「大丈夫だってば」私をくいとめて 満塁本塁打さんの映画レビュー(感想・評価)
大丈夫だってば
旧 能年玲奈こと「のん」が年下の意中の人相手に、悩む悩む。おひとりさま30代。脳内の相談相手のAに時に的確なアドバイスをもらいながら一人食玩教室。一人温泉。一人焼肉。基本的に一人に慣れてしまって。Aのアドバイスがあっても一歩踏み出せない。のん は服装も醸し出す雰囲気も30代独身女性を好演している。「あまちゃん」の時はあんなにかわゆかった彼女が、少しくたびれた中年女性にしか見えない。そういえば映画館が明るくなったら会社帰りと思われる連れのいない一人の女性観客が観客の半数以上だった。ところで、のん。なんか知らんが、飛行機、と弄ばれる温泉女芸人には過剰反応。???
でもね、ワシおっさんだけど意中の、他社の甘いマスクの年下営業マンと最初偶然近所、偶然コロッケ屋で出会うまでは不確定要素あったけど、手料理を頻繁に自宅にもらいに来る時点で、男女の恋愛的にはすでにホームイン、ゴール命中、完全セーフ安全圏だってば。何を土壇場のホテルの製氷機前で絶叫混乱してる?
今時昭和の高度成長期前と違って、コンビニもファストフードもある時代。これは男女差別では無いけど料理のできない女子も多い。しかも製品以外の他人の握ったおにぎりも手料理も拒絶するのが潔癖症というより普通な時代。すでに手料理やり取りしている段階でSEX以上の高みに二人はあると言っても良い。男の胃袋を掴んだら強い、というかイケメン若い男子が好意のない女子の手料理なんて食わないってば。これがな、訳ありのくたびれたおっさんとか、刑務所帰りの負い目を負った男という設定なんか役所広司か高倉健みたいな設定だったら素直には物事は進まないけどね。
まあ結論はわかっていてもダレ場が無く、誰でも飽きないような作りではある。でも公開初日で昼1本、レイトショー1本は寂しいなぁ。
どっちかっていうと同僚のおひとりさま先輩が、社内の自称色男に尽くして、「期間限定」お付き合いする方が、痛い、痛い。心配になるよ。
あと、東京タワー、新顔のスカイツリーに東京の顔を譲るわけにはいかない広報部の意気込みを感じるね。「サイレント・トーキョー」でもシンボル的だったし、本作でもヤマ場に登場。老体に自ら鞭打っている。頑張れ!東京タワー!
琥珀糖さん、力作コメント返信お気遣いありがとうございました。綿矢さんは映画からすると確かに豪胆にして繊細な人。ジョーズは物語ですね最後は。のんさんは適役ですね。ただ悪人の役できるかどうかがこの人の勝負ですねぇ。長文大歓迎。ありがとうございました😊
たくさん共感ありがとうございます。
綿矢りささん原作の映画
「勝手にふるえてろ」
ひらいて」
本作と3本観ましたが、相当に観念的で変な人ですね。
それでいて自分は普通に結婚生活も過ごせて、不思議な方です
創作脳と現実脳の使い分けとかが可能なのでしょうね。
それで勝ち組。
なんか矛盾を感じてしまいます。
繊細でいて豪胆で図太い。
みたいな使い分けが出来るから人気作家なのでしょうね。
やはり凄い作家です。
のんさんも凄い。
こんなこじらせ女子のお一人様役と、「さかなのこ」をごく自然に演じられる。
すごい知性だとおもいます。すいません、
自分語りでした。
こんなふうに感じる女性も居るということで・・・
失礼致しました。
それから「ジョーズ」に共感とコメントありがとうございます。
「老人と海」との共通点。
やはり同じように感じると思われるようで、嬉しく思いました。
ありがとうございます。