「彼からの目線」ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
彼からの目線
これ、リヴォン・ヘルムが生きていたら、本作を観たら、ロビーの自伝を読んでいたら、どうなっていただろう、温厚そうなガース・ハドソンは健在、他メンバーは今は亡き、そんな状況だからこそ、この映画を作る事が出来たのであろう。
ロビー・ロバートソンが独走状態でのバンド内部の亀裂は「ラスト・ワルツ」でも描かれ「ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち」で、少しだけ彼らのドキュメント映画を観た気分にもなれたり、ロビーの元奥さん登場が偉そうにも、策士でもある印象のロビー・ロバートソンの正しさ、マジメさ、ワンマンにも思える行動など、複雑になる思いも、正直に観れない自分。
ガース・ハドソンのインタビューをカットしたことに監督の意図が分からず、ロビーの独壇場、何か悪意を感じてしまうが、ザ・バンドの素晴らしさは十分に描かれている、からこそ、正当に五人を描いたモノを観たい欲求に駆られる。
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