橋本愛のツーショットを観ていたら聖地巡礼するオタクが感じるであろう萌えと同じような感情になる
原作ではベリーショートだが映画の彼女は真っ逆さまに落ちて中森明菜のような髪型だ
ベリーショートなんてなんらかの理由で坊主頭になった女が元に戻す段階の初期の形だ
男なら卒業間近の高三元球児のような髪型
ベリーショートの橋本愛なんて見たくない
温泉旅行の帰りに電車の車内で女子中学生にセクハラするグルメリポーター藤堂に黒田が注意したくてもできなかったのは原作
それが映画では温泉地のイベントとして開催された若手お笑い芸人ライブに場所を移し女芸人吉住が男性ファン数人に抱きつかれるかたちに改変されている
この変更はむしろ良かったと思うが吉住は全くつまらなかった
事務所の先輩アンジャッシュのコントが本当の芸であり新作が観れないのは残念である
原作もそうだがイタリアに行く際に飛行機が苦手とはいえパニックになるエピソードはカットしてもいい気がする
映画はなぜかドラえもんの『コエカタマリン』のようにメルヘンチックになったが原作は詳細で妙にリアル
綿谷りさの実体験だろうか
揺れにビクビクして慌てる綿谷りさを想像するだけで笑ってしまう
村上春樹なら飛行機なんて慣れたものでビートルズの『ノルウェイの森』を聴いていたら悲しくなりCAに声をかけられる程度だろうに
ダブルデートは原作では東京ディズニーランドだが新型コロナの影響なのか東京タワーの階段を歩くという物好きなイベントになってしまった
ノゾミは男につくすタイプでカーターはナルシスト
B'zの稲葉さんはある曲で愛する役と愛される役は決まっていると言っているがまあそういうことだろう
黒田みつ子と多田くんは付き合い始めるが主人公は超奥手
のんちゃん自身もキスシーンNG女優
抱き合うシーンはあるがそれ以上はなく手を握りあうだけというプラトニックラブ
これから心中でもするのかというシチュエーション
がきデカの阿部先生と同じように黒田みつ子も能年玲奈もハードルが高い
二人は彼女ほどエキセントリックではないが
とはいえアラサーでも付き合い始めは照れもあってこんなものだろう
積極的に脱ぎ出してさっさとベッドに大の字になって膝を立てるのもプロみたいで興醒めだし
Aの声は中村倫也で姿は前野朋哉
お相撲さんのような胸はたしかにナイスキャスティング
僕もAのような存在が欲しい
自分が書く映画comのレビューを評価し削除されないように注意してくれる有難い相棒がいれば二度手間を避けることができるのに
のんのPV
のんが好きな人にはたっぷり楽しめる。
だが これはどう観たらよいのか 前半は頭の中での会話はアメリカのドラマにも似ているコメディ風だが 後半はずいぶんと追い詰められている ホアキンフェニックスのジョーカーばりの妄想で鬼気迫る怖さもある
だが ジョーカーのような破綻者ではない
恋に臆病なほどほどに仕事している人
おそらく 人間が追い詰められていく様 過程がうまく描けてないのでは?
