私をくいとめてのレビュー・感想・評価
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ネガティブな自分自身との戦い
のん(能年玲奈)、林遣都、片桐はいりという魅力的なキャストに興味を惹かれ、映画館へ足を運んだ。前半は「おひとりさま」を謳歌する様子が描かれており、平和な展開が待っていると思った。けれども、そうした第一印象とは裏腹に、生きづらさを感じる人の腹の奥底を覗き見たかのような、居心地の悪さをも感じさせられた。のん演じる主人公はネガティブな思考の持ち主であり、世の中の人間たちを悲観していた。その矛先は自分自身に対しても向いており、生きづらさを抱えているといえる。中村倫也演じるもう一人の自分であるAとの対話を通して、自分と向き合い、なんとか乗り越えようとするのであるが、なかなかうまくいかないこともある。この作品を通じて、気丈に振る舞っているあの人も実は心の中に闇を抱えて生きているかもしれないと改めて思った。それは当たり前なのかもしれないが、普段何気なく生活している中では、人間を多面的に見るということが難しい。成功者の裏にある苦労を想像しようとしても、キラキラした部分ばかり目につく。表の顔と裏の顔があったとしても、表の顔しか見えないのである。また、主人公が好んで聞いていた劇中歌「君は天然色」がこの作品をより美しく仕上げていたことも印象的である。
Aの声に耳が癒されました**
今作を見ようと思ったきっかけは、かなり優柔不断で怒られそうですが、
大好きな「モモウメがどこかに出演。」というのを、
主演ののんさんが声優で登場した回のモモウメアニメで、聞きまして。
行こう行こうとは思っていましたが、
公開日に県内で上映していた映画は1つ&しかも家から遠い!!
と、行けずにグズグズしていたところ、
人が少ない。
県内映画館でも家から近い映画館に公開日から約1か月遅れて上映が始まった。
という好条件に遭遇したため、モモちゃんウメさん探しがてら、観て参りました。
(動機が不純で申し訳ない。。。)
結果はモモウメ発見には至りませんでしたが、癒された!!!
Aの美声に癒されましたよ!!!!(耳が喜んでました)
何を隠そう、Aの声の正体は中村倫也さん!!!(情報収集しなかったので、把握してなかった)
しかも、がっつり恋愛映画って訳でもなく、
1人のOLがおひとり様を満喫しながら、
恋に友情に揉まれていく。という話(この解釈でいいのか謎)
でそのOLの相談役A(脳内の自分)が中村倫也さんだったのです(2回目)
昨日、見たばかりでおかわりしたいので、
多分、今週中に2回目に行くかなー。って思っています。
コテコテの恋愛映画が最近苦手なので、
こういう作品をどんどん開拓しようと思っています。。
まともな監督だなぁ・・・
心の中のつぶやき一覧
・料理はできるんだ→ポイント
・根暗な陰キャではない
・いわゆる腐女子でもない
・サブカル系ではサイレントマジョリティかも
・温泉での女性芸人いじりは俺も好きじゃない。
・大九監督は絶対に羽海野チカさん作品と相性いいと思う。
備考:
・実際にノンさんが将来どんな男を選ぶか非常に気になる。
最近の邦画ではピカイチ!
脚本も良いが、その解釈も良い。
撮影やサウンドデザインも丁寧にされている。
テロップ関係もしっかりと考えられている。
主演の「のん」は久々に演技をしているのを観たけど表情から動きから素晴らしい!
日本の女優としてこれからも期待出来る逸材なのに
馬鹿なプロダクションが邪魔して非常に損している。
橋本愛含めて他の役者もバランス良いが、林遣都はテレビドラマにも出演しているのでイメージが固定してしまって損だと思う。
全体的な大きな演出と細かいこだわりの両方が楽しめる秀作。
能年玲奈版「勝手にふるえてろ」?
先入観なしに見に行ったら・・・
原作者が一緒だったのね・・・
橋本愛が橋本愛に見えなかった。
声、喋り方が結構変わったような。
能年玲奈より成長しているのかも。
目をつぶって主人公の独白を聞いていると、「この世界の片隅に」のすずさんぽくも聞こえ・・・
ハンドカメラがぶれすぎて見づらいのとピントがフラフラするのが、映像作品としてやや疑問。
若干、イタリアの風景が見られるのは面白いかも。
個人的にはポンペイが見たかったな。
ちなみに観客は自分も含め、おっさんばかり、数名・・・・
能年玲奈が素晴らしい
攻めた作品なので、おそらく好みが分かれると思う。ポップで笑えた前作に比べると、テーマ性が深まった分、より地味な仕上がりになった。これで客が入るのか、余計な心配をしてしまうが、 大九明子監督にはこの感じでどんどん突っ走ってほしい。
私は、原作を先に読んでしまって、映画を楽しむ上では失敗だった。ある重要な改変点が気になって、役者のスケジュールの問題か、あるいは予算なのか。物語の上で必要だから改変したわけではないよなあ、などといらないことを考えてしまった。
というか、よくあの原作を映画にしたものだと思う。テーマはしっかりと抑えているので問題ないけど、原作の実験的な部分を大胆に翻訳してある。原作と映画は別物とさえ思える。
原作と切り離して映画だけに関して評価すると、能年玲奈が素晴らしかった。いくつかのシーンで感情を露わにする場面があって、完全に心を持っていかれた。すごかった。
何年か前に朝日新聞週末版での連載を読んでた事を思い出しました。 映...
