劇場公開日 2020年12月18日

「不完全燃焼を覚えながらものんのかわいさは天使でしかない」私をくいとめて kizkizさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0不完全燃焼を覚えながらものんのかわいさは天使でしかない

2020年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作・綿矢りさ&監督・大九明子の『勝手にふるえてろ』タッグでもう一作。

内容も同じくアラサー女子の脳内妄想物語。
……なんだけど、どうも今作はあと一歩しっくりこなかった。
前作が映画として一本の筋が通ってたけど、今作は散らばり気味で。うーむ

ひとつひとつのシーンは面白い。
のんのちょいぶっ飛んでる演技、言葉は見事。迫真の演技に震えること多々。

ただ無駄なシーンが多かった気がする。
伏線回収も”ぶっちゃけそこ回収する必要あるのだろうか?”って点がいくつか。
結局、軸がボヤッとしたまま終わってしまった感じがする。うーん、惜しい!

音楽の使い方は面白い。のん演じるみつ子がパニックに陥ってるときの脅迫的なBGMは精神を揺さぶられる。

飛行機の乗客がRIDEと書かれたTシャツを着てたけどあのバンドのRIDE?
ホーミーや恋は桃色は原作からのネタだろうか?
ちょこちょこ音楽ネタが挟まるのにはワクワク。

ロケ、(CG)演出、演技……など高レベルなことを行っているけど、”で、結局なんだったんだろう?”と思ってしまった。なんかずっと10%だけスベってるような感覚。

そんな不完全燃焼を覚えながらものんは本当にかわいい。
ラフな格好もオシャレした格好でも、2時間ずっとかわいいのは天使としか言いようがない!

kizkiz