イタリアの橋本愛とのわだかまりからの和解も唐突に感じてしまう のんと橋本が古い親友に見えないのも とってつけたような映像に見えてしまう。
全体として 映像で分からすより 説明のセリフで済ましてしまうのが 多い監督なのか‥
映画も登場人物もちょうどいい
独身や恋愛離れがスタンダードとなった現代において、本作の予告が他人事とは思えず興味を惹かれた人は多いと思います。(私も御多分に洩れずその1人)
みつ子が自身の恋愛感情に戸惑う様子は、独り身生活を謳歌する者としてリアリティがありました。独りが心地良い分、他人を通じて湧き出る感情が少し怖いんでしょうね。私はのんさんを初めて拝見しましたが、みつ子のマイペースな性格が見事にハマっていました。
そんなマイペースなみつ子に恋する多田君。彼のもどかしい態度は、奥手男子にとっては我が事のように思えたのではないでしょうか。みつ子とのコミュニケーションが徐々にハマってく展開に、私は2人の友人になったかのように嬉しくなりました。
みつ子と多田君の共通点は、2人が具現化されたAのように「丁度いい」存在であることです。2人は容姿が特別良いわけでなく、エリートでもありません。"大多数側"なのです。私は恋愛リアリティショーというコンテンツに興味がないのですが、その理由は登場人物達に恋愛におけるハンデがなさすぎて感情移入できないからです。「おめーらココで失敗しても他で幾らでもチャンスあんだろ!」って思っちゃうんです(…く、悔しい!)。そんな私にとってみつ子と多田くんの恋愛劇は心地良く、素直に応援しながら見ることができました。
ただし、この作品が映画とて良作かと問われると、そうではないというのが率直な感想です。
まず、全体的に無駄が多いです。例えば飛行機のシーン。「口びる」というワードをあれだけ強調して演出をしておきながら、最後まで口びるが重なるシーンはなし。登場人物の不器用な心に忠実になるのはいいのですが、バロメーターの高まる瞬間がなければエンタメとしては消化できない。
また、上映時間が133分の割に印象が薄いです。弱者の気持ちをキャッチアップするシーンが幾つかありましたが、大して響きません。脇を固めるキャストについても、皐月は大事な役回りの割に印象は薄く、カーターはキャラが濃い癖に上っ面のまま終わりました。
本作はあくまでもほのぼのした恋愛物語であり、刺激抑え目の丁度良い作品なのです。
女性向きの映画?
原作者も監督も主役も女性だし、やっぱり女性向きの映画なのかな。
共感できるというコメントが多いですが、男の私にはこの映画は合わなかったというか良く理解できませんでした。
意味不明な妄想シーン(飛行機の中とか海辺とか)が多かったし、女心ってやっぱ難しいんだね、としか感じませんでした。
余談ですがAとのやりとりは思わずナイトライダーのKITT(キット)を連想してしまいました。
「よろしくお願いします」。
まるで自分だった。
主人公のように若くはない。そして自分は男だ。なのに、等身大の自分を観ているようだった。
彼女よりも自分は前に進んでるよな、と思うところもその逆もあった。
「おひとりさま」はやりたいことがやれるのは間違いない。自分を知る、自分に必要なことを知るのにこれほど縛られず、自由なことはない、って感じることがある。どこへでも行ける、やりたいことがやれる、そんな気になる。でも、ほんとにそうなのか?って思ったりもする。
劇中でたしか「さみしいはくるしい」って言葉がある。まったくそのとおりだ。
クリスマスから年末年始、そして時おり、さみしくて死ぬんじゃないかと思うことがある。うさぎと人間と何が変わらないのか、と思う。
主人公が「怖くて怖くて仕方ないんだよ」と言った。異性と接すること、新しい見知らぬ領域に踏み込むこと。
自分もまったく一緒だと思った。怖くて怖くて何かの病気になりそうに思ってしまう。
ただ、ラストシーンのことばがとてもとてもとてもよかった。そうだよ、それだよね、って思った。人に委ねないとダメって自分も友人にスコーンと言われたっけ…。
素晴らしい素晴らしいラストシーンだった。
年が明けました。今年一本目の作品は自分の身がつまされながらも、大切なことを思い出させてもくれる映画体験になりました。
もう30歳の役かぁ。
誰にでもあって…でも隠してる、妄想と自虐、強がりと弱音、やけくそと葛藤の日々を「のん」という素材で最後まで突っ走ってみせる映画。
個人的には彼女の(舌の奥で何かがぶつかるような)滑舌や台詞回しは少し苦手なんだけど、それを補って余りあるあの眼力と表情。
さすがに30歳という年齢設定には違和感があるが、その歳をありがちな陰鬱や停滞としてではなく、ポップに可愛らしく描いているので好感が持てる。