何年か前に朝日新聞週末版での連載を読んでた事を思い出しました。
映画の出来としては「勝手にふるえてろ」の方が好みでしたね〜。
のんさんも好きな俳優さんですが、今回も松岡茉優の方がよりしっくり来るような気がしました。
大スクリーンだからこそ笑える
綿矢さん原作で大九監督。
勝手にふるえてろの続編かと思える作品。
とにかくのんさんで笑える。
こぎ見いい中村さんのつっこみ
人の妄想?でこんなに笑えるのか?というくらいクスクス笑わせてもらいました。
アスリート映画
観終わったあと、肩で息をするくらい心拍数があがった。喰い気味の編集が小気味いい。能年玲奈は最高の俳優。彼女の表情を見ているだけでも楽しめる。角度によっては少女のようでもあり男性的にもみえる。稀有な存在。おどおどした恋人役の林遣都もいい。
恋愛の扱いが現代的
快適なおひとりさま生活を楽しんでいる31歳のみつ子が、会社の取引先の営業マンで年下の多田くんに恋をする。ただそれだけの話だ。
だけどこれがめちゃくちゃ面白い!
や、みつ子が恋をするだけとか言っちゃうと、全ての恋愛映画がそうじゃないかと反論されるかもしれませんが、二人はおそらく最初から両想いだし、ライバルが存在するわけでもありません。普通の恋愛映画だったらみつ子の恋愛の障害になるものが外部や環境からもたらされますが、この作品にはそれがないのです。ただただみつ子が勝手に悩みうろたえているだけです。
じゃあ何が面白いのかというと、それは”A”の存在です。
みつ子は頭の中に”A”という相談相手を作っていて、他愛のないことから真剣な悩みまで何でも彼に話し相談しています。そうすると、いつも冷静な年上の男性である”A”は、いつだってみつ子に的確な言葉を投げかけてくれるのです。
この”A”の設定がとんでもなく秀逸です。普通なら”A”をみつ子の脳内彼氏か何かにして、”A”が恋の障害になったり、みつ子が”A”と多田くんの間で揺れ動くという設定にしたくなるところですが、”A”はいつも冷静で的確なアンサーをくれる存在にすぎず、みつ子の恋愛の障害にならないし、みつ子も”A”に特別な感情を抱きません。”A”はあくまでただの相談役という位置づけです。”A”がいることで、みつ子は独身30代の寂しさを感じずに、おひとりさまを満喫できるのです。
僕は最初、『何で”A”に名前をつけないんだろう?』と思いましたが、名前をつけちゃダメなんです。たかしとかひろしとか進一とか名づけてしまうと、愛着が湧いてしまったりします。そうすると恋愛の障害になってしまいます。無機質な”A”という名前でなきゃならないのです。
#大物演歌歌手
むしろこの映画では、恋愛こそが障害となります。恋愛が、これまでの快適なおひとりさま生活の邪魔をするのです。通常の恋愛映画とは、恋愛の扱いが逆なのです。ここが極めて現代的で、新しいと感じました。
でも実はみつ子は、おひとりさまを堪能しているといえば聞こえが良いですが、本当は新しい恋を待ち望んでいました。恋や人間関係に臆病で、他人とあまり深い仲にならずちょうど良い距離を保っていただけ。いつも自分を肯定してくれる”A”を作りだすことで自分を防衛していたのです。
だからみつ子は、おひとりさまでの行動範囲を一人温泉→一人海外旅行と広げることはできても、多田くんとの距離を縮めることはなかなかできません。
そんなみつ子の心理や行動に共感できる独身女性は多いのではないでしょうか。
みつ子を演じるのんも良かったです。人の悪口を言っても嫌味にならないし、31歳の大人の女性を演じてもどこか少女のような透明感があって。そりゃ独立騒動とかあっても監督は使いたくなりますね。
何処か不気味な快作
可愛い天然で隠しても露呈する芸名「のん」と冠するネガティブな芯を撮った。
怒り顔の冷淡な美しさ。
分裂症手前で騙し騙し生きて結果治癒せず寧ろ悪化したかの女。
40など直ぐだ。
こんな不様な人生を肯定しつつ、シャイニング引用ゆえか何処か不気味な快作。
わかりみは深いしのんはかわいい
勝手にふるえてろから綿谷さんと大九監督ペアが好きで絶対に見ようとは思ってました!
