「過去を乗り越えようと苦しみもがく物語」私をくいとめて kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
過去を乗り越えようと苦しみもがく物語
原作は未読。
おひとりさまでの行動に慣れきっているみつ子。脳内の話し相手Aとの会話で何でも乗り切ってきたのだが、取引先の営業マンの恋してしまったという話。
Aとの会話、みつ子のズレた感覚、職場の先輩とのやりとり、どれも結構面白い。何回も笑ってしまったのだがコメディではないと感じた。ラブストーリーでもない気がする。みつ子のAからのひとり立ち、そしてトラウマの克服が物語のメインだった。
痛いぐらいに無理してる感じの前半と、大学時代の親友との再会や多田くんと親密になるにつれて、過去を乗り越えようと苦しみもがく姿が描かれる中盤、そして乗り越えたかに思えるラスト。晴れ晴れとした表情がとてもよかった。
おじさんからすると、たびたび流れる大滝詠一の「君は天然色」がまたいい。たしかに水の音と大滝詠一の親和性は高い!
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