私の大好きな「キャラクター全員が好きになれる映画」でした。
痛いくらいに共感できる
女性なら誰でも部分的にでもかなり共感できると思います。
痛いなーと思うセリフいっぱいでした。
人にあまり会えない年末年始に見たので刺さりました。
私が主人公と同じ年齢だったら泣いてたかも。
のんさん、あまちゃんの時もそうでしたがこのタイプの役柄は本当に上手い。
出来事よりも人にフォーカスした作品の好きな人は大好きな作品だと思います。
映像も音楽も、本当に過不足なく、作品の中にはまってました。主人公の住んでる家も街も現実感あってよかったです。
ぼくたちの失敗
例年と違う正月 ぼくたちはのんさんとイタリアや東京タワーにいて、今の世相や恋する人との将来を考えていたんだ。
「私をくいとめて」は、どうにも進むも後退りするにもいかない切羽詰まった状況でも、生きるしかないぼくたちを描きつくしていた。
たとえ脳内の相談役Aと、こうしたらああなればっていい合ったって、なるようにしかならないのは世の中の理さ。
バカなセクハラ男にしても、彼らの後ろに世間という、腹黒くもイノセント等という輩がしかり防波堤でいたりする。だから自分をしっかり守って、脳内でも
何でもいいから、助けを求めていいってことを、しっかり考えようよ。
苦手なものは苦手。出来ないことは出来ないと言葉にすることから始めようってね。
それがぼくたちの(主にぼくの)、この映画を観た感想。
なんかこちらの脳内も活発化してきましたよ 笑
文字ではできない映像表現が良かった。
なにから、食い止めてほしいのかよくわからなかったが、いいタイトルだと思う。
『勝手にふるえてろ』を見損ねていて、だいぶ気になっているので、先に『私をくいとめて』を見た。
大九明子監督×綿矢りさ原作なので。よかったです。かなりポップな感じ。ところどころ分からない部分があった。
綿矢りさは、インストールと蹴りたい背中しか読んでないはず。
良さげな小説色々出してるみたいだし、時間が出来たら読みたいが、最近めっきり読書量が減り…
のんが主演で、親友役に橋本愛、のんの職場の先輩に片桐はいり。あまちゃんのアキとユイちゃんとあんべちゃんです。
アキとユイちゃんにはすぐ気づいたけど、あんべちゃんもいたことに帰宅するまで気が付かなかったです。
だって、ヘッドハンティングされてきた澤田さんがあまりにかっこよくて、あんべちゃんと重ならなかったんだもの…
これを演技力というのか!と思いました。
脳内相談役「A」をお供に年下の多田くんに恋するみつ子の日常に終始するのかと思いきや、結構多田くん以外の悩みや怒り、悲しみの描写が多かったのが以外でした。飛行機に乗れないとか、唯一の友達の皐月に抱く複雑な気持ちとか、過去に受けたセクハラ被害のトラウマとか、会社での立ち位置への葛藤とか、私的にはもっと掘り下げてほしかったなと思いました。
ところどころ分からないっていうのもこの辺りで、消化しきれない悲しみを持っているようなのに、その原因?とかを全然書かずにいきなり怒りと恐れが噴出するから戸惑うって感じでした。まあ尺とかあるし、もしかしたら原作でも書かれてないのかもだし…
特によかったとおもったのは、ローマへ向かう飛行機の中で、Aにイヤホンをつけて!といわれて付けたら、大瀧詠一が流れ、くちびるつんととがらせてーという歌詞に合わせたカラフルな風船が飛行機内を飛んできたところです。
映画的表現ですよね。あとAの手が耳を塞いでくれるところね。
Aの見た目が前野朋哉氏で、わたしもちょうどいいと思った。でも声がなんか前野氏?ちょっと向井理に聞こえるけど?とおもっていたら、声は中村倫也氏だったらしいです。
後は、ノゾミさん。カーターがすきなノゾミさん。東京タワーでのカーターの望みをすべて網羅すべくドラえもんのポケットみたいな青いカバンからササっと道具を取り出すノゾミさん。最高でした。面白かったです。
みつ子と多田くんのシークエンスは、ふつーというかよくわからんというか、みつ子の年収分からんけどええ部屋住んでるし、ダンスクの鍋だし、かき揚げとかあげられるし、こじらせてる感出してるけど、さらっと飛行機代出せたりするところから見てもお金あるやん、十分リア充では…?と思い、みつ子像が説得力がある姿で思い描けませんでした。
クックパッド見ながらにしろ、人にふるまえる体裁の揚げ物ができる人は、だいぶ力量あるとおもいますで?
会社でプチ局(やったかな?)として居座れるが、ローマと沖縄、年2回の飛行機旅行が出来て、お茶出しが業務に含まれる正社員?東京暮らし…?お茶出しが業務に含まれる会社員はもっと給料低くね?飛行機代は出せ無くね?親がこづかい一杯くれるんか?とか思いました。
あれ、愚痴が多い?でも面白かったですヨ?
