残酷で異常
解説
妻殺害の現場が永遠に再現され続ける奇妙な建物に閉じ込められた男の運命を描いたSFサスペンス。自宅のバスルームで妻に心臓マッサージを施す中年男性エドガー。しかし妻が息を吹き返すことはなく、その傍らでエドガーも意識を失う。次の瞬間、エドガーはなぜか車の運転席におり、助手席には死んだはずの妻がいた。戸惑いながらも妻と自宅に戻り食事を摂るエドガーだったが、自室のドアを開けると見知らぬ建物に迷い込んでしまう。そこでは殺人を犯した人々のグループセッションが行われており、エドガーはテレビに映った老女から、身に覚えのない妻殺しの罪を追求される。主演は「あぁ、結婚生活」のデビッド・リッチモンド=ペック。
2014年製作/91分/カナダ
原題:Cruel & Unusual
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話が緻密で、最後はすこし希望が持てました
自分のしでかしたことを認めない主人公ですが、後半を罪を認め、最後は自己犠牲、、というか利他の精神で物語を締めくくります
この映画を見ると、被害者面するのは良くなくて自分が加害者になっているのかもとハッとさせられる。相手の立場にたってやさしい気持ちでいなければなりませんね
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被害者と見せかけて、ある意味では加害者だったという話の展開もさることながら、「死後の世界」であることや脱出すると他の人の視点から再現できるなど、色々な仕掛けを小気味よく展開するので見ていて飽きなかった。
ラストは再現を捻じ曲げて現実を変えていました。おばあちゃんが「準備ができたようね」と認めたことがトリガーなんてしょうけど、自分の再現に他人をねじ込むことが解決策ってのは、無理矢理だったなと思いました。
2022年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
・2014年公開のカナダのスリラー映画。
・ある日突然、見知らぬ施設に居ることに気づく主人公エドガー。そこでは妻を殺した男として扱われる。他にいる人々も誰かを殺した人達。理解ができないエドガーは施設の中を逃げようとする。すると突然現実世界に戻るも、そこでは妻の死を何度も追体験させられてしまう。果たしてここはどこか。そして、エドガーは本当に妻を殺してしまったのか… という大枠ストーリー。
[お勧めのポイント]
・独特な世界観を楽しむ
・ちょっと古めの演出を楽しむ
・結末を楽しむ
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[物語]
・ちょっとファンタジーやSF要素の入ったこの物語は、リアルな真相などを求めずに観られた方がギャップなく楽しめると思います。異世界(不思議な施設)は異世界のまま受け入れて、その中で主人公がどのように振舞っていくかを楽しむ物語。宗教的な価値観のもと描かれた物語の雰囲気を感じますが、それによって私たちの実世界に対して哲学的だったり、考えさせられたり、という要素はそんなにありませんでした。単純に結末がどうなるかを楽しめるアイデア映画です。
[演出]
・不思議な施設内と現実を行き来する場面転換の見せ方(転んだら異世界、ドアを開けたら異世界など)が、やや古い時代の王道的な演出に感じました。が、特に違和感がある訳ではなく、最近見ないなぁこういう演出、という気分にさせてくれたところが良かったです。
[映像]
・際立って感じたことはありません。
[音楽]
・どっかで聞いたことのある「不協和音感の漂うBGM」。映画を観ながらずーっとそれが何か気になって。エンドロールで思い出したのですが、たぶん「攻殻機動隊 #13」のそれでした。改めて聞いてみたところ、同じBGMではないのですが同じジャンルのBGM。なるほど、これ系(電子音チックかつ音をあえて外したような不協和音ちっくなもの)BMGはかなり頭に残るんですね。
[演技・配役]
・愛をこめて言います、THE B級映画ならでわな配役と演技です。笑 下手とかではないです。飛びぬけてあか抜けた感じのないところが、逆に安定感を感じて心地よいんですよね。
[全体]
・物語の結末を楽しむに徹する映画でした。一度は観て損のない映画です。終わらせ方も完全Happyでないにしても、どこか希望を持てます。お菓子とコーラを片手に家族で愉しまれてみてはいかがでしょうか。ありがとうございました。
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ずっと気になってた作品で、Amazonプライムビデオで無料視聴できるようになったため視聴。初めの方は急に場所や場面が変わったり、謎にループしたりしてて全く状況が掴めなかったが、途中からそれらが全て理解できるようになっていくという話の構成だったので終始ドキドキ感が絶えなかった。そしてネタバレは避けたいので詳しくは話せないが、序盤から続く絶望感や虚無感が物語終盤で少しだけ変わっていってハッピーエンドともバッドエンドとも捉えがたいようなクライマックスに持っていった話の構成の素晴らしさに感動した。
話の構成自体は非常に変わっていて面白かったが、誤解を与えかねないようなタイトルが少し気に食わなかった。深い意味が込められていたなら申し訳ないが、このタイトルだけ聞くと猟奇殺人とかグロテスクなスプラッター系の刺激強めのサイコパス映画を想像してしまう人も多いはずだ。せっかくミステリー要素満載の映画なのに野蛮な印象を与えてしまうタイトルには少し納得がいかなかった。
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