「演劇をやりたいなら舞台でやればいい。」おとなの事情 スマホをのぞいたら chao2sukeさんの映画レビュー(感想・評価)
演劇をやりたいなら舞台でやればいい。
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キャストは超一流と言われる俳優女優を揃えておいてここまで料理が下手だと可哀想になるくらいの演出や構成。
序盤の長々とした説明セリフやキャラを際立たせるためのオーバーリアクションなど、舞台なら判るがカメラを割っている映画では間延びと違和感しか感じない。
常盤貴子がビンタするシーンなどは間を詰めて緊迫感を出さないと観客にとっては自分も男のメールで下着を脱いでる事がチラついて感情移入できないため、その後の東山のセリフが死んでしまう。
同様に鈴木保奈美ももっと追い詰められないと、益岡徹は実は特に悪い事をしていない事が客にバレてしまう。
後半の大型台風での出来事を振り返るシーンも中途半端に科白劇にしているため大変な災害を乗り越えた感情が伝わらず、まるで同窓会のような雰囲気に。これだけのキャストを揃える金があるのだから再現シーンくらいとれただろう。東山が雨の中コンビーフを開けるカットは今どき昼ドラでもやらないような安い合成で興ざめする。
オリジナル版を見ていただけにがっかり感がすごかった。監督は切腹ものだと思う。
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