面白いすね。最高です。おひとり様ライフを脳内相談者と楽しんでるところに好きな人が出来ちゃってあたふたするお話。。感情の移り変わりひとつひとつが分かるーの連続。
こんなに好きで好きでしょうがないのに告白とか付き合うとかどうやるの?っていう感じね!LINEの返信ひとつひとつの意味を深読みしすぎて病んじゃう感じね!めちゃくちゃ落ち込んでるのに好きな人からお誘いLINEが来るだけで全回復するあの感じね!!
吉住のシーンはWの優勝もあったことで説得力がすごいことになってた。
君は天然色も映画の雰囲気と合ってて良かったよー、、配信始まったら爆見します。
女性から見てとてもリアル
主人公と同世代ということもあり、非常に共感出来た作品。
もしこの作品を観て「何じゃこりゃ?」と思った方がいるのなら言わせて下さい。
30代女性から見てめちゃくちゃリアルです…。
大人になってからの友人との何とも言えないあの感じや、好きな人とのやりとりもまるで自分のことのよう。
ホテルでの出来事もすごくすごくよくわかる。
銭湯の怒りのシーンも泣いちゃうよ…。
これらの複雑な感情を描いて下さったことに感動。
またリアルでこのような渦中にいる今、観られて良かったと思う。
そしてこれだけ感動出来たのは、何より、のんさんが演じて下さったことが大きい。
他の擦れたような女優さん、達者すぎる女優さんなら、受け取り方も違ってきたと思う。
お気に入りは飛行機のシーン。
観賞後ずっと大滝さんの曲を聴いています。
制作に携わられた全ての皆様、素敵な作品をありがとうございました!
Aは出現しなくて良かった・・・・
実はこの女優さんについてほとんど知らなかったが良かったです
お一人様と頭の中のAの設定も面白い
けど、出現してしまうとは・・・・
Aは自分と言う設定が崩れた?
不器用な恋の進め方が良かったです
人を選ぶ作品
家に帰った時、寝る前、ふと一人になって思い出して「ぅわあぁぁぁー!恥ずかしいぃぃぃーーー!」って思わず口に出してしまう。そんな瞬間。
誰もが心の中だけで考えたり感じていることをあらわにした作品。
のんちゃんの演技中に「一人芝居している女優を見守るスタッフ」の感覚がたまに降りてきて、勝手に置いていかれた瞬間がありました。
私には合わなかった。残念。
林遣都くんはみずみずしさより、年相応に歳を重ねているなぁという印象でした。
個人的にはレオナルド・ディカプリオみたいに、王子感を上手に払拭していい俳優になっていって欲しい。(何様?)
近年、独身女性のリアルな日常と心情を作品にすることが多いですね。
ジャンル的に少し飽和気味な気がします。
お一人様の胸の内
のんさんが愛くるしい。
この内容にこのタイトル!
ユーモアが最高に溢れてる!
自問自答の日々ではあるのだけれど、ちょっと…いや、結構深いテーマだった。
「勝手ににふるえてろ」にも通じる物語ではあるのだけれど、対話形式な分こっちの方が辛辣か。
なのだけれど、監督の視線というか、原作の持ち味なのか寛容の精神に溢れてる。
おそらく共感する人は多いと思う。
アレ程激しく情緒不安定にならないけれども、俺もその内の1人だ。
発する言葉は違えども、似たような感情を知ってる。そしてレビューを書きながら思う。
「そんな自分が可愛らしくないですか?」
そんなメッセージを感じたりする。
赤裸々は胸の内を豊かにぶち撒けるのんさんを応援してしまう。ネガティブに走り出す思考を引き留めてあげたいと思う。それはきっとスクリーンを通して、自分に投げかけてた言葉なのではないかと思う。
随分な長回しがあったり、奇妙なアングルがあったりと飽きさせない工夫とでもいうのだろうか?そんな工夫も主人公からの訴えのように感じてしまう。
とかく人間関係は面倒くさい。
自分の縄張りに土足で踏み込まれる不快感は、何度味わっても慣れていく事はない。
けれども、やっぱり、誰かを求めてしまう本能は衰えてはくれたりしない。
その繰り返しに消耗して、投げ出したとしても、差し出された手を叩いてしまう程の冷徹さを自分には持てない。
感情の海原で溺れそうになる主人公に手を差し伸べたはずが、抱えてみたら自分だったみたいな。
そんな感想を抱く人もいるかもしれない。
怖かったよ
コメディーからだんだん怖くなって来る映画。
みつ子のメンヘラの理由を説明しつつ進んでいく映画。
みつ子には幸せになってほしいなあと思ったり、多田くん、その女と付き合うと厄介で面倒で不幸になるぞとか思ったりする映画。
でも実は最初からみつ子は幸せだよね。と気づく映画なのだと思う。
さて映画として面白かったかというと自分には合わなかったかな。
細かいところが引っかかり、リアリティーを削がれてしまった。
多田くんより、みつ子の方が年下にみえるよね。
内緒話は給湯室でやろうぜと思うよね。
カーターはやりすぎと思うよね。
近所のあの楽器は何の暗示だったのかなと思うよね。
尺を短くして一気に突き進めば気にならなかったのではと思いました。惜しい。
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