脳内にもう一人の人格Aさんが存在して、そのAさんと始終会話する主人公。つまり大声で独り言をする女の子という役柄。そんな役柄をサラリと演じ切っているのが、フシギちゃん女優の能年玲奈です。
一見、彼女のハマリ役としか見えない役柄ですが、膨大な量の独り言を演ずるシーンが至るところにあり、つまり尋常でない量のシナリオを覚え、身につける必要があるわけです。
ごくごく自然に演じている裏側に、恐ろしいほどの努力の積み重ねが隠れているはずで、そのことに思い至った時、私は自然と頭が下がりました。
彼女の役柄は、いわゆるアブナイ系の女の子です。
だから彼女には何年も恋人ができません。
友達もほとんどできません。
彼女自身、自分には脳内に声(Aさん)が住んでいることも理解しており、それが障害だということも分かっており、しかしAさんこそは誰よりも大切なもう一人の自分自身で、失いたくないという葛藤を抱えています。
だからこそ、一人の男性を好きになった時の、アラサー女性とも思えないほどに、ういういしくせつない乙女の恋心が観客席にも痛いほど伝わってきて、苦しい気持ち、つらい気持ち、そして幸せな気持ちをともに体験することになりました。
女優・能年玲奈。
それはそれは素晴らしい演技力の持ち主だと、舌を巻くしかありませんでした。
冬を舞台にした映画で、バレンタインデーのできごとも大切なエピソードの一つですので、恋人同士で観にいくのにもお勧めの映画だと思います。
おひとりさま30代女子
2021年、1本目。
何の予備知識も無く、単にTVドラマおっさんずラブでハマった遣都くん目当てに鑑賞(スイマセン・・)。といって、主演ののんさんも前々から可愛いな~と思っていたので(朝ドラは不視聴)今回初めて映画館の大きなスクリーンでじっくり鑑賞できてよかったです。実年齢27歳と思えない少女のような透明感、とにかく可愛かった。
ストーリーは途中ちょっと冗長に感じたが、"おひとりさま"をこじらせた30代女子のみつ子が会社の取引先の営業マン多田くんに恋したのをきっかけに、自分の気持ちに気付いて戸惑い、もがき苦しみながらも、徐々に距離が縮まっていき、告白されるまでに至る様子がゆっくりと描かれている。みつ子も多田くんも真面目で不器用な感じが何ともかわいい。恋愛って憧れる、羨ましいけど、気疲れして面倒くさい、1人の方がラク・・分かる。
イタリア人と結婚してローマ在住、もうすぐ母親になる親友皐月(橋本愛さん)との壊れかかった友情の再生もよかった。女の友情はどちらか一方が結婚すると、疎遠になって最後は自然消滅してしまいがち。自分はまだ結婚もしてないのに友達はもう赤ちゃんが産まれるって、すごく焦るというか置いてきぼりにされてるような、遠くに行ってしまったような感じがするんだよね。でも、皐月だって1人で急に遠い外国暮らしすることになって、しかも初めての出産、不安で外出もほとんどできず家にこもりがち。むしろ1人で自由なみつ子がうらやましいと思っていた。無い物ねだりなんだよね。お互い素直に "ごめんね" が言える友達っていいね。
1人海外旅行っておひとりさまの総本山?だったのか・・!自分はもう5回以上行ってしまったので、ちょっと衝撃(笑)。 みつ子みたいにおひとりさまで飛行機が苦手だと大変かも。
先輩ノゾミさん、いい人だ!ああいう優しくで面倒見が良い人が会社に1人でもいてくれたら救われるよね。なぜカーターが好きなのか(イケメン設定だが微妙なビジュアル、性格もワガママそうだし)、付き合うといっても何故に"期間限定"なのか、謎。最初からあまりに尽くしすぎなのが心配だが、幸せを願わずにいられない。
上述の親友、先輩それぞれの話に加えて、商店街(あのお惣菜屋さん行ってみたい)、会社の上司澤田さん、相談役Aとの対話?、みつ子の休日のおひとりさま生活が描かれ、思いのほか多田くんの出番が少なかったのが少々残念だったな~、、ってことで☆3つ。
Aの姿が現れる海辺のシーン、「え?あの声どう考えても中村倫也だよね??」「なぜに前野朋哉?」一瞬頭の中"???"に。単なるトモヤ繋がりか?イケメンは声もイケメン、ビジュアル違いすぎ、落差が激しい。登場させなくてもよかったんじゃないだろうか。「ちょうどいい」って、(気を使わなくて済む)ちょうどいいブサイクという意味だったのだろうか、、気になる。
のんさん、映画だけでなくもっとテレビでも活躍してほしいな。ドラマの主役、期待してます!
のんちゃんだから
お一人様成長物語✨
なかなか良かった
のんちゃんほぼ1人芝居
あまちゃん繋がりの橋本愛との共演もなんだか嬉しいね
のんちゃんの中にいるAの声は中村倫也君。
すぐ声聞いてわかりました😂
中村倫也君出てくるかなぁと期待したら、別な俳優さんが出た。笑
少し悲しい。笑
そして、のんちゃんは美人になったなぁー。のんちゃんだから、この映画を観れる気がする。
先輩役の臼田あさ美さんが私的にヒット❤️
いまの世相をかんがえると
アラサーが「恋に奥手、このままひとりでどうしようかしら」みたいな悩みが贅沢すぎるというか。まじでどうでもよい。好きにしろ。
ブライダル総研の「恋愛・結婚調査2019」の調査結果によれば、(全国20~40代の未婚男女2400人を対象にした調査で)恋人がいる割合32.1%。いない割合は67.9%。
とくに男性20代の約4割が「交際経験がない」。女性20代は約2割が「交際経験なし」。
もはやバブル以前のような「20代のうちにすてきな恋愛をして結婚をする」のがいろんな事情でできなかったり、必要なくなった。それどころか恋愛や結婚出産のリスク部分が拡大されるようになってきた。
経済的事情、信条、そもそも1人が好き。個別の事情は色々あるだろう。
そこへきてみつ子(能年玲奈)は「おひとりさまでなんでもできる」と自己暗示のように唱えるくせに、イイ男(これも幻想)がでてきたらアプローチのしかたわすれたーどうしよーとウジウジした悩みを2時間以上かけて見せられる。さすがに退屈。芋虫の移動を2時間観察してるような映画。
アメリカじゃ「ブックスマート」っていう根暗女子2人が一夜にして高校生活の鬱屈した思いをぶっとばしトップに上り詰める、子供から大人に成長するパーティ映画が公開されている。
ブックスマートと私をくいとめてでは悩みの質が違うのでなんとも言えないし、能年玲奈の1人長台詞とかみどころもある。
女芸人が酔客に絡まれるくだりから繰り出される女性の怒りは、metooの問題提起をわかりやすく示していた。もともとあった女性に対する嫌がらせや暴力を、もうやめにしようね、というの。あそこはよかった。
話が逸れましたが、そもそも「みんなに取り残された」「恋愛ができない」みたいな悩み自体、歳をとれば取り返しがつかないしはっきりとどうでもよくなるので、なんでこんなことに悩むのやら、まったく共感しがたい。
「そんなに恋愛しなきゃダメなのか?」というのが結局のところポーズでしかないのがダサい。
この映画ではその一部しかみれないけど、恋愛や結婚をしていけば相手のやなところばかり目につくようになる。その入り口に立つところで2時間もかけて終わっていくというのはほんとに時間の無駄以外のなにものでもない。あと、前野朋哉がでてきたとこの「おもしろいでしょう」みたいなノリ。最悪な。
のんが久々の主演
綿矢りさ原作、のん主演(久々ですね)、アラサー女子のお話。
いわゆる「イマジナリーフレンド」と共に生きる「おひとり様女子」がヒロイン(のん)で、日常生活を楽しみ、恋をして、旅に出て、ってお話。
あーでもない、こーでもないと、ちょっと面倒くさい系の女子で、のんのキャラクターにはピッタリな役ですね。
あ〜、のん、可愛いなぁ〜、って観ていたら映画が終わっちゃった、って感じ。のんは可愛いし、イマジナリーフレンドとの会話も結構、面白かった。なので減点要素は何も無いんですが、テーマの「アラサーおひとり様の恋愛事情」というのに、全く関心がないので、、、
それと橋本愛、彼女も綺麗でいいんだけど、彼女の役所も良く分からなかった。
うーん、あまちゃんだけに甘い採点で3.5点。
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